表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
53/69

49話 ピィーちゃんごめんね。


ムーフォンス王子様の処罰の話し合いが終わり、お母様と、シャベールお兄様と一緒に屋敷へ帰りました。


お父様と、ローラン様は仕事の途中で私の助けに来てくれたらしく、仕事へ戻って行きました。

シャベールお兄様は、ちょうど夜勤明けで帰るところに、リンクス王子様にムーフォンス王子様と私のことの相談されて、そこですぐにシャベールお兄様はお父様とローラン様に報告し、リンクス王子様は国王様とフローラ様に報告しに行ったらしいのです。


また、落ち着いたらリンクス王子様に再度お礼を言わないといけませんわね。


馬車の中ではお母様と何故かシャベールお兄様が、両隣に座り屋敷に着くまで手を握っていてくれました。



屋敷に戻ったら、三姉妹に抱きつかれ四人でわんわん泣きました。


「フレア、心配したわ!」

ノーレン御姉様!


「夜も寝れなかったわ!」

アンナ御姉様!すみません!


「フレア!無事で良かったよ~!」

リリアン御姉様!



三人にもみくちゃにされましたが、そんなの構いませんわ!


少し落ち着いてきたら、リリアン御姉様が困ったような顔して言ってきました。


「ピィーちゃんなんだけど。」


ピィーちゃん!早く会いたいわ!


「ピィーちゃん、フレアが居なくなった日は可哀想な位鳴いてね。正直、私たちもその鳴き声で寝れなかったわ。」


あっ、すみません。睡眠の邪魔をしてまったのですね。


「次の日も、屋敷中をフレアを探して鳴きながら走り回ってたわ。」


まあ····ピィーちゃん寂し思いを····


「そして花瓶や置物を落として数個壊したわ。」


····ピィーちゃん····


「それから徐々に庭園に離しても、餌を探さなくなって食べなくなったの。餌をこちらが与えも食べてくれなくて···」


「·····。」


「そうしてたら昨日から外にも出なくなったの。フレアの部屋のベッドの上に寝転んでね···昨日の夜くらいから羽を自分でむしり取り始めて···」


「なんですって!」


「多分貴女は居なくなり、環境も変わりでストレスじゃないかと思うの。」


「リリアン御姉様!ありがとうございます!失礼します!」


私は自分の部屋に向かって走りました。


ピィーちゃん!ピィーちゃん!ごめんね!


私は自分の部屋の前で一息つきドアを開けました。


「ピィーちゃん!」


ピィーちゃんはベッドで横になり、自分の翼の羽を嘴で引っ張っていました。ベッドの上には無数の羽が散らばっています。


「ピィーちゃんダメよ!」


私は急いでピィーちゃんの元へ行き、抱き上げました。


「クルゥ」


ピィーちゃんは弱々しい鳴き声をする。


「ピィーちゃんごめんね···」


私は、泣きながらピィーちゃんの頭を撫でた。


ピィーちゃんは安心したように目を閉じて、私に身を委ねました。


ピィーちゃんの身体はひどいことになってました。

両翼の羽が半分近く無くなっており、ハゲている状態でした。強く引っ張ったのか傷になって血が少し滲んでます。


私は震える声で魔法を唱えて傷を治しました。


「ヒール」


手から光が出て、ピィーちゃんの傷を治していく。


「クルルゥ」


ピィーちゃんはお礼を言っている感じでした。


ベッドの下にピィーちゃんの餌が置いてありました。


「ピィーちゃん、食いしん坊なのに全然食べてないじゃない。」


私は頭や背中を撫でながら言いました。


ピィーちゃん、痩せてるわ···。

ここ2日は全然餌を食べて無いって言ってましたものね。


また涙が出てきました。


私はピィーちゃんを抱っこしたままで床下に座りました。


「ピィーちゃん、食べさせてあげるから食べようね。」


私はお皿に乗っている、虫を指で取り、ピィーちゃんの口へ持っていきました。

少しの間、つぶらな瞳で私をじっと見つめて嘴を開けたので虫を嘴の中へ入れました。ピィーちゃんはゴクンと虫を飲みました。

それからは私が、餌を嘴に持っていったら食べるというのを繰り返しをしていました。


「ピィーちゃん、餌を全部食べれたね。」


また頭を撫でました。虫を掴んでたので手が汚れてしまいました。


私はベッドにピィーちゃんを下ろし


「ピィーちゃん、ちょっと手を洗って来るね。」


と言って、その場を離れようとしたら


「クルルー!クルルー!」


と翼を拡げ激しく鳴き始めた。


どうやら私と離れたくないようですわ。


私は仕方ないのでまたピィーちゃんを抱っこして洗面台まで連れて行き、手を洗いました。


メイドから食事の支度が出来たと呼びに来たので、ピィーちゃんも連れて食堂に向かって、膝に乗せて食べました。


·····さすがに食べにくかったですわ。


ですがピィーちゃんは御姉様方に

「ピィーちゃん、フレアが帰ってきて良かったね。」


と話かけてもらってました。


お風呂は···やっぱり一緒に入りました。


お湯に浸けたら傷が···とも思いましたが、傷は治してるのでピィーちゃんは気持ち良さそうにしてました。


夜寝る時は、勿論一緒にくっついて寝ましたわ!




◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


次の日からは、べったり私にくっついて、ピィーちゃんは離れようとしませんでした。

私の姿が見えないと悲痛の声を上げて鳴いて、私を探して走り回ります。

トイレも落ち着いて入れません···。


このままだと学校まで付いて来そうなので、ピィーちゃんが落ち着くまでは学校には行けそうにありませんわ。


今は庭園で遊ばし&餌食べで、ピィーちゃんが私を確認しながらうろうろしてます。


翼のハゲが痛々しいですわ。


時間が経てば羽は生えてくるらしいので良かったですが。


ピィーちゃんが自分でむしりとった羽は、お母様がドレスの装飾に使いたいからと、渡しましたわ。



ピィーちゃんは2、3日で元の元気なピィーちゃんに戻りました。


「クルルー♪」


今日も元気に庭園を走り回ってます。

来週くらいから学校に行こうかと思ってます。


トテトテとピィーちゃんが歩いて来て、嘴に咥えているものを差し出してきました。

かなり大きいミミズでした。

ピィーちゃんはドヤ顔をしています。

褒めて欲しいんですのね···。


ピィーちゃん···私はミミズは苦手ですの···なんて言えません。

「ピっ、ピィーちゃん、大きいミミズ取ったわね。凄いわ!」


若干、顔が引きつりながら褒めてあげました。

そしたらピィーちゃんがミミズをズイっと目の前に持ってきました。


ぎゃー!


どうやらくれる気らしいです。

私は丁重にお断りをしたら、何で?ってな感じで首を傾げて、パクりと大きなミミズを一口で食べてご機嫌でした。


ちょっとずつですが、日常に戻ってます。


ローラン様が会いに来てくれてますが、ピィーちゃんがある一定までしか、ローラン様を私に近づけません。

ローラン様は「参ったな」と言ってますが、只の独占欲だと思いますので、慣れてきたら大丈夫ですわと言っております。


こんな日常がいつまでも続けばいいと願いました。



ピィーちゃんの羽は、ちょうど生え変わりの時期だったらしく、1ヶ月くらいで、元のキレイなエメラルドグリーンの翼に戻りました


「クルル♪」


ピィーちゃんは今日も元気に、庭園を走り回ってます!

いつもお読みくださりありがとうございます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ