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5話 四姉妹のお茶会

四話も誤字を修正しました。


 魔の日が終わった次の日の朝。


「ん▪▪んーん!」


 お布団の中で背伸びして起き上がりベッドから降りカーテンを開ける。

 外は真っ青の雲がない空。


 「今日もいい天気ー!」


 これは調味料研究日和だね!


 昨日はあれから、ノーレン御姉様に追求を逃れる為にお風呂に入ってすぐ寝ました!

もちろん凄く精神的に疲れたのもあったけどね!ぐっすりと夢も見ませんでした!


 とは言え、今日はノーレン御姉様から逃れないんだろうな…。

 

 コンコン。ドアをノックする音。


「お嬢様、おはようございます。朝ごはんのご用意ができております。」


 「すぐ行くわ。」



はー。気が重いな。これもムーフォンス王子様のせいだわ!

 重い足取りで食卓の部屋へと向かった。


 食卓には既にお父様以外は座っていた。え?何故お父様がいないって?多分妾か愛人の所に行ってるのだと思います。でも仕事で忙しくしている時以外は必ず週三日~四日は家にいる。妾三人に愛人(何人いるか知らないが)いるのに結構帰ってきてる方だと思う。


 そう言えばどうして母と結婚したのかしら。どう見ても平凡だし。(おっぱい以外は)

お父様なら昔からモテモテだったと思うし。まさに入れ食い状態だったと思うけどなあ。今でさえ人気あるし。やはり癒し系だからかしら。今度お母様に聞いてみましょう!

 

 私が椅子に座ったらノーレン御姉様に早速


 「フレア、朝食の後で、ゆっくりお茶でも飲みながら私の部屋でお話しましょう。」


 尋問▪▪▪食事のあとのお茶のお誘いをいただきました。

 今日の調味料研究は昼以降になりそうです▪▪▪。



 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆♦♦♦♦♦


 食後引きづられるようにノーレン御姉様の部屋へ。昨日から引きづられてばっかりな気がする…。 


 「さて、フレア昨日の事をじっくり聞かせてちょうだい。」


 早速尋問始まりましたー!

 若干声が低くなってますよ!怖いですノーレン御姉様!

 しかもアンナ御姉様、リリアン御姉様までいるし。優雅に紅茶飲んでます。ため息しか出ません。


 「ノーレン御姉様、私は別に何もしてませんわ。」


 「嘘おっしゃい、では何故ムーフォンス王子様や国王様達とケーキ食べてムーフォンス王子様とダンスできるって言うの?」


 「それは私も分かりませんわ。一人で美味しい料理を堪能しておりましたがいつの間にか背後にいらっしゃったから。」


 「▪▪▪▪」


 「きっと小さな女の子が一人で食べてるのが不憫に思って来てくださったのかもしれません。」


 てか、あの人だかりで良く見つけられたと思うわ。


  「▪▪▪。では何故国王様達とケーキ食べてたの?」


 それは私も分かりませんな!何故でしょう?不思議です。


 「それは私にも分かりませんが、私が美味しいものには目がないと分かったのだと思います。昨日もいいましたが、幼児が一人で食事をしてましたので、気にかけてくださったのではと思います。」


 誘われる前に背筋がぞくっ!としたけどね!


 「▪▪▪そうね。きっとそうよね。ムーフォンス王子様はなんてお優しいのでしょう。」


 ノーレン御姉様がやっと笑顔になりました!良かったわ~!


 「でも羨ましいわ。国王様達とお話し出来て。ケーキは美味しいかった?」



 「とっても美味しいかったです!フレアは頬っぺたが落ちそうになりました!」


 うんうん!あれは絶品でしたね!流石は王家のケーキ!


 「いいなあ!私も食べたかったよ~!」 


 リリアン御姉様がテーブルに伏せて、ドンドンとテーブルを叩く。

リリアン御姉様、はしたないですわよ。

ノーレン御姉様やアンナ御姉様は苦笑いしている。


 そしてアンナ御姉様が


 「その後でムーフォンス王子様とダンスしてたでしょ?ノーレン御姉様はともかく、他の令嬢とかが色々言ってたわよ。特にローインデリア王国のルルカ第二王女様とギィオリンク王国のジャンヌ第一王女様なんか凄く剣幕で怒ってたわよ。」


 うわあ。やっぱり▪▪▪最悪!

 ギィオリンク王国のジャンヌ王女様は花嫁候補のNO.1。ローインデリア王国のルルカ王女様は花嫁候補NO.2じゃん!

確かに花嫁候補二人を差し置いて私が踊ったのは不味かったよわよね。でも私のせいじゃないよね?ムーフォンス王子様も何考えてるんだか。


 私とリリアン御姉様はすぐ帰ったけど、その後はひと悶着あったらしい。


 ムーフォンス王子様の周りにいたご令嬢達を蹴散らし、ルルカ王女様とジャンヌ王女様がどちらが先に踊るかといい合いになったらしい。ムーフォンス王子様はスルーしてたらしい。

二人の言い合いに国王様が仲介に入ったらしい。取り敢えずジャンヌ王女様からになったみたい。


 「ダンスに関してはケーキのついでにではないでしょうか?もすぐ側に居ましたし。もう、私にはこういう機会などめったにないでしょうし。記念?みたいな?」


 そこが私にも良く分からないわ。こんな幼児を誘っても良いことないと思うんだけどな。むしろマイナスかも。身長差有りすぎて踊るの大変だった。リードするムーフォンス王子様の方がもっと大変だったと思う。

うーん。もしかしたら綺麗な人を入れ食いしすぎて飽きてしまって、こっちの道に(ロリコン)来かけてるとか▪▪▪。

 もしそうならイタイよ、ムーフォンス王子様!



 「まあ、いいわ。私は側室を狙うわ!フレアはどうなの、まさか側室とか狙ってないでしょうね!」


 ノーレン御姉様!ご安心ください!それはありえませんよ!

 

 「まさか!私には無理ですわ。まだ八歳ですし、年の差もありますのでムーフォンス王子様も妹としてはみてくれるかもしれませんが一人の女性としては無理だと思いますわ。」 


 「▪▪▪▪本当に?」


 「本当ですわ!」


 冗談じゃありませんわ!正妃であろうが側室であろうが!

 私は一夫一妻のところに嫁ぐのです!


 「ならいいわ。昨日の舞踏会ではジャンヌ王女様とルルカ王女様が邪魔だったわ。なかなかお近づきになれなかったわ。」


 ノーレン御姉様、隣国の王女様達を邪魔者扱いはダメだと思いますわ。もしかしたら、どちらかが正妃になって、どちらかが側室になるかもしれませんよ?


 「私はランベルト王子様を狙うつもり!」


 やはりアンナ御姉様はランベルト王子様に狙いを定めたんですね▪▪▪▪。かなり積極的に自分を売り込んでらしたもの。


 でもランベルト王子様は浮いた噂はあまり聞きませんわ。そう言った意味では王子様という肩書きを除いても優良物件ですわね。


 「あー、私はパスかなあ。王族なんて肩が懲りそうだもん。」


 リリアン御姉様はどうやら肩書きには興味なさそうですわ!私と一緒!後で語り合いたいわ!


 「やっぱりエッチが上手くて、私のことを自由にしてくれて~、お金持ちも外せないしー、私を詰ってくれる人!言葉責めとかいいわ~。考えただけでイっちゃいそうだわ~。もちろんデブは嫌だけど」


 リリアン御姉様、なっ、何気に自分がMだと発言されてます▪▪▪。しかも危ないです▪▪▪。

 結構我が儘も入ってますわね。

ちょっと私が思ってるのとは違うみたいてすので、語り合いは辞めておきましょう▪▪▪。


 「お父様に次の夜会に参加させて貰えるようにお願いしなくちゃね。お父様と一緒ならムーフォンス王子様にお近づきに馴れると思うわ。そうしたらきっと私の美貌を気に入ってくれるはず▪▪▪▪ふふふ。」


 ノーレン御姉様、悪代官みたいなお顔されてます…。


 「私もお願いしてみよう!」


 アンナ御姉様もやる気です!


 「私も将来の旦那様の吟味に行こうかな!」

 

 リリアン御姉様まで▪▪▪▪。


 私は遠慮しときますわ!これから調味料の研究にはげまなくちゃ!



 ここで追求が終了!▪▪▪▪いやお茶会でした。ほっ!



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆♦♦♦♦◆◆◆◆◆♦◆◆◆


 

 早速お庭で研究です!

 本日はマヨネーズ♪

先日作ったのですが、日本のマヨネーズより酸味があります。あと少しだと思うんだけど、やはり完全に味を復元するのは難しいかな。結構美味しいと思うのでこの辺で妥協しようかと思います!完成です!

 なら研究ちゃうやん!って思われるかもしれませんが、どんな料理に使ったら美味しい(野菜サラダ以外)かの研究です!(試食とも言う)

もうすぐお昼だからほどほどにするつもりです♪



 とは言え、揚げ物などは危ないのでしません。なのでどっちせよサラダしか出来ませんね! あはっ!


 キュリー(きゅうり)、ベゴン(キャベツもどき)を調理場から少し分けて貰い、ついでにキュリーは一口さいずに、ベゴンは千切りにしてもらった。

早速試食です!まずはキュリーからマヨネーズをつけてパクり!


 「!!!」


 美味しい~!酸味がちょっとキツいかと思ったけど全然気にならない!まさしくマヨネーズだ!

 今度はベゴン!パクりと食べてた。ベゴンはキャベツみたいなものなんだけどちょっと野菜なのに甘い感じなんだよね。でもマヨネーズは合う!醤油と混ぜて醤油マヨネーズにしても合うかも!


 ムフムフしてもうすぐお昼ごはんなのにパクパク食べたていたら家の門前で馬車が停まる音がする。


 ?。今日はお兄様達は珍しく家にいたから、お父様が帰ってきたのかしら。



 そう思い門を見るとローラン様がちょうど馬車を降りていた。


 『げっ!』 


 嫌な予感▪▪▪▪▪。どうか何にもありませんように!!

読んでいただきありがとうございます。

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