第一章11 『魔獣の弱点』
猛ダッシュで亀に向かってエレナはダッシュする。
揺れや空気抵抗により、落ちそうになるので
胸ポケットに入り込む。
一応エレナには俺が確かめたいことを言っている、
甲羅以外への攻撃が喰らうのかをだ
もし、甲羅以外もダメージがなかった場合
体内からの攻撃を試さないといけない。
それでも無理なら、毒が聞くのかと行ったところだ。
それも聞かなかった場合は、水に沈めたり空気をなくすなり
色々と試さないといけなくなる。
「エレナ、その辺の兵士の死体から剣を奪え」
それが聞こえたのか、聞こえていないのかわからないが
返事はないが、剣を取った。
亀の足元につく。
スピードはないが、体が大きいため
エレナの足でも踏まれないようにするのでやっとなのか、剣を振るまでには至らない。
体力的に厳しそうだ。
早々に切り上げないといけない。
胸ポケットから、頑張って耳元までよじ登る。
「エレナ、今から言う作戦をよく聞け」
「んんん///・・何?」
突然、耳元で話したことに対して怒りたそうだが
エレナもそうは言ってられない状況みたいだ。
「攻撃できないなら、トラップを張ろう」
「トラップって、ここには剣と死体しかないわよ」
エレナは、息切れしながら言う
「死体と、剣があるだろう。あいつの足に大きいな針を踏ませようぜ」
エレナはその言葉の意味を理解し、亀の移動方向を先回りしながら
死体に剣をぶっ刺して、刃がうえ向きになるように死体を転がしていく。
7体目を転がし終えた後、後ろを確認すると
魔獣は剣が刺さった死体を踏み潰したところを見る。
亀は暴れる。
剣も刺さったまま、抜けていないようだ。
「おい、聞いているみたいだぞ」
「痛そうね。このまま巻き込まれないように距離を一旦とるわ。」
エレナは冷静に距離を取り出す。
その時、俺の体の大きさが元に戻っていく。
「あ、ヤベェ」
エレナに後ろからしがみつき、おんぶされている形になる。
「ちょっと・・・どうしてこのタイミングで?」
エレナは怒りをあらわにする。
「多分ウォレスが死んでから、時間が経つとスキルが切れるみたいだな」
これはやばい。
魔獣の方を見ると足をとめ、甲羅が赤くなっているのを見る
甲羅が変形し筒のような形したものが飛び出ている。
「エレナ、こいつを渡す。やばいと思ったタイミングでやってくれ」
エレナに渡したのは爆弾だ。
ピンを外すと爆発するタイプのものだ。
「今すぐ爆発させるけどいい?」
その質問と同時に爆発した音がした。
一瞬死んだかと思ったが生きており、エレナの方を見ると首を振る
魔獣の方を見る。
噴火したように、甲羅から溶岩のようなものが飛び出ていた
溶岩のようなものは放物線上に落ちていく。
「エレナ早く爆発させてくれ、こう言うこと全て任せてしまい申し訳ない」
「まあ、あんたに爆破されたら生き返れないからね。」
そう言って、エレナはピンを外した。




