1/2
始まり
悪役令嬢の一日は大半がライバルの女性への意地悪である
恋愛のことが主にである
そのライバルの女性は普通の家に住んでいる
悪役令嬢はお城に住んでいる
ライバルが悪役令嬢の片思いの邪魔であることから意地悪をする
想像してみてほしい
もしも自分の片思いの相手が他の人と仲良くしていたら
悪役令嬢の嫉妬は燃える一方
逆恨みかもしれない
今日もライバルの女性の家に行く
そしてこう言うのだ
あー、この家を取り壊して私の別荘を建てようかしら？
ライバルはびくびくしながらこう言い返す
あなたはいつかとんでもない目にあうわ！
それを聞いて満足した意地悪な悪役令嬢は街に出かけた
街には悪役令嬢を見かけるや否やお世辞を言いに来る人たちでいっぱい
悪役令嬢はちやほやされながら街を歩く
すると一人の少年がこう叫んだ
お前は悪いやつだ！
これを聞いた悪役令嬢はしんと静まりかえる街の人々を考えずに少年の胸ぐらを掴んだ
あんた誰にモノを言っているの？
少年は涙目になりながらこう続ける
お前はいつも楽ばかりをしている
それを聞いた悪役令嬢はニヤリと笑った
へえ、それならあんたのパパをお父様に言い付けて牢屋にぶちこんでやるわ
それを聞いた街の人々は建物の中に入った
残された少年はわんわんと泣いている
悪役令嬢は満面の笑みを浮かべて立ち去ろうとした
待ちなさい！
悪役令嬢が振り返るとライバルの女性がいた
何か用？ まあ、あんたは何も出来ないだろうけどね？
ライバルの体はびくびくと震えていた
その子に謝りなさい！
悪役令嬢は怒った表情でライバルに詰め寄り胸ぐらを掴んだ
言ったね？ あんたも牢屋にぶちこんでやる
悪役令嬢はニヤリと笑みを浮かべてお城に戻った
