43話 帰国
いつも何回も読み直して投稿しているのに、アップした後また読むと誤字脱字がある。
何故ぇぇ!そしてたまに加筆修正をしてます。
前話の村衆のセリフでダンの名前がダンスになっていたのには自分でも引きました。すみません。
何あれやっと帰国しました。
ホッとしています。
王都への帰路の旅に出ました。
·····。
何故か私はシャベールお兄様の膝の間に座ってます。
「シャベールお兄様、わざわざこんな風に座らなくても一人ずつで座った方がいいと思うのですが···」
「久しぶりなんだよ?もっとフレアの近くに居たいんだよ。」
シャベールお兄様!クンカクンカと頭を匂わないでください!
「····。」
ピィーちゃんは離れた所でじっとこっちを見てます。
ちょっと恥ずかしいですわ。
シャベールお兄様は平然としてます。
やはり馬車自体が良いものでしたので、そこまでの振動は感じません。椅子もソファーみたいにふかふかしてます。
それでも細かい揺れはある訳で···。
シャベールお兄様は最近、女遊びをしてないのでしょうか···。
今日も硬いものが腰に当たってます。
欲求不満····。
時間を置いては、そろそろ対面席に移動すると言ったのですが、却下され続けました。
たまにピィーちゃんが来て、シャベールお兄様の足を嘴でつついてました。
ありがとう!ピィーちゃん!
宿も何故かシャベールお兄様と一緒の部屋でした。
シャベールお兄様は実はシスコンだったのですね。
行った先々で、お父様とシャベールお兄様は女性の熱い視線を受けてましたが、お父様もシャベールお兄様も見事にスルーしてました。お父様はともかくシャベールお兄様まで···。
寝台でのシャベールお兄様は今回は対面で私を抱きしめて寝ました。
前にオークやゴブリンに襲撃された所では何も出ませんでした。
それをシャベールお兄様に話したら
「多分父上のせいだろう。」
「お父様?」
「私もだが、普段は自分で制御している魔力を今は解放している。特に父上の魔力は凄まじいからな。下級魔物が恐れて寄って来ないんだよ。」
魔力で牽制しているのですね!凄いです!
私たちはある所で休憩を取っていました。
ピィーちゃんは、長い時間馬車に乗り自由に出来てないので、走り回ってます。
ついでに餌も食べてます。
ピィーちゃんには危ないから飛行はダメよと言ってます。
既に成体に近くなってますが、まだ産まれて4ヶ月位しか経ってません。戦い方も知らないでしょうし。いざという時は本能が反応して大丈夫だとは思いますが。
「むっ。」
お父様が何かに反応しました。
「向こうから魔物の気配を感じる。お前たちは馬車の中へ入ってなさい。」
そう言ってお母様と私を馬車へ連れて行き中へ入れる。もちろんピィーちゃんもです。
少しして
「ダン様!空の上に グリピーツフォンが!」
グリピーツフォン!?
グリピーツフォンは滅多に人前には出て来ないはず。
···もしかしたらグリちゃん!?
護衛の皆さんもお父様もシャベールお兄様も警戒してます。
基本、グリピーツフォンはこちらから何もしなければ攻撃はしてきません。
私たちの上空を旋回しているようです。
シャベールお兄様がそばにきて、馬車の扉越しに
「あの グリピーツフォンは何かを探しているみたいだ。もしかしたらメスである、ピィーを探しているのかもしれない。ピィーを大人しくさせておくように」
やっぱり、グリちゃんかしら!?
さすがに勝手にここまで来るかしら···
私はピィーちゃんを抱っこして
「ピィーちゃん、鳴いたりしてはだめよ。私のお膝で大人しくしておいてね。」
と注意した。
その グリピーツフォンは徐々に低空飛行をしてきました。かなり遠くから旋回をしています。小窓から見るとかなり大きい グリピーツフォンでした。
多分グリちゃんよりも大きい。
グリちゃんじゃないわ!
あれが野生の グリピーツフォン···。
やはり鋭さがありました。
徐々にこちらへ寄ってくるのが分かりました。
護衛の方もお父様、シャベールお兄様も戦闘体勢になってます。
私は小窓を閉め、じっと時が過ぎるの待ちました。
外でバッサン、バッサンと翼の音がしました。
それから暫くして
「もう大丈夫だ。去って行った。」
とお父様が教えてくれました。
念のため、護衛の人が森へ入り確認していました。
私はホッとしました。
「ピィーちゃん、良かったね。」
ピィーちゃんの頭を撫でて言いました。
「クルルー」
ピィーちゃんは私にスリスリしてきました。
それからすぐに移動することにしました。
その後も二回くらい同じことが起きました。
シャベールお兄様は
「 グリピーツフォンはメスを見つける五感が凄いな。メス特有の匂いであるのか?」
と言ってました。
グリピーツフォンは番は一生添い遂げるのですが、それはあくまでもどちらからが死ぬまでだそうで、オスはメスを守る為に戦って番のオスが死んだら、メスは勝った方のオスと番になるそうです。たまに嫌がるメスもいるそうですが。
弱肉強食ですわね。
それだけメスが希少ということなんでしょうか···。
グリピーツフォン以外、魔物は出なかったので難なく旅は出来ました。
約1ヶ月くらいで王都に着きました。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「フレア!」
王都に着き、アンドリエ家の屋敷に着いたら御姉様方が待っていてくれました。
王都が近くなってきたら、一人の護衛が先に馬を走らせて御姉様方に知らせてくれたようでした。
「ノーレン御姉様!」
私達は泣きながら抱擁を交わした。
次はアンナ御姉様
「フレア、無事で良かったわ。」
「ご心配かけました。」
「フレア!良かったよー!」
「リリアン御姉様!」
それぞれに抱擁を交わした。
御姉様達はお母様にも抱擁し合い、泣いてました。
そして、セバンやメイドたちにも挨拶をしました。
そしてピィーちゃんを紹介しました。
皆さん、最初は驚いて、恐怖を感じていたようですが、説明したら少し安心したようでした。
問題はピィーちゃんです。
いきなり違う場所にきて、大勢の人でびっくりして私の後ろに隠れて少し震えてました。
ピィーちゃんは慣れるまで時間がかかるかもしれませんね。
後で庭園を見せて遊ばせましょう。きっと喜ぶわ。
ギオレットお兄様はお仕事で会えませんでしたが、夜には帰ってくるとのことでした。
早く会いたいですわ!
リリアン御姉様はピィーちゃんが気に入ったらしく、一緒に庭園に向かいました。
屈託ないリリアン御姉様に、珍しくすぐにピィーちゃんは慣れました。
庭園も気に入ったようで、色んな所をつついては虫を見つけて食べてました。
一応、ここは掘ったらダメよとかは注意をしました。
リリアン御姉様と二人でピィーちゃんが掘った土を埋めていきました。
「そうだ!リリアン御姉様、ご婚約おめでとうございます!」
「あっ····うん。ありがとう。」
何か暗いような?
「どうかなさったんですか?」
「ううん。何もないよ。何かフレアが大変な時に婚約したからさ。」
そんな事···
「何言ってるんですの!そんな事関係ございませんわ!良かったです!」
そういうとリリアン御姉様は涙ぐんで
「ありがとう」
と言いました。
夕方になり、家族皆で揃い夕食を食べました。
ギオレットお兄様は私を抱っこして
「本当に無事で良かった!お帰り!」
と言ってくれました。
私は久しぶりに自分の部屋に入り、凄く懐かしい気分になりました。
本当に色んなことが合って、色んな経験をしました。走馬灯ようにその光景が浮かびます。
お母様とヨイル村を目指したからこそ、ピィーちゃんにも会えました。
大変だったけど、自分の身になることばかりを経験した気がします。
机の上には何通かの手紙が置いてありました。
見たら学校のお友達からでした。その内の何通かはキャロルでした。
やはり、リリアン御姉様は退学届けを出してませんでした。私はこの約半年近くは病気療養で休んでることになってました。
キャロルからは大丈夫かという心配のお手紙でした。
学校に行ったらキャロルに謝らないといけませんわね···。
学校は来週から行くことにしました。何分、半年近くも休んでましたので心構えと、家族と話を合わせないといけないので。どこに居たとか···。
明日は王城へ行くことになりました。
お母様の幼馴染みである、国王妃フローラ様と、今回のことで凄くお世話になったマリア伯爵夫人に帰国の報告をする為です。
マリア伯爵夫人は明日、急遽王城へ来てくれることになりました。
明日はフローラ様とマリア伯爵夫人が好きだと言うクッキーでも焼いて持って行こうと思ってます。
旅の疲れや今までの疲れが溜まってたのか、久しぶりの自分のベッドに横になったらいつの間にか寝てしまってました。
翌日王城でとんでもないことが起きることなんて知りもせずに····。




