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神様って何するんだろう?校長みたいな感じ?

神 + ITて意外とあり?

ケルビムに貰ったタブレットを起動してみる。

果物のようなアイコンの下にGODのロゴ。

まるパクりでした。

新生活一日目は初心者マニュアルを読むことに費やした。


自分:「全く分からん。」


案外まじめな性格なんだよね、説明書もきっちり読むタイプ。

500ページに及ぶマニュアルを読み込んだ。

決して理解できていないわけじゃなく、単にマニュアルの内容が野党の追及に曖昧な回答を繰り返す政治家のごとく中身が無い。

結局のところケルビムさんの説明で事足りていたんだ。


それでも神の生活は悠々自適だった。

ベッドに横になりながらタブレットを見つめる社会人なんて最高だった。

お腹がすけば想像しただけでなんでも作れるから食事には困らない。

昨日は朝からステーキ、昼はちょっとヘルシーに特上寿司、夜はすき焼き。

Wifiも通せるみたいで動画サイトを見て休憩。


自分:「このアバターってアイコンなんだろう?」


中身のない初心者マニュアルには全く載ってなかったし、他のアイコンの説明も一切なかった。


突然設定画面が出てきた。

男性ですか女性ですか?

そして隅っこのほうにおまかせ設定。

よく分からないのでおまかせ設定にしてみる。

するとこのまま訪問しますか?の表示


自分:「訪問ってどこに?とりあえずはいを押してみるか。」


突然めまいに襲われたと思ったら見慣れない部屋の天井。

硬くてかび臭いベッドから起き上がると見慣れない木造の部屋。

置いてある姿見を見て仰天した。


自分:「高校生時代の自分の姿だ。」


急いで家の外に出てみる。

一面の緑、都会暮らしの自分には全く縁のなかった自然。

振り返ってさっきまでいた小屋を見ると表札が掛かっている。

まったく読めない字というかこんな文字見たことが無い。


?:「この世界の言語をインストールしますか?」


みなさまご存知のイルカのキャラクターに似ていなくもない不思議生物が訊いてくる。

とりあえず、はいと答えると一瞬めまいがした。

もう一度表札に目を向けると。


自分:「エイタ・オオミヤ?読めるしなんで自分の本名が?」


イルカ:「言語機能をインストールしましたので判別可能になりました。」


エイタ:「分かったけどなんで自分の名前が?」


イルカ:「言語機能がインストールされました。確認しますか?」


微妙に質問にかみ合っていない感じ、そして予想外の質問がくるとおかしな返答が来るところまで某表計算ソフトのやつと同じでした。

そういえばタブレットどうしたっけと考えると突然空中にタブレットが現れる。

ギリギリでキャッチした。


自分:「危ないこのタブレット壊すと本当に後がなくなる。」


もう一度アバターのアイコンを調べて直してみると、どうやらこのアバターという機能は自らの分身を作って地上に降りる機能らしい。

おすすめ設定を選んだために昔の自分の姿で平均的な農夫という設定が作られたみたいだ。

ステータスの項目には魔力のゲージがあるし、特殊能力という項目まである。

そして終了を押せばまた神界に戻り、もう一度地上に行くときは保存されたアバターを押せば前回の終了地点から再開できるらしい。


エイタ:「神様アプリ万能過ぎないか?まぁ、神様だから良いのか...」






ここに来てやっと主人公の名前が発覚!

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