52話 リンクス王子様と急接近!?
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本日、ムーンで掲載している
「私のお腹の子は~兄の子を身籠りました~」
の続話をアップしました。
宜しくお願いいたします。
http://novel18.syosetu.com/n7362dv/
今日は王城にお伺いしてます。
改めてリンクス王子様にお礼を言うのと、フローラ様に家族でお食事に誘われました。
今回の件で迷惑をかけてしまったお詫びだそうです。
ピィーちゃんをどうするか迷いましたが、連れて行くことにしました。
お母様が事前に話を通しておいてくれました。
フローラ様は早くピィーちゃんに会いたいと言ってくれたそうです。
私は馬車の中で
「ピィーちゃん、ちゃんと私のそばにいて大人しくしていてね。」
とピィーちゃんに言い聞かせてました。
ピィーちゃんは何?てな感じで首を傾げて、つぶらな瞳で私を見てましたが、
「クルッ」
と鳴いて返事をしてくれました。
ピィーちゃんの体長は1メートル8センチで止まりました。メスにしては小さめですが、小さい方が可愛いので私的には良かったです。
ほぼ成体になったのだと思います。
馬車の中でピィーちゃんの相手をしていたら王城に着きました。
フローラ様がちゃんと話を通してくれているらしく、護衛の方もピィーちゃんを見て一瞬驚いただけで普通に接してくれました。
護衛の方に案内されて、ある部屋に入りました。
長いテーブルがあり、上座に国王様夫婦が既に座っておられました。
順番にランベルト王子様、その反対にリンクス王子様が座っております。
···やはりムーフォンス王子様はいらっしゃらないわね。
当たり前なのですが、何か胸がきゅっと締め付けられました。
ランベルト王子様の隣には婚約者であるアンナ御姉様が座り、私はリンクス王子様の横に座るように指示されました。
私の隣にお父様、お父様の隣はお母様。私の前はシャベールお兄様が座り兄妹順に座っていく。
ピィーちゃんは私の斜め後ろにいます。
ですが「クルルゥ」何か不満気に鳴いたので、国王様とリンクス王子様に許可を取り、ピィーちゃんを膝の上に乗せました。
ピィーちゃんは満足気にしてます。
国王様がお酒をかかげて
「アンドリエ家の皆の者には大変な思いをさせてしまった、お詫びと言っては何だが、我が王城の料理を楽しんで欲しい。乾杯!」
「「「「かんぱーい!」」」」
皆様でグラスをかかげ、乾杯をしました。
勿論私はジュースですわ。
私はグビグビと飲み、ぷはーとました。とっても美味しいですわ!お代わりをしました。
それを見ていたらしいリンクス王子様に、クスって笑われてしまいました。
恥ずかしいですわ····。
私が俯くと、ピィーちゃんに唇をツンツンされましたわ。
それよりも、
「リンクス王子様、改めて監禁の件でお世話になりました。」
リンクス王子様は首を横に振り、
「僕は当然のことをしたまでさ。だからこの件は終わりにしよう。それよりフレアは食べるのが好きだよね。」
リンクス王子様は笑顔で話題を変えてきました。
「はい。食べることは大好きですわ!」
私が答えるとまた笑い、
「ムーフォンス兄上の花嫁探しの時もそうだったよね。一目散に料理の方に行って···あの時はまだ話しかける勇気がなくて····あの時話しかけてたら、状況が変わってたかな···。」
リンクス王子様は遠い目をして、その時の事を思い出している感じでした。
「あの時、勇気を出して話しかけてたら、僕がフレアの婚約者になっていたかもしれない。あの時のパーティーはムーフォンス兄上の婚約者探しだったから、僕がししゃりでるのもいけないと思い遠慮もしていたんだ。今更ながらに後悔している。」
「·····。」
私は何て言ったらいいのかわかりませんでした。
ただ、言えるのは話かけられても逃げていたと思います。
「フレア、前に騎士団の練習場で言ってたこと覚えてる?」
私は考えて
「確か、私ともっと話たいと。」
リンクス王子様は笑顔になり
「覚えてくれてて良かった。そうだよ。デート···といいたいけど、お互いのことをもっと知った方がいいと思うんだ。僕のことをもっと知って欲しいし。だから今度二人で紅茶でも飲みながら話さないか?」
お茶会のお誘いですか!?でも二人ならお茶会とは言わないですね。
でも····
「ですが、私にはローランと言う婚約者がいますわ。」
「でも仮でしょ?正直、向こうが一歩リードしてるだけだ。それに、ローラン殿だけに決めず、他の異性ともやり取りしてから、結婚相手を決めてもいいと思うよ?」
確かにそうかもしれませんが····。
隣で聞いていたらしいお父様が
「フレア、それも一理あるぞ。確かにローランはお前にベタ惚れだ。ミチルダと一緒に出て行った時は荒れてはいたが、お前を諦められなかったんだからな。だが、もう少し視野を広げてもいいかもしれないな。」
お父様がそんな事言うなんて思ってもみませんでしたわ。
「わたくしの時にはそんなこと言ったこともありませんでしたわ。」
お母様がボソッと言ってます。
お父様は平然として
「フレア、よく考えてみなさい。」
お食事を始めました。
·····そうなのかしら····。
でもローラン様に何て言えばいいのかしら。
私はお父様に聞いてみることにしました。
「お父様、ローラン様には何て言えばいいのかしら。」
「私の方から言っておく。もしかしたら白紙に戻るかもしれん。」
お父様の言葉に少しショックを受けました。
私はローラン様が好きになってるのですね····
シャベールお兄様から、私が居ない間の時のローラン様の荒れてたことを聞きました。正直ショックでしたが、その時は婚約解消をしていたつもりだったので何も言えませんわ。
でもローラン様は変わったと思います。表情も、私に少年みたいな笑顔をしてくれます。女性に対しても、前と違って凛として対応されてます。
これでまた、白紙に戻ったらローラン様はどうなるんでしょうか····。
色々なことが頭を過ります。
悩んでいることが分かったのかピィーちゃんがスリスリしてきました。
ピィーちゃん···ありがとう。可愛いわ。頭をきゅっと抱きしめて離すと、ピィーちゃんはテーブルの上に顔を乗せて果物を嘴てつついています。
····ピィーちゃん···さっきのスリスリは慰めてくれた訳ではなくて、催促だったのですね···。
私はクスリと笑い、ピィーちゃんらしいですわ。
私は果物を剥いて一つ一つ嘴に入れてあげました。
リンクス王子様は私とピィーちゃんのやり取りを見て笑い
「グリピーツフォンって賢いんだね。触っても大丈夫?」
どうでしょうか。私はリンクス王子様を差してピィーちゃんに
「この方がピィーちゃんに触りたいとおっしゃってますわ。いいかしら。」
と聞いてみたら、じっとリンクス王子様を見ていきなり立ち上がり、反対に向きました。
ですが、反対側にはお父様が座ってたので、身体がビクッとしましたが、大人しく私の膝の上に座り直しました。
ピィーちゃんはどうやら男性が苦手らしく、お父様が近づいた時にはいつもどこかに隠れてました。シャベールお兄様もギオレットお兄様も私の後ろから覗くだけで触れさせもしませんでした。
今は大分慣れたようで、お兄様方は背中を撫でさせるようになりましたが、お父様にはまだ近づきもしません。
何故かと思いましたが、シャベールお兄様が「父上の魔力のせいだろう」と言われてました。
お父様は魔物にも恐れられて魔王になれますわね。あっ!お父様のあだ名が「魔王」でしたわね。
リンクス王子様はピィーちゃんの行動を見て、がっかりと肩を落としました。
「やっぱりダメかあ。」
「いえ、大丈夫だと思いますわ。」
そう、だって苦手なお父様の方へ向いて座り直したのです。多分OKなんだと解釈しました。
「本当に?」
リンクス王子様が確認してきます。
私は笑顔で答えました。
「はい。ゆっくり優しく背中を撫でてあげてください。」
リンクス王子様は私の言葉を聞き、恐る恐るとピィーちゃんの背中を撫でました。
「何か想像以上に羽が柔らかいし、綺麗だ!」
リンクス王子様は感激しています。
「背中のピンク色の一本線が、何とも言えない可愛さを引き立てるね!」
ピィーちゃんを褒めてくれます。
私はピィーちゃんとの出会いからお話して盛り上がりました。
リンクス王子様って、もっとツンケンしてるかと思いましたが、気さくな方でした。
それを見ていた、国王様夫婦や、お母様、御姉様方はニッコリと微笑んでおられました。シャベールお兄様だけは、ムスッとした顔でお食事をされてましたが。
シャベールお兄様はどうかなさったのでしょうか。
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それから数日後、お父様が、ローラン様に一時的に婚約を白紙すると伝えました。
ローラン様は私の所に来て
「まさか、白紙なるとわね。」
少し青い顔をされました。
ですが、すぐに笑顔になり、
「シャベールに余裕を持てと言われたよ。相手がリンクス殿下と言われて早速仕掛けてきたか!って思った。」
「ローラン様···」
「でもフレアは私を選んでくれると信じている。これからもデートも誘うつもりだし。リンクス殿下にも、誰にも渡すつもりもない!」
私は少し感動しちゃいました。
その日は二人でお茶をして、色んな話をしました。
ローラン様は、ピィーちゃんを抱っこするのを目標にするらしく、何回か挑戦してましたが、見事に逃げられてました。
そんな笑いの絶えない日となりました。
それから数日後、リンクス王子様からお茶のお誘いがきました。
いつもお読みくださりありがとうございます♪




