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『北条早雲』候補の政権公約。とその後……

今回小田原市長選挙に立候補しました

地域政党。

減税関東総裁

伊勢新九郎長氏。

のちの北条早雲でございます。


わたくし早雲は

元々

国政政党に所属し、

中央政界での政権奪取に貢献するべく

日夜活動して来たのでありましたが

ホップ!ステップ!!肉離れ

と揶揄されましたように

チャンスが訪れると同時に

スキャンダルが発生する。

と言いましたことが立て続けに発生し、

それに嫌気がさしました

わたくしを含む同士7名が静岡へ下向。

そこで発生しました

静岡県知事の後継者争いをまとめるなど

一定の成果を収めましたことが評価されまして

沼津の地で

政治団体

北条早雲と6人の仲間たち

を旗揚げ。

知事のサポートをしながら

伊豆半島全域を新たな地盤とし、

今回

小田原市長選挙

立候補と共に

地域政党

減税関東を立ち上げることに相成りました。


わたくしどもが掲げます政策の基本は

生活を営みます民の暮らしを安定させることであります。

そのために我々は今回。

これまで収穫の内、5割を年貢として徴収していた

小田原市の税率を

4割に軽減することを公約として掲げさせて頂きます。


減税に伴う税収減が

住民サービスにしわ寄せが押し寄せることがあるのでは?


と思われるかた。

いらっしゃることかと思われます。

そうなることはございません。

実際、沼津では

減税を行うことによりまして

民の生産意欲と

消費意欲を喚起することに成功し、

その沼津での様子を見ていました

伊豆の住民から

私どものところにも首長を送り込んでくださいませ。

の陳情が殺到したことが

現在の我が党の勢力の拡大に繋がりまして、

今回の小田原市長選の立候補と相成った次第でございます。


なにとぞ清き一票の程。

よろしくお願い申し上げます。


(北条早雲のその後……)

小田原に逃げてしまった

鹿を伊豆へ

追い戻すため。

と称し、

夜陰に紛れ、

小田原市内に住民票を移す

伊豆領民が殺到するなどの

多数派工作に成功しました

北条早雲は

無事、小田原市長選挙に当選。


早雲はその後。

神奈川県知事選に当選。

氏綱。氏康と代が進むに連れ、

東京・埼玉にも知事を送り込むことに成功。

その後。相対することになりました

上杉、武田の落下傘候補に対し、

相手陣営の軍資金が底を突くまで

ひたすら耐える

ひきこもり戦略を採用することにより

退けることに成功するも

最後。

物量に勝る羽柴秀吉に敗れ、

関東での基盤を失うも、

大阪東部選出の県会議員として

江戸幕府末期まで存続するのでありました。


ひとへに風の前の塵に同じ……

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