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片想い日記(仮)  作者: 勇者マン
4/6

図書室 前編


「え、いないんだが」




合同の授業が終わって即教室を出る松田くんを、僕は今日も追いかける。



そのはずが、



教室を出る直前に先生に声を掛けられたのがタイムロスで、教室を出て階段を上がっても松田くんは居なかった。



その時間はちょうど昼休みで、松田くんの教室に行っても姿はなくて。


もう今日は諦めようとしょんぼりしながら帰っていると、突然話しかけられた。



〈 松田くんなら、図書室にいるよ 〉




それは松田くんのクラスの男の子で、合同授業が一緒の子だった。でも話すのは初めてだし、まず僕は松田くんを探してるなんて言ってないし。




「え、なんで」



〈 いやー、あの松田くんと喋るヒマリさん凄いって、俺たちの中でも話題になってるよ 〉



「え!嬉しい!いやぁ、でも、喋るとか全然そんなことなくて、かなり一方的というか、僕の」



〈 へー!本当にボクっ娘!てか、松田くんがヒマリさん以外の女の子と話してるの見たことないよ?〉



「えっあの、」



〈 そう言えばうちのクラスの女子が、松田くんって顔をよく見るとイケメンだねって、盛り上がってたなぁ 〉



「ええ、まじで」



〈まじまじ。あ、てかそれより今は、図書室!行ってきたら? 〉



「あっありがとう!」



訳の分からないまま完全に向こうのペースに乗せられて話していたけど、名前も知らない人からなかなか色んな松田くん話を聞けてラッキーだったな。



振り返るとそのコミュ力お化けが大きく手を振ってくれていて、僕は控えめに振り返した。



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