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空想列車  作者: わたぬき
1/1

カーテンコール

はじめまして!

今回から活動をはじめようと思います。

四月一日(わたぬき)です。

ファンタジー小説のつもり

ですが、恋愛も入るかと

思われますので、そこの耐性も

ある方に閲覧を推奨します。

あらすじにも記載しましたが、

占いツクールhttp://uranai.nosv.org

にも掲載予定です。

掲載しましたら、こちらの方で

ご報告します。少し工夫もあると

思うので、やってるよ!という方は

ぜひ探してみてください。

プロローグ

***

私は手元のリモコンを手に取って、テレビを付けた。

どこのチャンネルに切り替えようと、このお昼はニュースばかりだ。その上、今はとある事件が世間を騒がせていて、

内容はほとんど一緒で、映像も大体同じようなものだ。

“とある事件”というと、世界の子供11人が行方不明に

なったのだ。そんなの大したことではないように感じるが、

その行方不明になった子供らが皆、とあることで

一致されていたのだ。それは、とある本を愛読

していた子供ということ。その本というと、

「空想列車」という本だ。絶大的な人気を誇っていて、

老若男女問わず、愛読する人も多々いた。

ましてや、中高生の愛読者は特に多かった。

それが一致することは決して不自然ではなかった。

まぁ、それはそれとしておこう。

更に不可解を呼んだのは、その子供らはかなり

特殊だったのだ。子供らは、いじめを受けていたのだ。

逃げ場というのもなのだが、常に(すが)りついていたのが

本だった。それも一致してもおかしくないほど愛読していた。

そんな子供らだったらしい。

それはそれで大ニュースなのだが、子供らからの手紙が

さらに謎を深めた。その手紙の内容___。

あまりは覚えてないが…。

「私達は生きています。今、とても幸せです。

世界の子と仲良くできるなんて初めてです。

きっと私達が今いる場所は、紛れもなく

人工世界でしょう。皆、共通で日本語を

話し出すんです。不思議でしょう?

実は、私もアメリカからなんですけれど。」

そんな内容だった気がする。実質、まだまだ

続きがあるそうだ。

…私も一応、同じなんだ。

昔いじめられていて、小5から不登校で、今の中3も不登校だ。

更に言うと、私もその本が好きだ。

その事件を、世間は「空想列車事件」と呼んだ。


事件は、私達の物語を呼んでいたのかもしれない。


episode1

カーテンコール


***


そんな複雑な感情の中、それでも私は

本に恐怖を覚えず空想列車を読んでいた。

空想列車の本の内容は、たまたま乗った列車が

不思議な冒険に出かけだす。そんな物語だ。

しかし、それは随分と奥が深い。

実は、空想列車とは、名前の通り、人々の

理想とやらの空想を具現化(ぐげんか)させたものだ。

その列車が物語の舞台なのでなく、

列車が理想郷(りそうきょう)___ユートピアへ連れて行く

だけであって、実際の物語の舞台はユートピアなのだ。

小さな文字が詰め込まれた1ページが

およそ350ページほどある…

それでも私、宮下(みやした) 葉月(はづき)は、

本を読み終えたのだ。とても清々しい気持ちと

憂鬱感(ゆううつかん)が変に混ざって、妙な気分だ。

まぁ、物語の結局と言えど、ユートピアにやってきては

依存する人々が増え、帰るのを(こば)む人が

列車を壊してしまい、それの所為(せい)

ユートピアというデータは消去されることに

なってしまった。その故に、ユートピアの住人は

元から現実世界にはいなかったことに

なるのだ。住人は恐怖のどん底に(おちい)った。

頭の良い主人公はユートピアを研究し、

消去されるカウントダウンと闘いながら、研究の

結果を導き出した。ユートピアには

セーブ機能とリセット機能があったのだ。

それを主人公は撃ち壊してユートピアは

救われ、反面、主人公は命を犠牲にした為、

人の捉え方によってはHappy Endかどうかが

変わるらしい。

随分と長い説明だったが、とりあえずこれは

読んでいて飽きないのだ。

そんなゲームのようなことが現実世界でないから、現実世界は

退屈で仕方がない。


_______空想列車事件。一体どうして手紙を現実世界まで

届けれたのか?手紙の送り主が「今私がいるところは人工世界」と

言うのであれば、尚更現実世界にその手紙を送れたことが

不可解だ。そう考えながら、私は本のしおりを最後の

ページに挟もうとした。

「……何これ?」

毎回ある文庫の何かの企画用紙と、ついでに見慣れない

手紙のようなものがあり、ふと声を漏らした。

…招待状のようには見える。しかし、本の中に招待状とは

かなり異例なことだろう。中身が気になった私は、その招待状を

手に取った。

「招待状!読み切り小説、【空想列車】を

愛読してくれてありがとう!あなたは数々の読者の

中から12人の内に入った奇跡の人です!

そんなあなたに素敵な世界へご招待!あなた、現実に

飽き飽きしてませんか? はい・いいえ」

「変なの。」

招待状の割にはアンケートのようにも思える招待状らしくない

質問に、半分呆れてしまった。こんなアンケートがある

本は初めてだ。今までのアンケートと言ったら、

「この本は気に入りましたか?」とかごく一般的な

ものだった。これを集計して公開しようとでも言うのか?

いやしかし…この小説は読み切りだ。続きの本が

あることはこの本の筆者の行動も考えて、無さそうだ。

人気作家の中でも上位に上がる程の人気作家、

橘花(たちばな) しおんさんは、その他にも

数々の名作を書き残している。空想列車は、去年の

作品で、今はまた新しい読み切り小説を作っているそうだ。

_______随分と話が逸れてしまった。

私は少し気になった。これで答えたら____?

少し、少しだけの好奇心が湧いた。

その好奇心が右手を動かす。ペンを持っては……

「はい」に丸をつけたのだ。

あぁ。変哲もなく時は刻一刻と過ぎていく。

予想はついていた。やはりそんなものだろう。

世の中は、何が起こるか予想がつかない。

カーテンコールが、響いた。



episode2…?

気に入ってくださったでしょうか?

少しでも愛読される方が増える

ことを祈って、これからも時間があれば

投稿していきたいです!

ここまで閲覧頂き、

ありがとうございました!

episode2も、よければご支援ください!

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