39話 あれからあの人達は...ローラン
初のローラン視点になります。
ここで宣伝
新作をR18のムーンの方で投稿しました。
そんな余裕あるんかい!って話ですが、書きたくなり書いちゃいました。もちろんこの作品中心で書いていきます。
毎日投稿を目指して!
新しい作品はシリアスです。私はどっちかというとシリアスが苦手ですが挑戦してみました。
途中やっぱりラブコメ風を入れるかもしれませんが(笑)
※近親相姦の話です。苦手な方はご注意ください。
タイトル
「私のお腹の子は~兄の子を身籠りました~」
http://novel18.syosetu.com/n7362dv/
興味がある方はよろしくお願いいたします。
私の名はローラン·サング·キディングス。
辺境地、ハルメーン境に来て三年経った。
先日、王城の騎士団の第13隊の隊長の辞令がきた。
やっと王都に帰れる!半月後にはフレアと一緒に居られる!私は喜びでいっぱいだった。
早くフレアに知らせないと!
ある日、執務室に戻ると一通の手紙が置いてあった。
差出人はフレアだった。
フレアだ!
私は早速手紙をペーパーナイフで封を切り読んだ。
「嘘だろ···。」
そこには、ダン宰相様とミチルダ公爵夫人の離縁のことが書かれており、フレアはミチルダ公爵夫人に付いていくと書いていた。
そして、それに伴い婚約解消すると···。
何回もごめんなさいと書かれていた。
どうして?どうして、フレアはミチルダ夫人に付いていったんだ···。私と婚約しているのに。
そして最後に一言、女性を見る目をもうちょっと養ってくださいと書いていた。
なんかあったんだろうか···。
とりあえず、シャベールにでも真相を聞かないと!
私は王都に帰るべく、帰国準備を始めた。
半月後、無事に王都に帰国した。
私は早速、魔法魔術団の建物に行きシャベールに会った。
「シャベール!どういうことなんだ!」
「どういうことと言われてもな。とりあえず座れ。」
私はソファーに座った。
「ローラン、父上と母上のことはまだ内密なんだ。誰にも言わないで欲しい。」
「どういうことだ?」
「父上は母上と離縁するつもりはないらしい。」
「そうなのか!ならフレアも!」
「ただまだどうなるか分からん。このままなら離縁するかもしれない。」
「!」
「お前には申し訳ないと思っている。ただ仮の婚約だったから、お前にはそんなにダメージはないと思う。」
「おい···」
「もし帰ってくるにしてもいつになるか分からない。多分キディングス公爵候はこの婚約はなしにすると言ってくるだろう。」
「結婚するのは私だ。」
「確かに。でもお前は待てるのか?いつ帰ってくるか分からないんだぞ?父上も懸命に探してるが手がかりすら見つからない。」
「···待てる··」
「そうか?お前、フレアと婚約中でも違う女と関係を持っていただろう?」
「それは!フレアもいいって···」
「フレアがいいって言っても、普通はしないと思うがな。正直そこは気に入らない。」
「····」
「フレアには女遊びはしてないと言ってはいたが、噂はこっちまできてるぞ。」
私は唇を噛み締めた。
「お前には違う女性がいいと思う。ただこちらの急な都合だ。婚約解消することを決めるのはお前だ。全てお前に委ねる。」
シャベールはそう言って部屋から出ていった。
フレアはいない。アンドリエ家は私との婚約を解消して欲しいのか···。
私は何の為に辺境まで行って、武勲を立てるのに必死になって命がけで···
バン!
私は机を殴って項垂れた。
私はその日以降やる気を失った。
もちろん職務は真面目に取り組んだ。
フレアとの婚約解消のこともまだ踏ん切りがつかないままだ。
だが、寂しさと憤りとで、女遊びを始めた。
シャベールはあんなこと言っていたが、そんなにしてなかった。フレアに会えなくて寂しくてどうしようもない時には女性からのお誘いを受けたりしていた。ただ不特定多数ではなく、割りきった相手を見つけて人は絞っていた。
かつてアルフレッドの娘の誕生パーティーで会ったエメルダがそうだ。
まさかあそこで会うとは···。
今は忘れたくて、誘われたら相手をしている。いつも女性を抱くときはフレアを重ねながら···。
私の夜はますます惰性的なものになっていた。
ある日、私は複数の女性と歩いていた。女性たちは今日は誰が相手をするかと揉めていた。
···私にとっては誰であろうとどうでもいいことだった。
ふと目の前に人影がきた。
見るとシャベールだった。
ガツンッ!
ドサッ!
「「「きゃー!」」」
女性たちの悲鳴が上がった。
いきなりシャベールが顔を殴ってきたのだ。私はその殴られた反動で尻餅を付いた。
「何をする!シャベール!」
「いいざまだな、ローラン。」
シャベールは冷たい目で私を見ている。
「ご令嬢たち、悪いがローランと話がある。帰って貰えるかな。」
シャベールは私の周りにいた女性に笑顔で言った。
女性たちはシャベールの笑顔に見とれて
「「「分かりましたわ。」」」
熱い視線を送りながら去って行った。
それを見送るとシャベールはこっちに振り向き
「ローラン、今のお前は最低だ。」
「···ほっといてくれ。」
「ローラン、まだ陛下にフレアとの婚約解消を報告してないそうだな。どういうことだ?」
「····。」
「別に婚約解消した後なら、どれだけお前が女遊びしようが構わないさ。だがな、今はまだお前はフレアの婚約者だ!ふざげるな!」
シャベールは激昂している。
「いつまでフラフラしている気だ!女の精算もまともにできずに!だからフレアが被害を受ける!」
「!?どういうことだ?」
「ノーレンから聞いたよ。お前の遊び相手の何人かに絡まれたらしい。」
「!!!」
「夜会の時にヘレン。あれはお前に頼まれてこっちで処理したが、アルフレッドの娘の誕生パーティーの時もあったみたいだ。その女には足まで引っかけられたと言っていたぞ。」
「ま···まさか···」
「揚げ句に私のものよ!と宣言までされたらしいが。そのパーティーでは他の女性にも色々されたらしい。婚約解消は、それも引き金になっているようだ。」
「····。」
「前も言ったが、フレアのことはこちら側の一方的な都合だ。だからお前に全てを委ねた。今のお前は何がしたいのかわからない。それに今のお前にはフレアは渡せない。父上に言って婚約解消のことを報告してもらう。」
婚約解消···嫌だ!
「待ってくれ!シャベール!フレアとは婚約解消はしたくない!」
「ならお前は何をしている?何もしてないじゃないか!」
「···フレアが好きなんだ···。いくらいい女抱いても思い浮かべるのはフレアなんだ···。」
「····3日だ!3日待ってやる。お前の答えをきっちりだせ!」
シャベールは踵を返し去って行った。
私は···私は····
フレアを愛してる。それは確か。色んな女と身体の関係になっても、これがフレアなら···と何度も思った。
···ありがとう。シャベール。
目が覚めたよ。
私がやるべきことが分かった。
私は決意した。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
ある日の日曜日。
私は今、アンドリエ家の屋敷へ来ていた。
「おはようございます。ローラン様」
「セバン、朝早くからすまないが、ダン宰相殿と、シャベールはいるだろうか?」
「かしこまりました。お呼びしますのでお待ちくださいませ。」
セバンは私を応接室に案内してくれた。
それからすぐに、ダン宰相とシャベールがきた。
「答えは決まったか。」
シャベールの最初の言葉はこれだった。
「ああ。ダン宰相殿これを」
私は一通の封筒をダン宰相に渡した。
「休職願い?」
「はい。私はフレアを探しに暫く旅に出ようと思います。」
「わっはは!いきなりそれ?本気?」
シャベールはお腹を抱えて笑っている。
「私はフレアを諦めたくないんです。」
「···期間は?」
「1ヶ月から2ヶ月です。それが無理なら退職をしようと思います。」
シャベールは私の言葉を聞き
「お前、真面目に言ってるのか?」
真剣な眼差しで聞いてきた。
「もちろんさ。お前に殴られて良かった。目が覚めた。自分が今やりたいのは何よりもフレアを捜すこと。捜して謝ってもう一度プロポーズするつもりだ。」
「お前、女関係はどうした?」
「きっぱりと精算してきた。辺境は帰る前にしてきたつもりだが再度手紙を書いて送った。」
「大丈夫なんだろうな?」
「ああ。大丈夫だ。」
シャベールと見つめあった。
するとダン宰相殿が
「····分かった。一旦1ヶ月だ。見つからなくても一度1ヶ月で帰ってこい。」
「分かりました。ありがとうございます。」
「ミチルダのことも宜しく頼む。ローラン、君に委ねる。」
「はい!」
「ローラン、宜しく頼む。」
シャベールが私に頭を下げた。
「もちろんだ!」
私はシャベールに見送られ、馬に乗り王都を旅立った。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
旅立ってから二週間ほど過ぎた。
ダン宰相からの情報でベッタンブルグのマリア伯爵夫人が絶対に情報を持っていると言っていた。一応フレアたちの足取りを辿ってみたら、確かにマリア伯爵夫人のところまで行きつく。
だがそれから先が掴めない。
私は何回もマリア伯爵夫人の元へ行き尋ねた。いつも「知りません」の一言で終わる。
本日もそうだった。私は伯爵家の屋敷を眺め考える。
長期戦で行くか、違うところをしらみ潰しに捜すか···
ふと空を見上げると、伯爵家の窓から飛び出す物体がいた。
あれは魔物!?羽がエメラルドグリーンだ。グリピーツフォンだな。
マリア伯爵夫人が飼っているのか?
そう思いながらグリピーツフォンを眺めていると、一人の少年が後ろを通った。
その少年もグリピーツフォンを見上げていて呟いた。
「グリピーツフォンだ!フレアのピィーちゃん思い出すなあ。元気してるかなあ。」
フレア!?
私はばっと後ろを振り向きその少年を捕まえた。
「何にするんだよ!」
「君、さっきフレアって言ったよね?」
少年はハッとした顔になり
「そんなこと、言ってません。」
「いや、君は確かにフレアと言った!ピィーちゃんともね!知ってるだろ!?」
私は思わず掴んだ肩に力を入れてしまった。
少年の顔が痛みで歪む。
「離せよ!」
「すまない。つい力が入った。」
私は被っていたフードを取り
「私の名はローラン·サング·キディングスという。」
「え?ローラン様?ハルメーン境の英雄って言われてる!?」
「英雄とは大げさだがそうだ。フレアは私の婚約者で行方が分からなくなり捜してるんだ!」
「え?フレアの婚約者?」
やはりこの少年はフレアのことを知っている。
「何でもいいんだ!フレアの情報が欲しい!」
私は頭を下げた。
「止めてください!顔を上げてください!」
私は顔を上げ
「頼む」
少年は
「フレアは誰にも知られたくないと言ってましたので···」
「大丈夫!情報の出所は絶対に漏らさないから!」
少年は暫く考え込み、口を開いた。
私は少年にお礼をいい早速行動をした。
すぐにフレアを元へ行きたかったが、ダン宰相に報告してから行くことにした。
フレア!待っていてくれ!
すぐに迎えに行くよ!
私は王都へ馬を走らせた。
いつもお読みくださりありがとうございます。




