表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/48

佐藤ジョシの日記帳⑰2020年14月24日~2020年14月27日

 2020年、14月24日


 今日も翔太くんがいなかった。



 ……


 まあ、小学生一週間中、半日の日が一昨日の週5(14月22日)までなんだし、仕方ないちゃ仕方ないか――いや、待ってよ?


 それとも、翔太くんはもう来ないのか?!


 もしかして、私と試合した日で怪我でもした?!


 それのせいで、今休養してるとか……


 なんなら、今家にいる翔太くんは実はこう――



 ~佐藤ジョシの想像が始まる~


 “どうしてこうなったの!翔太くん!”


 “……母さん、それもこれも、あの公園にいた変なおばさんと試合したせいで”


 “なに?!変なおばさんだと!!!警察だ!!警察!!!”


 ~想像終わり~



 ――家族とこんな会話をしているかもしれない!!!


 いやあぁー!警察に掴まれちゃーう!


 私は慌てて机に置いてあるスマホを取り上げて、兄さんの番号に繋がる。


 プツと電話がつながった瞬間、私はすぐ「兄さん!私、警察に掴まれちゃうかも!」と喋り出す。



 ・ ・ ・(しばらくして)



 はは!さすがに私の考えすぎだったか!


 慌てすぎちゃった。


 てへ(ジャン、ジャン)


 ……


 って、何かのショートコントかい!



 でもまあ、兄さんに言われちゃった。


 “もし怖かったら、この件で教訓を受けて、もうあの子に姪みたいな感覚で接しないで”って。


 いやあ、最初はそういうつもりで接しなかったけどね……


 でも、勝負心に煽られ、うっかり姪じゃないということを忘れちゃった。



 やはり、馴れ馴れしすぎだったよなー


 今度会ったら、ちゃんと謝るか......



 ……


 この日、日記はここで終わるのだが、佐藤ジョシの日記帳に最後はこう書かれていた。


 “いやあ、危うく警察に掴まれちゃうところだったなー兄さんのおかげで、危険は免れた!”と。


 この勘違いされやすい文章はとある人物に見られて、誤解されるのはまた別の物語である。



 2020年、14月25日


 この日、練習しているバックハンドのコツや注意すべきことの文章だけ綴られている。



 2020年、14月26日


 この日、前半部分は主に体力の訓練メニューが書かれている。


 1キロ競歩 ☑ 

 1キロジョギング ☑ 

 動的ストレッチ 腰、腕、太もも…… ☑

 ダンス基礎ステップ ボックス(左右) キック ビズマーキー ブルックリン シャッフル…… ☑


 下半身(言葉の斜め上に小さく重視!と書かれていて、丸されていた)、サイドの左右移動に注意!


 その他に書かれている文章は乱雑で統一性もなく、意味は最終的にこの一言に尽きる――


 “ボン、キュッ、ボンになれるかも!”と。


 そして、後半部分の文章は濡れていて、筆跡の跡がところどころ汗水で霞んでいる。




 2020年、14月27日


 今日は休み!



 ……


 ふぃ~


 だらだら……トロトロ……


 廃人モードになるのって、気持ちいいな……


 ふぃ~


 もし……私の一日をチズカバリーみたいな番組に紹介されたら、きっとこんな風に紹介されるだろう。


 番組は親の声より聞いたナレーションの声でこう紹介して――


 生命のリズムが聞こえ、地球上に多様な生き物たち……これは日本にいる、とある一人の女性の休みの日々。


 その名は、佐藤ジョシ。


 ――


 佐藤ジョシとは、日本にどこでもいる普通のおばさんである……


 いや、普通のぴちぴちの成人女性であーる……


 うーん……なんかどの言い方もピンとこないな。


 いや、そもそも、私はあんまり動物以外のチズカバリー見ないな。


 人間を紹介する番組があるっけ?



 私はテレビのリモコンを見つめて、足でリモコンを摘まんで、手に持った。



 たしか、ちょっと前に後輩から聞いた話によると、なんか凄いサバイバルの外国人がいるとかなんとか……


 ビッ――テレビをつけた。



 まあどうでもいいや。


 今日は、廃人モードだ!


 

 ……



 廃人モードだ!と思っている佐藤ジョシは、テレビをつけた後、数分も経っていないうち、瞼が重く感じ始めた。


 まるでテレビに催眠されているように、彼女はゆっくり……ゆっくりと、瞼が二回目での頷きで、しっかりと閉じた。


 佐藤ジョシはテレビをつけたまま、グゥーという小さいいびきをかいて、夢の世界に落ちてしまった。



 チリリリーン♪


 チリリリーン♪



 スマホが鳴っていたにも気付かず、深い深ーい眠りに、落ちていく。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ