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これにて能力者VS能力者《外伝》〜blade story~ は完となります。

長らく更新できず、すみませんでした。m(_ _)m

しかも、かなり短縮したため文字が足りない部分がでて来ると思います。

自分でも時間があったら確認して足して行きたいと思っていますが、読者からの意見があれば、それを踏まえて訂正や文字足しをして行きたいと思います。

ですので、ご意見、ご感想があればどしどしお願いします(`_´)ゞ


ただ、わたくしこと、作者は草食系男子より下の下、ミジンコ系男子にあたりますのであまり刺激的な意見は控えめにしていただけるとありがたいです^_^


「真希様。お似合いですよ」


鏡の中には白に薄っすらピンクが混ざったウェディングドレスを着た自分が座っていた。

着付けをしてくれた、式場の女性に褒められた。別に嬉しくもなんともない。どうせ、褒めてくれるなら剣がよかったな…。


「では、あと20分ほどで式が始まりますので、新郎様をお呼びして来ますね」


着付けをしてくれた女性があいつを呼びに出ていった。

式まで時間は後…20分。この時間になったらあたしは剣と一緒に居られなくなるのか…。

ゾワッ。

嫌だ!

あたしは自分で自分を抱き締める。震えを抑えるために。

気が付いたら目を瞑って丸くなりひたすら現実逃避をしていた。

嫌だ!嫌だ!嫌だ!嫌だ!嫌だ!嫌だ!嫌だ!

もっと剣といっしょにいたい!剣の隣にいたい。話たい。あたしをいつもみたいにぶっきらぼうに褒めて欲しい。剣…剣…剣!剣!剣!


会いたい…

会いたい…


「剣…会いたいよ…」


ガチャ…


「やぁやぁ!!麗しい君!はぁ〜///なんて可憐なんだ。さすが、僕のお嫁さんだ。なんだい?どこか具合でも悪いのかい?」

「なんでも…ない」


あたしは涙が溜まった顔を見られたくなくて顔を背けた。だって、もし見られたまたこいつは剣をバカにする。

それだけは絶対に嫌だった。

こいつはいつもそうだ。自分が金持ちだからといって、周りの奴らを馬鹿にする。

自分がピラミッドの頂点だと思っていやがる。さほど『超能力』が強いわけでもないのに…。それに、こいつの『超能力』は…たしか…Cランクだったような…

!!

いきなり、九十九 清の携帯端末が音を鳴らす。

相手は…今は(・・)は知らない。

だけど、この式が終われば嫌でも知ることになる。だって、御曹司の妻になるんだ。何かと社交条例などで上っ面で相手をする事になる。

最悪だ…。

あのコンビニはそんな事気にすることなく、ただ笑えて楽しかったのに…。

ただ暴れて、剣に止めらて……、あたしが迫って、剣が照れて、その何気ない日々が楽しかった。

あのコンビニの日々が蘇る。

口元が自然と緩むのがあたしにはわかった。



◆◆◆


米界歴036年


あたしの家は金持ちだった。理由は知っている。


「いいですか、真希。貴方は『回復系能力者』を輩出する五煌家の跡取り、そして五煌家史上最高のランク、Sランクなんですよ?」


そう…。その理由とは、あたしの五煌家はもっとも稀である『回復系超能力』を代々…っていっても三代か四代であるがそれを開花させている家系なのだ。

なぜ、回復系超能力が稀であるか?それにはDNA、脳が深く関わってくる。

一般的には『トルマリンΩ(オメガ)』から送信される電気信号は受信する脳の普段は使われていない部分、通称、『グリア細胞』ここのさらに使われていない部分の扉を開け、『トルマリンΩ(オメガ)』からの電気信号をDNA、血液、脳の思考パターンから『超能力』が開花する。

しかし、『回復系能力者』は『グリア細胞』に送られる電気信号が『グリア細胞』より先に『神経細胞』が刺激されてその束である脳幹が変異を起こす。これによって『トルマリンΩ』から『グリア細胞』に直接(・・)送られるはずだった電気信号が脳幹を通して変異して、その変異した電気信号が『グリア細胞』の扉を開ける事によって、『回復系超能力』がうまれる。


詳しい事はわからないけど、あたしたち五煌家はこの神経細胞がかなり敏感な体質らしい。おかげで五煌家の人間、その中でも初代五煌家の血が濃く受け継ぐ者は必ず、『回復系能力者』になる。

そして、その中でもあたしは能力の範囲、回復速度、回復力が初代以上だったため、『Sランク』が付いている。ちなみに初代は『Aランク』。

だが、欠点がある。それは一般の能力者のような身体強化がない事である。一般の能力者は『トルマリンΩ』の受信で能力の目覚め、身体の構造の変化、身体能力の強化が見られる。

だけど、『回復系能力者』は変異した電気信号が『グリア細胞』に送られるため、身体の構造変化も異なるらしい。

そのため、『回復系能力者』と一般の能力者との力比べは歴然だ。

でも、五煌家はそれをよしとせず、自らの身体を鍛えるため、幼少期より身体を痛めつけている。

それはあたしも該当する。おかげで小さい時はあざだらけになった。

だが、高校ではあたしが『回復系能力者』ということと弱いはずとの思い込みからケンカを挑んでくる馬鹿がたくさんいた。あたしは家の鬱憤を晴らすにはいいと思い、毎日ケンカを家にバレないようしていた。そして、ちまたではあたしの本名は上がることなく不良伝説が出来上がっていった。


「話を聞いていますか、真希?全く、一年遅れてやっと高校も卒業だというのに跡取りの決意が全く見られません。これでは政府に示しがつきませんね。留年しただけでも恥なのに」


……この人はいつもそうだ…。

何かと、政府の目を気にする。

まぁそれは仕方がない事か…。だって今の五煌家の財産は世界政府があってのものだね…。

うんざりだ…。

それに留年はしたくてなった訳じゃない。元担任にセクハラされたから殴ったらなったに過ぎない。あたしは正当防衛と主張した。でも超能力者で顔が通っていた元担任(あいつ)には世間の信用度に歴然的な差があり、結局あたしは留年という形で罰を与えられた。この人も自分の娘の言葉には一つも信用をする事はなかった……。


ほんと……うんざりだ……。


「お母様」

「なんですか?真希」

「あたし、高校卒業したら家、継がないから」

「な?!ま、真希!それはどう「そのままの意味よ。あたし、都市の中で就職する」


あたしはそのまま部屋を出ようとする。


「ま、待ちなさい!真希!貴方が継がなかったらこの家はどうなるの?!」

「お父様がいるじゃない」

「あの人はしょせんBランク。我が五煌家を照らす光には弱すぎる!」

「お母様はいつもそうだよね…。『お父様』も『あたし』も見ようとしない。見ているのは『能力』」だけ」

「!!」

「あたし、今の考え変える気ないから」


次は足を止めない。止めたらあたしの負けだ。


「待ちなさい!真希!!」



そして、母とはその後、話す事はなかった。そして、父にも同じ事を同じように言った。


「あたし、今の考え変える気ないから」

「真希はそれでいいんだね?」


父の真剣な眼差しがあたしを捉えている。

それでも、あたしは自分の意思をまげなかった。


「うん」


そして、父はあたしが思っていた反応とは違った反応した。


「そうか…。真希も大人になったね」ニコッ

「え?継げ!とか言わないの?」

「なぜだい?私は家を継いでいるが、それは私の弱さの結果だからね。でも、真希はちゃんと自分の意思をお母さんや私に示した。それは父親として嬉しい事の一つだよ。だから私はそんな意思、抗い…この五煌家を抗った真希が誇らしいよ。だから私は全力で真希を応援するよ………お母さんにバレないようにね(汗)」

「ぷっフフフフッ。ありがとう、お父さん。じゃあ、あたしそろそろ寝るね」

「ああ、おやすみ」


真希が部屋を出て行く。


「お父さん、か……真希から言われたのは初めてかな?」




そして、母とは一言も話す事なく高校を卒業して、あたしは父の力も借りて(母にバレないように)一人暮らしをして都市のコンビニに就職した。あたしは若さからか、仕事を真面目に取り組んだ。おかげで、二十一歳という年齢で店長の地位になった。店の人員が足らない事もありなけなしみたいな感じだ。

そして留年してできた友人の、四ノ宮 雫、如月 奏、北川 優夜はそれぞれの夢のために大学や専門の学園に入った。


だけど、店長になれたころになってあたしは悩んでいた。周りの友人が夢に向かって頑張っているのに、あたしが家を出た目的は何?夢なんてあった?

何に抗ったの?

五煌家を出てまでしやりたかった事って何に?!

……

魔が差す。



ただのわがままだったんじゃないの?

違う!

あたしは!………

言葉が出なかった。


そんな事を日々、考えていたある日、あたしは気晴らしにラフな格好で休日を買い物に費やした。その帰り、あたしは銀髪の少年を見かけた。その少年は超能力の練習をしている者たちに釘付けになって見ていた。

何が珍しいのだろう、とあたしは思った。だってこの都市ではよく見かける光景だからだ。あたしは少年に興味が湧いた。

気が付けばその銀髪の少年から目が離せないでいた。

理由はわからない。だけど、あの銀髪は綺麗だと思った。

あたしは邪魔にならいよう一定の距離を取ってから壁に背中を預けて見ていた。


と、ここで超能力の練習をしていた者たちの一人が銀髪の少年に話掛けている。多分、誘っているんだろう。

声を聞くチャンス!


あたしは少年の声が聴きたくて耳を澄ました。この時のあたしの行動…多分、冷静な部分のあたしは気づいているに違いない。

あたしは多分、あの少年に…


「ごめん。俺、『能力』ないんだ」


いきなり、銀髪の少年は自分の事をそういった。

あたしは目を見開いて少年をまじまじと見てしまった。

だって、自分から『無能力者』といったからだ。これでは、彼らが何を仕出すか、わからない。

あたしは駆け出そうと足を出した。

しかし、止める。

そしてまた、魔が差す。

なぜ、助ける?また一時の感情で行動するの?

そうだ、あたしは一時の感情で家を出て特に夢もなく今まで生きてきた。そして、その代償として今、考えさせられているのではないか?

あたしは考えて動けなくなった。


だが、次の悲鳴で現実に戻される。


「がぁぁぁぁぁぁああぁぁぁぁ!イッてぇぇぇぇぇ!」

「な?!」

「ど、どうした?!」

「うわっなんだこれ、踵から膝まで切れてるぞ!」

「なんだこれ!?血で過ぎだろう!に、肉も出てきやがった!」


あたしは銀髪の少年を見た。少年は腕がなんだか毛深くなっていた。

しかし、そんな事を考えている余裕はなさそうだ。最初に話掛けた少年が銀髪の少年に能力を使おうとしている。

あれはマズイ!

銀髪の少年は抵抗する素振りを見せない。

なぜ、抵抗しない?!

ああ!!くそ!

考えるのは後!

動こうとしなくて重たかった足が考えるのをやめたら軽くなった。

あたしはもう、止まらない。

銀髪の少年に向かって駆け出す。

夢なんて関係ない。

やりたかった事なんて後からついてくる。

あの時だってあれこれ考える前に行動していた!

あたしの率直な感情のままに!

だから、今も率直な感情に従う。

あたしは今、あの銀髪の少年を助けたい!!!



駆け出している中、あたしは父がいった一言が浮かんだ。


〈私はそんな意思、抗い…この五煌家を抗った真希が誇らしいよ。〉


そしてあたしは気づいた。

なんだ、そうだったんだ…

あたしは誰かにああ言って、背中を押して欲しかっただけなんだ。

なんのしがらみもなく、ただあたしを『見て』認めて背中を押して欲しかっただけなんだ!

あたしは気づいた時には銀髪の少年に偉そうな事を言っていた。


「おい、銀髪の少年!諦める前に抗え!!」


だが、気分は悪くなかった。

そして、高校生の頃のケンカの日々が蘇り楽しくなり始めていた。

銀髪の少年を見る。少年は薄緑色の瞳をあたしに向けて唖然としていた。

あたしは自然と口元が緩んでつり上がっているのがわかった。


そうか、あたしがなぜ銀髪の少年に目が止まったのか、わかった。

冷静なあたしはやっと想う。

あたしはこの銀髪の少年に

一目惚れしたんだ…。


「な、なんだ、テメェは!」


あたしはまた前を向く。

さて、どうしたものか…。

とりあえず、今はこれで(・・・)関係を持つか…。


「あたしか?あたしはそこの銀髪の保護者だ!」



◆◆◆


あれからなんやかんやあって一緒に住むことになって一緒にコンビニで働いて毎日を過ごしていたんだっけ……。


そうか……、

あたしが抗って探していたのはこれ(・・)だったんだ…。

あたしは何気ない毎日と共に笑って、泣いて、その日々がかけがえのないものにしていくこと……

好きになった人とそれを創り上げて幸せの日々を過ごす事…。

あたしが抗って探していたのは『好きな人ととの何気ない毎日の幸せな時間を築く事』だったんだ。

でも、あたしの好きな人は今、電話で話しているこいつじゃない。

あたしが好きなのは…


「何?!車で式場を突っ込んできた?!何者だ!…」

「チッ!あの野良犬と雑種か…」



「早く捕まえろ!…何?!強すぎて手に負えないだと!たった3人に何をやっている!ふざけるな!…何!!奴がこっちに…」


ガシャーーーン


いきなり、窓ガラスが割れて何かが転がりこんだ。


「剣!!」

「くっ!この野良犬が!」


九十九 清がSPを呼ぼうとしたが剣が携帯端末を弾き落とす。

そして、剣はそのまま九十九 清の顔面に拳を減り込ませる。


「ぐっがっ!!」


九十九 清は剣のパンチのダメージでそのまま後ろに軽く飛んで気絶した。

あたしはピンチに現れた剣に抱きついた。



◆◆◆


「店長…いや、真希さん」


俺は抱きついてきた真希さんを抵抗することなく受け入れた。


「剣!剣!剣!会いたかった///」

「真希さん、俺はもう貴方がどっかに行くのは嫌だ。俺は貴方が始めて離れて始めて手放したくないとおもった。だけど……俺は……真希さんにふさwむぐぅ?!…」


俺は自分の正体(・・)を明かそうとした。だけど、その肝心な部分は真希さんのキスで塞がれた。


「大丈夫だ。あたしはお前にあったあの日(・・・)からただの『能力者』じゃないって思ってた。そして、お前にとってそれが重い足枷になっていたのも」

「真希さん…」


真希さんが俺の胸の中に顔をうずめる。


「あたしはあいつの婚姻を受け入れた。そうすれば、お前を傷つけずに済むと思って…。でも、ダメみたいだ。あたしはお前がいないとダメみたいなんだ…あたしはお前のことがたまらなく好きみたいだ…」


はぁ〜。

それで、あのクソ赤毛と結婚して丸く収めようとしたのか…。

不器用すぎるよ、真希さん。

でも、おかげで俺も決心がついた。


「真希さん、顔を上げて下さい」


俺は真希さんが顔を上げたのと同時に真希さんの唇を俺の唇で塞いだ。

二度目のキスだ。

そして、俺からの始めてのキス…。


「つ、つる…ぎ?」

「真希さん、好きです。俺と結婚して下さい」



真希さんは眼を見開いた後その眼から暖かい雫を流しながら微笑んで言ってくれた。


「はい…あたしも…お前が…剣が好き。だからあたしからも…結婚して下さい!」


俺は真希の答えに俺も微笑み返した。

だが、ここでKYが登場した。


「かはっ!!この野良犬がぁ!!」


どうやら昇天していたクソ赤毛が目を覚ましたようだ。

赤毛がゆっくりと立ち上がる。

そして、近くにあった棒状の物を掴み構える。先は尖っていた。


「『無能力者』の野良犬が、貴様はこれでかち割ってやる!!」

「無能力者か…。確かに俺は『超能力(・・・)』はない。だけどな、この世界には違う能力を持った奴らが息を潜めて生きているんだよ。知ってたか、ボンボン赤毛?」

「ふん、知ったことか。だとしてもお前は雑魚だ。いつも麗しき君に守られているだけの草食系男子が!」


俺は抱いていた真希さんを後ろに下がらせると赤毛と対峙して本性をさらけ出す覚悟を決めた。

大丈夫、真希さんは受け入れてくれた。それだけで俺は…


「赤毛、草食系男子って言ったようだが、これを見ても言えるか?」

「!な」


歯が尖り始める。


「ぐっ……」


爪が尖り始め、腕や上半身が毛深くなり、


「な、なななんだ!それは!」


耳も獣の物になり始めて顔も形を変える。


「があぁぁぁぁあ!!」



俺は完全に変貌した。上半身の服は破け、毛を覆た身体になる。腕は人間だった頃より筋肉が現れて太くなり手も倍の大きさになった。

そして俺は本来の俺になった、『人狼』に。


「!!」

「こ、この化け物がぁぁぁぁぁ!!!」


赤毛が棒状の物を走りながら振り下ろしてきたが、俺にとって除ける価値もない。


「な?!」


俺はその棒を掴むと空いている手で赤毛の腹に一発入れる。

もちろん、手加減をして。だが、肋骨の何個かはヒビが入っているだろう。

そして、赤毛が気絶する前に脅しを掛けておく。


「今度、俺の女に手出したらその喉元にカミツイテニクヲヒキチギッテヤル」


赤毛は気絶した。あの脅しがちゃんと伝わったかは…

ふっ。どうやら、お漏らしという形で伝わったみたいだ。

さて、次は…


「真希さん…これが俺なんだ。だから…!!」


目を向けると真希さんは微笑んでいてくれた。


「あたしはどんなお前でも愛してるよ」


真希さん…。

俺は本当にこの人を好きになってよかった。



「それにしても派手にやったな」


真希さんが周りを見ながら言う。


「ははは…は…(汗)」


俺も周りを見て弁償代とか考えたら肩がさがった。

だが、真希さんは逆に笑顔で言う。


「まぁ落ち込むな!こんなのあたしの家が何とかするさ!それよりも、障害はなくなったぞ!あとはあたしを攫って行くだけだ!さぁ、あたしを攫ってくれ!あたしはお前の女なんだからな!」


なんとまぁ、堂々と…

頭では呆れているものの口元は緩んでいた。

全く、この人は…

俺はウエディングドレス姿の真希さんを掻っ攫うため、その定番のお姫様だっこをして式場を『人狼』のまま抜け出した。そして、都市のビルからビルを飛び移り、いつものあのコンビニを目指した。


「真希さん、明日からは俺との式のために働いて貰いますよ」

「バーカ、あたしの仕事はケンカだ」ニコッ

「たまには店長らしく仕事して下さい」

「やだね。だってお前と結婚したらあたしは店じゃなくてお前との家庭を作っていくんだから。ケンカとその計画だけで手一杯だよ。それと、お前に食ってもらう食事もな♡」

「う///」

「ふふっ。なぁ、剣。」

「何ですか?」

「絶対、結婚しような」


言われなくても…


「その薬指と唇は俺の物です。だから絶対、結婚しますよ」

「きゃー(≧∇≦)今、キュンときた!だから、キス!はい」

「な///今はしません!人の姿じゃないし」


「それに真希さんに見惚れて足踏み外したらどうするんですか」ボソボソ。


「もおぅデレるなら堂々とデレろよ(笑)」

「デレてません!」

「デレた!」

「デレてません!」

「む!まだ言うか!ならば、えい♡」

「///な?!い、いきなりキスしないでください!」

「まだまだ♡」

「…な、また///…全く…」

「ふふっ///剣、愛してるよ」

「俺も愛してますよ、真希さん」


この日、何度目かはわからないキスをしたがこれが始めてお互いから求めあったキスなのは確かだった…。





−完−

剣を真希のところに送った後の2人…


真希と剣がイチャイチャして式場をとんずらした後の奏と雫は……式場にいたSPと交戦中だった。


雫:「あ!奏ちゃん!真希ちゃんが誰かにだっこされてどっかいったよ!」

奏:「多分、剣だろう。よし!私達も逃げるぞ!」

SP達:「「「待て、貴様ら!」」」


外に出る雫と奏。

外に待機していた優夜の車に乗り込み。

すぐさま発進!とんずら、成功。


−完−


優夜:「え!俺、セリフなし?!」







◆◆◆


こんな形で終わりましたが、この『能力者VS能力者《外伝》〜blade story~ 』の登場人物、主に五煌 真希、三島 剣は『能力者VS能力者~autumu story~』のどこかで登場させたいと思っています。

て、いうよりそのための伏線なんですが…。

かなりザラになってしまった…。

とまぁ、それは置いとてこちらを読まれた方は是非、『能力者VS能力者~autumu story~』の方も見てください。




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