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10_指の数。

 じっと手を見ます。指がありますね、人差し指、中指、薬指、小指、そしてちょっと法則から外れた生え方?をしている親指が観察されます。

 数えると5本ありますね、よーく確認し直してもやはり、数は変わりません。妖精ゴブリンのかた手の指の数は人間と変わらなくて5本です。

 両手を合わせて、10本です。ちなみに足の指も同じく、5本づつの合計10本です。こちら、足の指は親指の生え方?に他の4本指とは差異があまりありません。


 なぜ片方で指が5本なんでしょうね?


 ものをつまむ、固定する、なら一対あれば良いですよね。つまり2本指です。掴みを安定させるならば、三角形を描けるように、3本あればいいですね。奇数本だと力の分散が容易だからですね。4本だとまあ、指のつき方よっては便利でしょうかね?こう、対になっている指、そのつき方が90度回転しているような形を想像すると、固定するという点では有利かと?

 ただ、そのような関節の形は筋肉のつき方が複雑すぎて、繊細になりすぎるでしょうかね?

 単純に小指がないと想像するのが良いのでしょうか?他の指の長さとかつき方を調整すれば、違和感は少ないですね。


 5本、人間が使用しているマニュピュレータの数ですね、これはどうでしょうか?まず、どの指とも対面してつまめる位置に親指がありますね。小指とか離れている指と対にするのは少し難しいですが。親指以外の指は同じような方向へと可動しますね、それぞれ指ごとの関節数は3つですか?それぞれを自在に動かすにはちょっとした訓練とかコツが要りますね。だいたい近い関節ごとセットになって動くようです。この辺りは構造の簡素化による強度の増強が見られるような気がします。


 6本指を想像してみましょう。3っつ対になってそれぞれが60度ずつずれる形の指とかでしょうか?単純に小指の外側に指が追加されるように想像してみましょうか?ふーん、まあ、結構違和感無く動かせそうな気がしますね。


 7本指、だとそろそろ手のサイズを大きくしないと支えにくそうですね、そうすると、掌を支えるように順に肩まで腕のサイズが大きくなりそうです。もしくは個々の指が細くなるんでしょうか?

 

 8本、9本、10本までくると、こう対となる指が親指だけではデザイン的に不恰好ですね。むしろ、10本指で、5つ対にする方がしっくりきますが、サイズが大きすぎますか?しかし細くすると今度は強度とか個々の力が問題になりそうですね。


 人間としてのサイズを考えると、5本くらいがちょうど良いということなんでしょうか?


 使いこなせる本数というのも、考慮のうちなんでしょうね。機動用の演算が複雑になりすぎると脳の処理が追いつかないからですかね?脳みその負荷が少なくなるように、指の数が制限されているのかもしれません。

 逆かもしれませんね、指の数に合わせて、脳みそのアルゴリズムが構築されていたのかもしれません。どうやって確かめたらいいんでしょうね?


 器用に自在に指を動かすことのできるよう、訓練した人間は、もう少し指とか腕とか増やしたいな、とか思っているのかもしれません。

 キーボードのタイピングって、指の数が多いほど早いような気がしますしね。そういえば、昔(以前に顕現した時)、SF作品で、指の数を機械的に増やして、高速タイピングをしていたシーンがありましたね。


「それで、”ご主人様”はなぜ手をじっと見られているのですか?」

「暮らしが楽にならないのよ」

 なるほど。

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