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佐藤ジョシの日記帳㉘2020年14月33日~2020年14月34日

 2020年、14月33日。


 ~佐藤ジョシの日記帳の視点~


 今日もテニスコートに行って、練習してきた。厳しかったけど、昨日よりマシな感じ。


 それで、昨日は疲れていて、うやむやにしたけれど(主に私の問題だけどね)、何で高木君はまだここにいるって、実は――


 単に私の勘違いだった!テヘ (๑´ڡ`๑)ゞ


 いやぁ、真津芽ちゃんが高木君を迎えた時、ちゃんと話し合っていたの。


 二人は親戚であることとか、しばらく実家の家にいることとか……


 だから、あの時。夕方も相まって、「明日、また県外の家に帰らなければいけないから、ここに長くいられないので……」と言われて、てっきり主語がずっと“私たち”だと思っちゃった。


 でも、今よく考えれば(あと高木君が説明してくれたおかげで)、たしか高木君は全然帰るという一言なんて言ってなかった。


 そもそもあの時、彼は何も言ってなかった。ただ静かに聞いていて、時々「うん、そうだね」という相槌だけ打ってた。


 普通なら、二人の関係性から察せることなんだが、真津芽ちゃんのことでテンションが上がっちゃって、勘違いしちゃった。


 つまり、私は何が書きたいというと、二人はずっと週末で一緒に行動していたと勘違いしてしまった。


 でも、それが違う!


 高木君はただ真津芽ちゃんの実家に預かっているらしいし、ちょうど実家に帰った真津芽ちゃんは、この間で高木君の世話をしていただけ。


 ざっくりことの経緯をまとめるとこうだな。


 ……でも、こう聞くと、やはり気になるところがある。


 だって、私は今まで高木君のことを見たことがない。


 こういう気質と雰囲気の子は、一回だけ見れば覚えられるし、県外の子だって簡単にわかる。


 なのに、今まで一度に見たことがないというと……


 ~佐藤ジョシの視点~


 今まで一度に見たことがないというと……


「うーん……」


 1秒……


 10秒……


 1分間……


「あれ?」


 私、何が書きたいんだっけ……?


 私は考えながら、日記に“( ˘•ω•˘ ).oOஇ”との顔文字を描いた。


 “突然何が書きたいか忘れちゃった”――私はこれを書いた後、すぐ消した。


 違う違う、これを書く必要ないな。


 でも……


「うぅ……」


 これはああいう現象だ。


 外を出て、物が忘れちゃったことに気付いて、慌てて家に帰ってきたら、「あれ?なんで戻るんだっけ」という文字書きバージョンの忘れっぽい現象だ!


「ふむ……」


 5分間。


 ……ダメだ。


 無理に思い出そうとすればするほど、逆に何が書きたかったか思い出せない!


「これもしや……」中年の危機?!


「うぅーー」


 ~第三者視点~


 色々やり始めて、結局杞憂だったの佐藤ジョシである。



 2020年、14月34日。


 ~佐藤ジョシの日記帳の視点~


 今日高木君と会って、昨日のこと思い出したわ。


 ……あ、ちなみに、今日も色々走らせて、練習してきた。


 いやぁ、左・右交互にクロスで走って、ステップを重視する訓練だった。あと、ロブとショットの打ち方も教えられた。


 たしかこういう、相手に前後に走らせる技術も大事なんだって。


 正直、高木君は翔太くんより理論的な教え方をしていたな。今まで受けてきたものを感じられるな……


 でもやっぱり一つ言いたい――私!別に本気で試合とか参加したいわけじゃないんだから!


 ここまで訓練する必要がないのよー!


 まあ、ダイエットのことが知られたくないという原因もあるけど……これは言えない私が悪い。


 さて、本題に戻るんだが、高木君と会って、昨日のことを思い出した。


 私、高木君のこと今まで一度に見たことがない。


 つまり、何が言いたいというと、私たちは“公園で一度も会っていない”ということだ。


 まあ、県外に住んでいるから当然のことなんだけど……問題はここだ!


 なぜ、高木君は今で実家に預かる?


 今日で聞いてきたんだけど、確認できた情報として、父さんが出張するんだって。そういう職種だというらしい。


 だがしかし!私が気になっているのはそれじゃない。


 むしろ、それこそ疑問だ!


 なぜ、今で高木君を実家に預かる?


 言い方を変えればつまり、なぜ、今回は実家?


 そう。


 私が気になっているのは、こうなった理由と結果ではなく、この理由と結果の前に何があったの?とのこと。


 今まで、高木君はどっちに預かっていたのか。また、なぜ今回だけが実家に預かるということ。



 ~佐藤ジョシの視点~


 私は鉛筆を机に置いて、両手を胸に抱えて考えこむ。


 うーん……ますます気になってきたな!


 ……もしかしたら、ライバルとかのそういう展開――いや。


 さすがにそれはないか。


 だって現実というのは、大体面白くない真相ばっかりだもんな!


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