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平和なストライキ

掲載日:2026/10/27

 土手に寝転がって空を眺めていた。

 犬、怪獣、ソフトクリーム。

 いろんな形の雲が風に吹かれてゆっくりと、でもたしかに通り過ぎていく。


 何もせず、ただただ寝転がって空を眺め続ける。

 いったいどれくらいの時間眺めているのかはわからない。

 学校に行こうと早めに家を出て、時間調整で土手に来て、なんとなく寝転がったらもう動けなかった。


 学校をサボったことは、あまり気にならなかった。

 学校に行ってもただ授業を受けるだけ。

 友達がいるわけでもなく、かと言って虐められたりしてるわけでもない。

 ただ登校して、授業を受けて、帰るだけ。

 いやまぁ、それが学生としての本分なんだけれど。


 気がつくと、太陽が結構高い位置で輝いている。

 いっそのこと、もう帰ってしまおうか。

 でも、家には親がいる。

 多分、学校はどうした、と問い詰められることはないけれど、特に会話があるわけでもない。


 家でも、学校でも、僕がいる意味というのはあるんだろうか。

 きっと今、こうして空を眺めているのは、僕なりのストライキなのかもしれない。

 なんて平和なストライキ。

 損をするのは僕だけだ。


 急に雲が質量を持って落ちてきて、僕のことを潰してはくれないだろうか。

 潰れて、消えて、僕は雲と一体化する。

 そうすれば僕はもういない。

 雲となって、空をただただのんびり流れていく。


 必要とされたい。


 これはきっと、僕のわがままなんだろう──

土手で寝転がるのは気持ちいいですね。

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― 新着の感想 ―
なんて平和なストライキ。 損をするのは僕だけだ。 大好きなフレーズです。誰かに迷惑をかけているわけじゃない。普段は真面目な彼だから、サボっていると疑われることもない。 小さな彼の反骨心は誰にも気づ…
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