41話 見つかりました!
とうとう見つかりました!
本日、ムーンに投稿している
「私のお腹の子は~兄の子を身籠りました~」
続きをアップしました。
宜しくお願いいたします。
http://novel18.syosetu.com/n7362dv/
アーサーは急いで馬車を走らせてました。
アーサーが頑張ってくれて、1日もかからずヨイル村に到着しました。
アーサーはもう年寄りなのに、ごめんなさい。ありがとう。
帰ったら、ピィーちゃんに体当たりされるという熱烈な歓迎を受けました。
···ピィーちゃん、一瞬息が出来なくなりましたわ···。
ピィーちゃんを撫でて、急いでお母様の元へ行きました。
コンコン
バンッ!
お母様の返事も聞かずに部屋に入る。
「お母様!大変です!」
「フレア、女の子なのにそんなに乱暴にドアを開けてはダメでしょう!ちゃんと中に人がいるか確認する為に返事も···」
私はお母様の言葉を遮りました。
「お母様!それどころではありませんわ!」
「一体どうしたの?そんなに慌てて。」
「追っ手がヨークテイルまで来てますわ!」
「追っ手!?」
「何故かムーフォンス王子様とリンクス王子様の追っ手でしたが···」
「ムーフォンス殿下とリンクス殿下?」
「はい。彼らの部下が私たちを捜しているのを見かけたのです。」
「···多分、フレア、貴女を捜しているのではなくて?」
「···どうでしょうか···。」
リンクス王子様の方は私を捜している感じだったけど、ムーフォンス王子様の方はお母様の名前も言ってましたわ。
「どっちせよ。見つかったら報告はされてしまうわね···。」
「そうですわね。多分ヨークテイルでも名は名乗ってないので大丈夫だと思いますけど···。宿でもガンズさんのお名前で取ってましたし。」
「そうね···。しばらくは様子見ね。どっちせよ、もう動けないから覚悟はしておきましょう。」
「はい。」
お母様は縫い物の作業を始めました。
私は外に出て、ピィーちゃんに改めて帰りの挨拶をして遊び相手をした。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
それから数日経ったある日。
私はプチプチと草抜きをしていました。
遠くから馬が走ってくる音がしました。
役人さんが急いでいるのでしょうか···
その馬の足音は近くまで聞こえて止まりました。
「?」
私は門を覗いて見ました。
「あっ!」
そこにはお父様一人が立っていました。
「フレア!」
「お父様!」
私はお父様の元へ行き、門を開けました。
お父様は私を抱きしめ
「無事で良かった」
と···。
しばらく私を抱きしめた後、私の頭、頬を撫でた。
「ミチルダは?」
「····いますわ。」
お父様はその言葉で安心したように
「···そうか···案内してくれるか?」
と言ってきました。
どうしましょう···悩んでいると、
「お久しぶりです。ダン様」
後ろにアーサーがいた。
「···貴方は確かルカーサの屋敷いた···」
「庭師だったアーサーです。」
アーサーは帽子を取りお父様にお辞儀した。
「そうか···貴方の奥方はミチルダの乳母だったね。」
「そうです。」
「···通りでなかなか見つからないはずだな···」
お父様は複雑な顔でアーサーを見ていました。
そして私の方へ向き
「フレア、案内してくらるか?」
と再度聞いてきました。
すると
「儂が案内します。」
アーサーが言って屋敷を案内した。
私もあとをついていきました。
「お父様、お供はいらっしゃらないのですか?」
「いや、三人いる。後でくるだろう。」
あと三人来てますのね···お父様、三人を置いてきぼりしたのですね。
お父様を連れて屋敷へ入ったらベネッチェがいました。
ベネッチェはお父様を見てかなり驚いてましたが、すぐにお辞儀をして
「お久しぶりでございます。」
と挨拶をした。ベネッチェは安心したような笑顔をしてました。
そしてアーサーはお母様がいる作業部屋へ行く。
「ここにミチルダお嬢様はいらっしゃいます。」
お父様はアーサーに頷き、ドアをノックした。
「はい。どうぞ。」
お母様の声を聞き、お父様は感無量といった感じで目を閉じて、一息吐きドアを開けた。
「ミチルダ」
「!!!」
お母様は驚いた顔をし、ガタッと椅子から立ち上がった。
「久しぶりだな。ミチルダ」
「あなた···」
「捜したぞ。」
そう言うなり、お母様のところへ早歩きをしてそばに行き抱きしめた。
お母様は泣きそうな顔になり
「フレア、私はお父様とお話があります。二人にして欲しいの。」
「····判りました。」
私は外で待つことにしました。
お母様、お父様としっかりと話し合いをしてください。
外に出るとピィーちゃんが無邪気に土を掘って遊んでいました。
私はそれを見てほっこりとした気持ちになってましたが
門の方からまた馬の足音が聞こえて止まった。
お供の三人ですわね。
私は門まで行きました。
そして
「フレア!」
そこには今度はローランが立っていた。
「ローラン様!」
私は腰が抜けそうなくらい驚きました。
ローランは自分で門を開けて入ってきました。
そして私を抱きしめ
「フレア!フレア!」
何度も私の名前を呼びました。
「ロ···ローラン様がどうして··?」
「捜したよ!」
「でも私達は···」
婚約を解消したはず···
「婚約は解消してないよ。」
「え?」
「だって婚約を解消をするつもりはないから。」
「でも私は!」
「フレアはフレアだよ。例え家名がなくてもね。私は家名と結婚したい訳じゃない。私は君自身と結婚したいのだから。」
「ローラン様···」
「とは、言っても一時は荒れたんだけどね。シャベールに殴られて目が覚めたんだ」
まあ、シャベールお兄様が···。どれだけ荒れていたのですか?ローラン様。
「私はフレア、君を愛してる!君以外には人を愛せないと思う。」
ローラン様···。
「私は元々「愛」なんて言葉自体信じてなかったしね。」
ローラン様は自嘲気味に笑った。
「結婚もどうでも良かったし。でも君と出会ってから自分でも驚くくらい変わった。」
ローラン様はひと呼吸して
「フレア、こんな気持ちを持たせてくれてありがとう!」
私、感謝されることなんてしてませんわ。
「きっとあのままだったら、ダメな人間になったと思う。きっと恋なんて知らなかったらこんなに苦しくもならなかっただろうし、幸せな気持ちにもならなかったと思う。」
「···」
「君には過去を上手く精算できず、嫌な思いもさせてしまってごめん。私は自分自身の弱い部分に負けていた。でもちゃんとケジメはつけてきたから!」
私は涙が浮かびました。
「もう一度言わせて欲しい。私と結婚してください!」
ローラン様は私をぎゅっと強く抱きしめた。
私はもう涙が出てきて止まりませんでした。
私は「はい」と返事をしてもいいのかしら···
色々考えてたら
「いてっ!」
ローラン様が言ったので、下を見るとピィーちゃんがローラン様の足を嘴で攻撃してました。
私は急いでピィーちゃんを止めました。
「ピィーちゃん!私は大丈夫よ!」
ピィーちゃんは泣いている私を見て、苛められていると思ったみたいでした。
ピィーちゃんはきっと怖いだろうに、私を助けようとローラン様に攻撃したのですね。
ありがとう。ピィーちゃん。
ローラン様はピィーちゃんを見て
「グリピーツフォンだ···」
あっ、ヤバいですわ!一応危険な魔物になりますもの。
私はピィーちゃんの事を弁解しようとしました。
「本当にグリピーツフォンがいた···」
うん?なんかピィーちゃんがいるのを知っているかのようですわ。
「ローラン様、一体どこで私たちの居場所が判りましたの?」
ローラン様は私から目を反らし
「ある伝の情報で。」
····もしやカールでしょうか···
真相を知りたいですが、万が一にも違ったらいけないのでこれ以上は聞けませんでした。
「あと、報告。王城の騎士団に配属になって、1ヶ月半くらい前から王都に帰ってるんだ。」
まあ!
「それはおめでとうございます。辺境でのお仕事はお疲れ様でした。」
「ありがとう!」
ローラン様は変わらない眩しい笑顔をしてくれました。
すると、お父様が出てきました。
少し青いお顔になってました。お母様の姿は見えません。
お父様は私のところへきて
「フレア、必ずに2ヶ月後には迎えにくるからな。」
どういうことですの?
私が首を傾げると
「ミチルダと約束したんだ。2ヶ月以内にその約束を果たしたら復縁してアンドリエ家に帰ると。私は必ず果たしてお迎えにくるから。それまで待っていてくれ。」
お父様は言うだけ言って、アーサーを呼び馬の用意をさせた。
···お父様、お母様と何の約束をしたのですか?肝心なところを教えてくださってませんわ。
ローラン様も
「私も迎えにくるから。」
と言って、颯爽と王都へ帰って行きました。
私はそれを見送ってからしばらくは、呆然と立ち竦んでました。
いつもお読みくださりありがとうございます。




