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19話 ローランVSムーフォンス王子+リンクス王子

ムーンライトノベルズに掲載している番外編、リリアン編も本日投稿しております。

よろしくお願いいたします。


http://novel18.syosetu.com/n4670du/

「フレア!?」


ロ、ローラン様!なんて不味いタイミングに来たのですかー!


「ローラン様!ご機嫌よう!もう会議は終わりまして?」


私はムーフォンス王子を押し退けようとしたが、がっちり肩を掴まれてて退けれませんでした。


それを見てローラン様の顔が険しくなり


「ムーフォンス殿下、私の婚約者に何をなされてるんですか。」


 ムーフォンス王子の手を払い、私の後から被さるように抱き寄せた。


「ローランは心が狭いな。ちょっと触ってただけだよ。」


ムーフォンス王子はニッコリして答える。嘘を平気でついた。


「まあ、口説いてはいたけどね。」


 余計な一言言ってます!


ローラン様は抱き締めている腕に力を込めた。


「ムーフォンス殿下、先ほども申しましたが、フレアは私と婚約してます。口説くのは辞めてください。」


「仮でしょ?まだ正式に婚約者になってる訳じゃないでしょ?」


ローラン様はムッとした顔をした。


「仮でも婚約者は婚約者です!」


「まあ、そうだけどね···でも、正式な婚約者ではないのだから、絶対ローランと結婚するって決まってる訳じゃないってことだよね?」


「······。」


ローランはムーフォンス王子を睨む。


「だから、正式な婚約者になるまでは、こちらにも口説く権利はあると思うけど。」


凄い理由ですわ···。


「·······。」

ローラン様は無言のままです···。


そしてムーフォンス王子様は真剣な顔になり


「ローラン、私は君からフレアを奪うつもりだから。遠慮しないよ。」


ムーフォンス王子様からのいきなりの宣戦布告です!


「私もフレアを奪われるつもりはありません!」


おおっ!ローラン様が誓言してくれましたわ!


もちろん私も奪われるつもりはございませんわ!


お互いの火花が散ってるのが視えるようですわ···


すると


「僕も参戦します。」


第三者の声が!皆が一斉に声が聞こえた方向を見ると、そこには第三王子のリンクス王子様がいた!


何でー!


「リンクス、なぜお前がここにいる。」

「ムーフォンスお兄様、僕もフレアに会いにきました。」


あら、リンクス王子様に呼び捨てにされちゃったわ。


その台詞にムーフォンス王子様とローラン様は顔をしかめる。


「お前はフレア嬢を、諦めたんじゃなかったのか?」


「断られて一度は諦めましたが、今の話を聞いて気が変わりました。」


「「気が変わった!?」」


ムーフォンス王子様とローラン様がハモりましたわ!


「ええ。諦めたのはフレアに婚約者が出来たからと思ってましたが、仮の婚約者なんですよね···ムーフォンスお兄様の言う通りだと思いました。それなら、僕にも口説く権利があると思いますので。」


その言葉に私たち三人とも驚愕をした。


「それにムーフォンスお兄様も断られてます。スタート地点は一緒ですよね。僕も遠慮なしにいかせて貰います。」


リンクス王子様まで宣戦布告してきました····。


王子お二人は、地味顔の私のどこが気に入ったのでしょうか···。


私は、争わられるほどの人物ではありませんわ····。


「フレアは誰にも渡さない!」


ローラン様の抱き締めてる腕がまた強くなりました。


···痛いです。ローラン様。


今度はリンクス王子も加わり火花が散ってます。


最初に離脱したのはリンクス王子様でした。


そして私の方へ来て、右手を取りキスをした。


「!!!」


「フレア、僕は君とほとんどお話をしたことがない。君とお話をする機会が欲しい。」


リンクス王子様は真剣な眼差しで私をじっと見つめた。


·····どう答えればいいの?

返答に悩んでいると、


「君のことをもっと知りたいんだ。····ではまた。」


リンクス王子は、もう一度私の右手にキスをし、踵を返し去っていく。

 

そして、タイミングを見計らったかのように

「ムーフォンス殿下、そろそろお時間です。執務室にお戻り下さい。」


シャベールお兄様がムーフォンス王子様を促す。


「····わかった。」


ムーフォンス王子様も私の側に来て、リンクス王子のキスを上書きするかのように右手にキス···ではなく舐めた!


ぎゃっ!


思わず手を引っ込めた。


その反応を見てニヤリとし


「ではフレア嬢、また会いましょう。」


そう言って、シャベールお兄様のいる騎士団の方へ行き去っていきました。


残されたのはローラン様と私。


「·····。」


ローラン様は無言です···怖いです。


「ローラン様、取り敢えず着替えてきますわ。」


この空気に耐えられないー!


「ああ····」


私は急いで更衣室に向かい、軽く汗を流し、素早く着替えた。


きっと、さっきの出来事は、シャベールお兄様の騎士団の方たちの噂の的になってますわね····。


しかしリンクス王子様まで···学校に行くのが憂鬱になった。




帰宅中の馬車の中


ローラン様は私の隣に座り、黙ってずっと私の手を握っています。

私も何をしゃべっていいのか解らず、無言のまま時間が過ぎて行く。


ローラン様は握ってた手を解き、私を抱き締めて、声を震わせながら、

「フレア、君を誰にも渡したくない。だけど来週にはまた辺境に行かなければならない。不安だよ··」


····ローラン様···。


「約束してくれ!誘われても、あの二人と二人っきりにはならないと!」


「もちろんですわ。」


「ありがとう···。今度帰ってきたら教会を見に行ってみよう。」


気が早いですわ。まだローラン様と結婚すると決まってませんよ?


でも····

クスッと私は笑い


「いいですわね。」


彼が顔を近づけてきて、甘いキスを交わした。


····ですがその約束は、ある出来事で果たせなくなりました···。



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