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55話 危機

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本日、ムーンに掲載している

「私のお腹子は~兄の子を身籠りました~」

の続話をアップしました。


こちらもよろしくお願いいたします。

http://novel18.syosetu.com/n7362dv/


シャベールお兄様やローラン様が、戦争に出発してから1ヶ月が絶ちました。


各地域へ着くのに時間がかかり、あといくつかの街や村が占領されたと情報が流れてきました。


一番遠いのはローラン様の所。占領された村や街を取り戻しつつ、侵略の阻止もしないといけないという過酷な状況になっているとギオレットお兄様が教えてくれました。

すぐに追加部隊を形成し、一週間前にその部隊が出発しました。


民衆にも多くの犠牲が出ているとのことでした。


次に過酷なのが、サンブリエ大公爵様の地域で、ですが流石はサンブリエ大公爵様です。今のところは五分五分まで持っていって順調にいっているらしいです。


シャベールお兄様の所は優勢だそうです。

流石はシャベールお兄様。


ランベルト様も優秀な魔法魔術団を始め、騎士団も、一番実力を持ったを部隊を率いてるので優勢に持っていっているとのことでした。


それを聞いてアンナ御姉様は安心した顔をしていました。


ですが、毎日戦っている者達の訃報は来ます。

いつ我が家にもその訃報がくるのかと、国全体がピリピリムードになっております。




ある日のことでした。


ノーレン御姉様とカイル様の緊急に結婚式をすることに決まりました。


戦争の終わりがまだ見えなく、もしかしたら出陣になるかもしれないからだそうです。

カイル様は出陣を覚悟をしているようでした。

本来ならシャベールお兄様もいないといけないのですが、今は戦場です。シャベールお兄様は居ない状態の身内だけですることになりました。

戦争が終わったら大体的に結婚式をするそうです。

そことはハヤバトでシャベールお兄様に伝えました。


ハヤバトとはその名の通り、早い鳥ですわね。違うのは魔力で出来てるということです。世界でこのことができるのはお父様とお兄様だけと聞いています。

各大将には、お父様の魔力の隠った魔石を渡しており、伝達事項がある時はその魔石に魔力を与えるとハヤバトに変化して伝書鳩みたいになるのです。しかも手紙ではなく、本人の言葉をそのまま伝えるという優れもの。伝達すると魔石に戻るということです。


お父様····実は人間ではありませんね?と聞きたいですわ。


今、ノーレン御姉様の結婚式が行われています。


「ノーレン御姉様綺麗ね。」


アンナ御姉様がボソッと呟きます。

アンナ御姉様は15歳。あと一年経たないと正式に結婚できません。羨ましそうに見てます。


「本当に····。」


リリアン御姉様も見とれております。


本当に綺麗です。純白のウェディングドレスが、ノーレン御姉様の綺麗な顔を引き立ててます。


カイル様はデレッとしてますわ。


教会の前で誓い合い、お互いの両親がその誓いを聞いたと承認し終了です。


もうノーレン御姉様は

ノーレン・フィン・アンドリエではなく

ノーレン・クルト・ザビーレ

なるのですね。


そして今日から別々に住むのですね····。


そう思うと寂しくて涙が止まりませんでした。




それから数日が経ったある日。


アンナ御姉様が最近顔色が悪いのです。


「アンナ御姉様、大丈夫ですか?」


「フレア、大丈夫よ。ありがとう。ランベルト様のことを考えすぎたのかもしれないわ。」



そう言いながら朝食を食べていた時にでした。

アンナ御姉様は気持ち悪そうにしており、トイレに走っていかれました。


アンナ御姉様が帰ってきた時に、私とリリアン御姉様は本当に大丈夫かしらと心配をしアンナ御姉様を見ていました。


するとお母様が


「アンナ、貴女、月経はきたのかしら?」


と聞きました。

アンナ御姉様は少し悩み


「まだきてないと思う。」

と答えました。


「貴女、妊娠しているんじゃないかしら。」


「「「えー!?」」」




それから医師を呼び診察をしてもらいました。


そして医師に


「おめでとうございます!ご懐妊です!」


と告げられた!


えー!?本当ですのー?


アンナ御姉様も驚いております。


「ちょうど2ヶ月に入ったくらいなのでお気をつけください。流産しやすい時期となっております。つわりで物が食べれなくなっても、少しでもお腹の赤ちゃんの為に食べてくださいね。」



そして念のため、切迫流産の薬を手渡さられました。


医師が帰り


「私のお腹に赤ちゃん····」


アンナ御姉様は信じられないとお腹を撫でています。


そんなアンナ御姉様をお母様が優しい顔をして見守り


「そうよ。ランベルト殿下の赤ちゃんね。貴女はお母さんになるのよ。しっかりしないとね。」


お母様はアンナ御姉様の頭を撫でています。


「ランベルト様、喜んでくれるかしら?まだ結婚もしてないのに、フローラ様は何て言うかしら····」

アンナ御姉様は不安そうにお母様に問います。



「ランベルト殿下もフローラも喜ぶわよ。」


「本当に?」


「ええ。孫の顔を早く見たいっていつも言ってるもの。私がこれから連絡するわ。」


お母様はそう言って立ち上がり、アンナ御姉様の部屋から出ていきました。

グリちゃんの出番ね!


そして私達は


「アンナ御姉様ご懐妊おめでとうございます!」


「アンナ御姉様、赤ちゃん出来ておめでとう!」


それぞれに祝福の言葉を述べました。


アンナ御姉様は涙を流しながら

「ありがとう···」


ノーレン御姉様にも知らせるべく、従者に馬を走らせた。


ノーレン御姉様は直ぐ屋敷にやってきて



「アンナおめでとう!」


ノーレン御姉様はアンナ御姉様を抱きしめて祝福の言葉を言いました。


「まさかアンナに先を越されるとわね!」



それから久しぶりに四姉妹でいろんなお話をしました。



その日の夜は、ノーレン御姉様は帰って行きましたが、フローラ様から早速返事がきたそうで。


「フローラは凄く喜んでたわ。国王にも報告したら国王も喜んでいたそうよ。良かったわね。アンナ。」


お母様の報告でまたアンナ御姉様は歓喜の涙を流していました。



それからはアンナ御姉様は、つわりがひどくなり寝込むことも多くなりましたが、それでも嬉しそうにお腹を撫でてました。


お父様が帰ってきて、特別にハヤバトを作ってくれて、直接アンナ御姉様がランベルト様に報告することになりました。



それから数日後、ランベルト様から返事がきて、アンナ御姉様の妊娠をとても喜んでいました。大変な時にそばに居てやれなくてごめんと謝りの言葉も入ってました。だけど、必ず産まれる前に決着をつけると強いお言葉も入っており、アンナ御姉様も

「つわりなんかに負けてたまるかー!」

と意気込んでいました。


頑張って!アンナ御姉様!




◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



それから1ヶ月経ちました。


アンナ御姉様のつわりはピークになってました。

つわりは人によるとお母様は言ってますが、アンナ御姉様はひどい方に入るみたいで可愛いそうです。果物類なら少し食べるので果物は常備しています。


フローラ様からも果物を贈ってくれてます。


戦の状況は五分五分から脱出できてませんでした。

やはりローラン様の所がかなり苦戦しており、死者も増えてきていました。


お父様曰く、「どうやら敵はこの20年くらいで人材を育てたらしいな。」


そこそこの人材がいるらしく、苦戦しているという。特にローラン様の所が強いという。


「シャベールをそこへ向かわせるつもりだ。」


どうやらシャベール様と入れ替えるみたいです。

「相手は魔法を得意としているみたいだしな。」


ローラン様はどちらかと言えば剣術の方が得意ですから相性は良くないかもしれませんね。


その手続きを今しているという。


そんな時に、バタバタと(せわ)しい音がします。


私とお母様は居間でお裁縫をしていました。私の隣でピィーちゃんは気持ち良さそうに寝てました。


バタンッ!


乱暴にドアを開きました。


「フレア!」


ドアを見るとギオレットお兄様か立っていました。


「ギオレットお兄様!?」


「フレア、よく聞け。ローラン殿が敵に倒されたようだ。」


「!!!」


「とは言っても相討ちみたいだ。ローラン殿の方が一騎討ちに持ち込んでいったらしい。互角だったみたいだけど、最後の攻撃でかなりダメージを受けたらしい。敵にもかなりダメージを与えたようだが。今は副総隊長で戦っているらしい。今は敵を押していると言っている。」


「それで、ローラン様はどうなんですか!?大丈夫なんですか?」


私は叫ぶようにギオレットお兄様にすがりました。


「····怪我がひどくて意識もまだ戻ってないらしい。今は懸命に救護班が治療に当たっている。」



ローラン様!

大丈夫ですよね?必ず生きて帰ると私と約束しましたもの!


「ただこのまま意識が戻らなければ···フレア、覚悟はしておけ。」


嘘よ!嫌よ!


「わ、私はローラン様の元へ今すぐいきます!」


「フレア!?」


私は立ち上がり用意しようと部屋を出ようとしたら


「フレア!お待ちなさい!」


お母様が呼び止めます。


「お母様?」


「ダメです。行くことは許しません!」


「何故ですの?」


「貴女が行ってどうするの?」


「私は回復魔法が使えます!きっと役に立ちますわ!」


私は力説しました。


「いいえ。行くことは許しません。貴女はローランと婚約は一旦白紙になっています。行くのなら覚悟はあるの?」


「····あります!」


私ははっきり答えました。


「そう。ではまずはリンクス殿下のことをはっきりさせる方が先ね。」


「·····ですが!」


「それによく考えなさい。沢山の他の騎士や兵士の人達だって、恋人や家族と別れて頑張ってるのよ。そこへ貴女が現れたら···」


私はハッとしました。

確かにそうですわ····。


私はローラン様を心配するばかりで周りが見えてなかったですわ···。

私はちょっと落ち込んでしまいました。


「私達は祈るしかないです。無事に帰ってきたら、いつでも笑顔で「お帰り」と言って温かく迎えれるようにしておくのですよ。」


「···はい。」


「そうだよ。フレア。ローラン殿は大丈夫さ。必ずフレアの元へ帰ってくるよ。」


ギオレットお兄様も頭を撫でてくれました。


ローラン様····私は信じて待ってます。必ず生きて帰ってきてください!


私は心からそう願いました。


「さあ、少しお茶でもしましょう。ギオレットも飲んで行きなさい。」


お母様はそう言って立ち上がろうとしましたが


ガタンッ!


お母様が倒れてしまいました。


「お母様!!」


「母上!」


ギオレットお兄様が、お母様のところへかけより抱き上げました。


「直ぐに医師に連絡を!」


「はい!」


私は部屋を飛び出して、セバンを呼びました。


「セバン!セバン!」


セバンはすぐに現れました。


「フレアお嬢様!どうかなさったのですか?」


私の慌てた様子に焦るセバン。


「お母様が倒れたの!すぐ医師を呼んでちょうだい!」


「なんですと!奥様が!?至急馬を走らせましょう!」


「急いで!」


私はガタガタ震えながらセバンに言いました。


お母様!お母様!嫌ですわ!

ローラン様!お父様!お母様を助けて!


私はその場にへたり込み、涙を流しました。










いつもお読みくださりありがとうございます。

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