プロローグ
こんにちは、初めまして。
Irisと申します。
前まで書いていた「メイドとニートと学パロと」は、どこかの出版社様が開催するコンテストの応募作品にしたいと思っているので、削除させて頂きました。
その代わりとして、本作「2次元アイドル-virtual idol-」を投稿させて頂きます。
1週間に1度位の頻度で更新して参りますので、ご期待ください。
それではまず、プロローグからご案内致します。
いってらっしゃいませ。
或る日の夜。
其処は熱気と光が溢れる、不思議な空間だった。
煌びやかなスポットライトを浴びて立っていたのは、色とりどりの衣装を身に纏った五人の少女だ。
彼女らをじっと見つめる千人くらいの観衆が、光に包まれたものを持って叫んでいる。
お分かり頂けただろうか。
彼女らは__アイドルだ。
そして、この空間はライブ会場。しかし、これらは全てシステムによって創られた電脳世界なのだ。
観衆は人の形をした機械で、サイリウムや声もこの機械から造られている。
アイドルは勿論人間だ。現実の世界からシステムを通じて此方にトリップしてくる。
此処で、彼女らは歌い踊ったものを録画し、現実の世界中に発信するのだ。
その動画は絶大な人気を誇っている。最高再生回数は千万回をも超える動画も中にはあるらしい。
「みんな、いっくよー!」
一人の少女が言うと、機械製の観衆は一斉に沸き立った。
「準備OK?」
今度は別の少女が言った。
「「「「「OK!」」」」」
「では、聴いてください」
また別の少女が言った。
「「フェアリースキル・クライシス!!」」
まだ何も言っていなかった二人の少女が、曲名を言った。
その瞬間、会場がとてつもない盛り上がりを見せた。
天をも揺るがす、五人の存在。
熱い視線で見守る、視聴者の思い。
アイドルを育ててきた、プロデューサーの願望。
その全てが重なりできた物語が今、幕を開ける!
とりあえず、まずは電脳世界の成り立ちから見ていこう。
お帰りなさいませ。
プロローグ、如何でしたか?
少し情景描写に戸惑った点が多々ありましたが、楽しんで頂けたら私としても満足でございます。
次話は本編突入となります。
お楽しみに!