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片想い日記(仮)  作者: 勇者マン
6/6

初めてのバレンタイン

これは僕が人生で一番緊張した2年生のバレンタインデーの話




迷った。正直めちゃめちゃ迷った。


松田くんにバレンタインチョコを渡すかどうか、、




そもそも、僕が松田くんを好きになったのは2年生の終わりかけ。年が明けて直ぐのことだった。


好きになって1ヶ月余りで迎えたバレンタインデー。




てか、僕まだそんなに松田くんのこと知らないよ?


てか、本当に松田くんが好きなの?


てか、あの地味で暗くて無愛想な松田くんのどこが好きなの?


てか、松田くんチョコ受け取ってくれる?



てか、てか、てか、、、、




アーーーもうわからん。でも、後悔したくない。


まだ本当に好きかなんて分からないけど、ずっと気になって、頭から離れない。


僕のこと恋愛対象として見て欲しい。


受け取って貰えなくても、当たって砕けたら良いよね。





「松田くん、これ、バレンタインの、」



僕は6時間目が終わってLHRが始まるまでの先生がくるまでの少しのタイミングに、松田くんの席に向かって、みんなにバレないように松田くんの机の下でコソッとチョコを差し出して言った。


僕の頬は緊張で赤く火照っていた。顔を熱いのに、体は冷たくて不思議な感覚だった。




『インキャなのに、』



「え?」



『俺、インキャなのに、いいの?』



僕は予想外の言葉に、咄嗟の言葉で反論する。



「そんなの関係ない、僕は松田くんに渡したかったから渡しただけで」



『初めて貰った。だから、ありがとう。』




そう言ってニコッと笑った松田くんを見て、胸がギュッて締め付けられた。


好きなんだな、僕、松田くんのこと。好きなんだ。




私も、こんなに好きな人にチョコを渡したのは初めてで。ありがとう。





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