13_引く時に押す。
年齢的にも立場的にも、引退するタイミングというものがあると思うのですが、その時にあえて、さらにひと頑張りしてしまう人が、一定数いるように見受けられますね。往生際が悪いのではなくて、自分にまだまだ自信があるが故の行動だろうかなと。
まあ、もう引くべきでは?と周囲が思っている人物が本当に引くのが正しいのかわからない場合もあるでしょうね、周囲の判断が間違って居る可能性があるわけです。ただし、その結果として引かなくて成功したり、現状を維持出来る人よりも、失敗する人が多いような気がします。
これは、失敗の印象が強いので、成功する事例と同じくらいの量があっても、感覚的に失敗ばかりしているように感じられる、のかもしれません。
周囲から見れば、早くその地位から引いて欲しいなと、思っている人が多い場合に、なかなか引かなくて当人がさらに押しとおる事例が多い、ような気がします。これは、その地位が美味しいので早くその場所を譲ってかわってください、と思っている周囲の目が、相手の能力やら資質やらを厳しめに見るからなんではないかなと。
また、その地位が楽に稼げると知っているから、なかなか引かないという事例もありそうですね。これもまた、周囲の人々もその場所に居座りたいので、早く引いて欲しいと思っているので、そのような形になるんでしょうね。それでギリギリまで居座ると。
老兵は死なず、ただ消え去るのみ。という言葉も、年老いた兵隊はだいたい後方にいるので、年功序列で消えるだけ、という意味ではないかなとかも思いますね。
逆に、その地位が忙しかったり、責任が重すぎたり、報酬が安すぎたり、危険すぎたりして、早くにその立場を退きたいのに、いろいろな理由があってそうできないとかいう、パターンもありそうですね。形だけのトップではなくて戦場が近い、むしろ最前線に立たなければならないような立場で責任も重いということになれば、これはまあ、なり手も少ないかと思います。
そのようなやりがいのある仕事を期待していたんだよ、という、ワーカホリックな人物がいるかもしれませんが、少ないのではないかなと思います。いや、意外にいるかもしれませんが、そんな奇特な方は早く体を壊しそうなので、結局少なくなると予想できますね。
となれば、こう無能なトップが長く居座るのはこれが原因というか、あまり仕事をしないようにするトップが長く続けられるので、結果的にバリバリ働く、最高責任者が見られないという結果になるのでしょうかね?
考えてみると、無理なく働いているだけで、そんなに悪いことでもないような気がしてきましたが、負担を部下に押し付けているだけだと問題ですね。無能な指揮官というものは、見方にすれば恐ろしいですが、敵にしても迷惑なものであるなんて言われるくらい、権力を持った無能な者ほど、始末に困るものは無い、といったところでしょうか?
無能な者がトップになる構造がそもそもおかしいわけですが、そこのところ、皆さんどうにか工夫してみないものでしょうか?逆に無能だからこそ神輿として有益とか嘯いている方もいそうな気がしますが、それでうまく社会が回っているのなら問題ないのでしょうかね?
人間の社会がどうなろうとゴブリンにしてはそれほど気にならないのですが、側で見ていて、なんだか気の毒な感じがするのは、こうなんでしょうね、いたたまれません。
疲れたら、休める。そんな、こう、最低限当たり前のことができるようなシステムが、やはり必要なのではないかと思うのですが、休むと、サボるの境界線がよくわからなくなっている、方々が多いのかもしれませんので、なかなか如何ともしがたいような気がします。
疲れたくらいでは、仕事を休めない、と、言う認識を持って、突き進んでいる、キャラクターは、ではいつ休むんですか?と問うてみたいですね。ええと、きっと、満足のいく成果が得られたならば、休むことにしようとか、人生、最後には必ず長い休みが用意されているのだから、それまで休む必要はないとか、答えそうですが、せいぜいその意見に賛同されない方を、巻き込まないでほしいものですね。
「ううう、また委員会の役員になってしまいました」
「少しは、断る努力をするべきではないでしょうか?”ご主人様”」