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46話 貞操危機!

今回も二人称になります。


お知らせ


3/14~3/19までは忙しいので更新が出来ない日があるかもしれません。


なるべく毎日更新をするつもりですが落としたらすみません。

事前に分かるようなら前書きにてお知らせ致します。


宣伝


本日、ムーンに掲載している、R18の番外編をアップします。

ギオレット編後半です。


よろしくお願いいたします。


http://novel18.syosetu.com/n4670du/


私は身動きが出来なくて起きました。


目の前には壁があり···壁?


良く見ると手触りの良い布、そっと上を見ると


「!!」


ムーフォンス王子様でした!


いつの間に入って来られたのでしょう。

布団に入って来たのも気付かないなんて、かなり深い眠りだったようですわ。


「····。」


私はムーフォンス王子様の顔をまじまじと見ました。

なんて綺麗な顔···。目を瞑っててもそれが分かります。シャベールお兄様も綺麗な顔をされてますが、負けてませんわね。


私はムーフォンス王子様に抱き締められる感じで寝てたようですわ。


私がそっと抜け出そうとするとぎゅっとされ、動けなくなりました。


「フレア···おはよう。」


急に声をかけられ、ドキッとしましたが、何とか挨拶を返しました。


「おはようございます。」


「良く眠れた?」


「···はい···。」


ムーフォンス王子様は私の顎を持ち、顔を上に向かせていきなり軽いキスをした。


「!!!」


「やはりフレアの唇は甘いね。朝起きた時に横に君がいる···夢みたいだ。」


夢であって欲しいですわ!


ムーフォンス王子様はうっとりした顔で私を見て、今度は吸い付くだけのキスをしてきた。


その時にドアをノックする音が聞こえた。



「···そろそろ朝食の時間だ。起きよう。」


ムーフォンス王子様はベッドから下り、堂々と惜し気もなく見事な裸体を見せながら服を着替えていった。


「フレアは着替えないの?」


男性がいるのに着替えれる訳ないですわ!


私が黙って睨んでいると、ムーフォンス王子様は口角を上げて笑い、部屋の外に出て行きました。


着替えろってことですね。


私はため息を付き、ベッドから下りてクローゼットへ向かいました。


クローゼットを開けると、見事なドレスがズラリと並んでいました。


派手な物はなく、私に似合うような色合いやデザインばかりのような気がします。


一つ手に取り、姿鏡の前に立ち身体に当ててみました。


サイズも問題ありませんわ。


軟禁塔はしばらくは使われてなかったはずですわ。

それなのに、1日や2日でこの部屋を用意できる訳ありませんわ。

よく考えてみたら、ベッドもふかふかでした。気持ち良く寝れましたし。

ドレスも何着も用意できませんわ。

周りを見ても、古そうなのはテーブルとベッドそのものくらいです。


···ムーフォンス王子様はもしかして、前から私を監禁することを計画をしてた?


ゾクっ!


私はそう思ったら、背筋に冷たいものが走るのを感じた。


私は着替えを済ませ、ムーフォンス王子様と朝食を取った。


「フレア、多分今日も夕食は一緒に出来ないと思う。だけどなるべく早くここに来るつもりだ。」


「そうですか。」


「今日は私がここへ来るまで起きておいて欲しい。」


「え?」


私が、食事を中断しムーフォンス王子様を見たら、ムーフォンス王子様はニヤリと笑い


「今日は君の全てを貰うつもりだ。」


···君の全てを貰う?


「君を抱く。」


えぇぇぇ!


ムーフォンス王子様は私が呆然としている間にさっさと食事を済ませて、


「では仕事に行ってくる。」


と言って私の頬にキスをして部屋から出て行きました。


私は食欲がなくなり、ミジャラにその旨を伝えてベッドに横になりました。



···貞操の危機ですわ!本当にヤバいですわ!


やはり男性の急所を蹴って回避するしか···回避できても逃げ場がありませんわ···。


どうすればいいの分かりません。


私は絶望的な状況に身体の震えが止まらなかった。



その日は何もする気が起きず、ベッドの上でゴロゴロと過ごしました。


そして貞操の危機を打破すべく考えました。


「あれしかないですわ···」


いつまで持つか分かりませんが、少なくとも今日は危機を回避出来るはずですわ。


お父様!シャベールお兄様!ギオレットお兄様!ローラン様!早く、早く私を見つけ出してください!


フレアが貞操の危機ですわ!助けてください!



私は涙を流しながら切実に願いました。





    ーームーフォンスーー



夢にまで見た朝を迎えた。


起きた時にフレアが腕の中にいる···

私が起きた時は何か考え込んでる感じがしたので声を掛けたら、身体がビクンと動いて可愛いかった。

思わずキスをしてしまった。唇は小さくて柔らかかった。


今夜はその唇を貪り、私は明日も仕事だが寝かさないつもりだ。


早く夜になればいい。


私はそう思いながら執務室へ向かった。



「おはよう。」


私が部屋に入ると既にバーバスがいた。


「おはよう。バーバス。」


「昨日は眠れたか?」


「ああ。」

何気無しに答えた。


「寝れたのか!?」


バーバスは驚いている。


しまった!


「···全く寝れてない訳じゃない。少しは寝たさ。」


「···そうか···まあ、寝れたんならいいけどな。」


「···。」


バーバスはじっと私を見つめた。


「昨日、リリアンが泊まって行ったんだ。」


リリアンとはバーバスの婚約者だな。


「泣くんだよ···。フレアがフレアがって。」


···そう言えばリリアン嬢はフレアの姉だったな。


「俺はあいつの涙に弱いんだよ。余りにも泣くから別の意味で啼かしたけどな。」


バーバス、執務室の横で盛るなよ。



「早くフレア殿の為にも、リリアンの為にも見つけ出さないとな。」


バーバスは真剣な顔で言う。


「···そうだな···」



昨日と同じで執務室で仕事をし、午後からはフレアの捜索を再開した。



皆、必死で捜している。


正直、捜す振りは面倒だし、大変だ。


一人なら森の奥にでも入り、魔物狩りでもして暇を潰すんだが、バーバスがそばいる為それも出来ない。


「ムーフォンス、何か上の空だな。」


相変わらず聡いやつだ。

バーバスになら言っても良いかと思ったが、フレアの姉でるリリアン嬢の婚約者だ。


言えないな····


「やっぱりお前、何か知ってるんじゃかいのか?」


「いや、知らん。フレア嬢のことは、ローラン殿と婚約解消しなかった時点で諦めてるだけさ。」


淡々と答えた。


「·····そうか···だが、ダン宰相殿のご息女なんだ。真剣に捜せよ。」


「分かってるさ。」


バーバスはまだ疑ってそうだったが、それ以上言われることはなかった。




夕方近くになり、私達は他の者に捜索を任せ、本日中にやらないといけない書類の処理をすることにした。


「兄上」


そこへ弟のリンクスがやってきた。


「なんだ。」


「バーバスから聞きましたが、フレアのことは諦めてたんですか?」


バーバスめ···


「ああ。そうだ。」


リンクスは私の顔をじっと見つめた。


「分かりました。恋敵が一人減って良かったです。失礼します。」


リンクスは部屋から出て行った。


これでいい···自分でそう言い聞かせた。



フレアの捜索は街の方にまで伸びることとなった。


早くフレアに会いたい。そしてこの腕で抱きたい。


私はその思いで、目の前の書類を処理していった。







◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「そろそろムーフォンス殿下が来られます。」


ミジャラが言ってきた。


「····。」


私はベッドに寝転がり


とうとう決戦の時が来たわ!


私の作戦は題して「お腹痛い痛い」作戦よ!


事前準備もしたわ!


・まずはトイレに頻繁に行く。

・ミジャラに体調が優れないことを言う。

・そしてお昼ご飯も夕食もは少ししか食べなかったわ!朝もそんなに食べてないからお腹が空いてますが。

それがツラいですわ···。

・そしてベッドからトイレ以外は出ない!

ついでにベッドの上でのたうち回ったわ!(お腹が空いて)


ふふふ。


ドアが開く音がした。


「フレア」


ムーフォンス王子様は私の元へ来て頭を撫でる。


「ミジャラから聞いたよ。体調が悪いんだって?」


「····。」


「可哀想に。もしかして、君を抱くと言ったからかな?」


ギクッ


「ずっとお腹が痛いのです···」


「私が、お腹をさすってあげるよ。」


ムーフォンス王子様は横向きになっていた私を仰向けにし、布団を剥ぎ、私のお腹をさすり始めました。


「····。」


ムーフォンス王子様は、嬉しいそうに撫でている。


···本当に気持ち悪いわ···


私は胃から喉に上がってくるものを感じました。


ムーフォンス王子様は私をじっと見つめて、キスをしようとしましたが、


「もう我慢できませんわ!」


ムーフォンス王子様を押し退けトイレへ駆け込み、嘔吐した。

夕方で食べた物が少し出ました。


それを見たムーフォンス王子様は


「本当に体調悪かったんだね···」


そう言ってミジャラを呼びに部屋から出て行きました。


私はあまり出す物が無かったので、すぐに嘔吐したら気持ち悪さが治まりました。

私は洗面台でうがいをしました。


着るものを汚してしまったわ。


きっとストレスで、食べ物の消化が悪くて気持ち悪くなったのね。


程なくしてミジャラが来て、新しい寝間着を出し、薬を持ってきました。

悪いのは胃ではないのと思うのですが···素直にもらって飲みました。


ムーフォンス王子様も入ってきて、


「今日も何もしないよ。」

と言って同じベッドの中に入ってきました。


ムーフォンス王子様は私を軽く抱きしめ目を閉じました。


今日は何とか凌げました。


これがいつまで通用するかしら。


また胃が少しムカムカとしてきました。


今は早く寝ることでわね。

明日は明日の風が吹くですわ。


私も目を閉じた。




いつもお読みくださりありがとうございます!

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