プロローグ
自分の価値ってやっぱり誰かに認められて初めて生まれるものなのかな?
今までいろいろなことをやってきたはずだけど社会にとっては無意味な活動で、社会は認めてくれないみたい。
「俺はこの社会を否定する!」
いかにもかっこよさげなセリフを吐いて決めポーズをとる。
最終面接までいった企業からの不採用通知を破り捨てながらスマホで動画サイト開く。
<急募> 神様 [未経験OK、異世界の企画・運営に携われます]
仕事内容:異世界の企画・運営及び定期的な神会でのプレゼンテーション
応募条件:学歴不問・未経験者大歓迎(特に熱意のある方大歓迎します。)
勤務地:神界(希望者には異世界も可)
給与:異世界
待遇:書類選考・面接無し(すぐに内定出します)
訳の分からない求人の広告が目に入る。
「すぐに内定ってどう見てもブラックじゃん!」
と言いつつ条件反射で応募してしまった。
冷静になってもう一度募集要項を確認してみる。
「神様?給料が異世界?これって冗談だよな?」
そう呟きながら目を閉じると不思議なくらいすぐに眠りつくことができた。
目を覚ますと真っ白な部屋?
何もないわけじゃないけど部屋の中央に置かれている机と椅子、パソコンまで真っ白。
そして机の向こうには真っ白なスーツを着たいかにも仕事できそうなキャリウーマンが座っている。
女性:「それではそちらにお座りください。」
条件反射ではいと返事をして女性の対面の椅子に腰かけた。
ああ、これは夢だ。
しかも面接の夢なんて精神的には悪夢以外のなにものでもない。
女性:「意外と良い大学を出ているのですね。とりあえず内定です、おめでとうございます。」
はぁきっとこれは悪夢だ、どうせ罵倒されて不採用なんでしょ。
自分:「ん?今なんて言いました?」
女性:「内定おめでとうございます。あっ申し遅れました私はあなたの世界の神様のサポートをしています、ケルビムと申します。それでは配属先の異世界についてこれから決めましょう。」
自分:「とりあえず、魔法とか騎士がいて、できれば魔王なんていると申し分ないのですが...」
もうどうにでもなれ、この夢にとことん付き合うことにした。
ケルビム:「この世界なんてどうでしょうか?第24962524世界「エオン」、魔王が在住で魔法と騎士もいます。」
もはや物件探しみたいなのりになってきた。
自分:「じゃあそこで良いです。」
ケルビム:「エオンの神界にご案内します。」
突然真っ白な光に包まれる、そろそろ目覚めるのかな?
もう少しこのおかしな夢に付き合っても良いかなって思い始めていたから、すこし残念かな。
始めて投稿作品で欲望99%、私怨1%程でお送りします...