羽柴秀吉『中国大陸改造論』
わたくし。羽柴は出自が藤原氏
(誰が何と言おうと)
でありますので
征夷大将軍。
現代語に訳しますと
総理大臣になることは出来ませんので
最大派閥。
織田党の幹事長の立場から
国政を担っているのでありまして
世間では
総理大臣候補の面接官などと揶揄されることもございますが
現在は
(……担ぐ神輿は軽いに越したことは無い)
とばかりに
故・信長公のお孫さんを党首に擁立しまして
政権運営にあたっております。
そんなわたくし。
羽柴秀吉が最も得意としている分野はどのようなモノであるのか?
と申しますと
土木事業でありまして
清州城に始まりまして
墨俣。
備中高松城に一夜城。
などがその代表的な事績であります。
加えて
いにしえの権力者とは異なり、
税負担の一端としまして
住民を借り出すようなことは出来ない時代に入っておりましたし、
無理矢理にやらせましても
良いモノが出来ることはありませんので
事業を行う際には
その事業に耐え得るだけの資金が必要となりますので
土木と共に
商業並びに金融にも長けていなければなりません。
その商業・金融部門をフル活用し、
短期間での攻略に結び付けることに成功しましたのが
鳥取城と。
21世紀前半の日本に生活していますとわからないことでありますが
世の中にある全ての仕事は
遡って行きますと
某かの軍事目的に辿り着くものでありまして
それ故。
平和産業
などと言う表現が用いられることにもなるのであります。
(平和な時代でありましても
競争
と言う名の
争い事は絶えないものでありますが。)
わたくし羽柴秀吉が
今から400年と少し前に
中国大陸からインドへと兵を進め、
統治下に置いてしまおう。
と考えた時期がございました。
今の世界情勢からしますと
(……なんであんな国を!?)
とお考えになられるかたも多いことかと思われますが
当時の日本は
全国的に戦闘が続いていた時代が終わりまして
力による現状変更が許されない世の中に
(私。秀吉の力で)
なったこともありまして
束の間の平和を満喫していたのでありましたが
そうなっては困ってしまう……
と言うかたがたも多く存在していた時代でもありました。
何故か?
いくさが無いと仕事を失うことになってしまう。
仮に仕事があったとしましても
いくさが無いと給料を増やす術を失ってしまうことになるかたがたがいらっしゃる。
これまでヒトに向けていた刃物を
土を耕す方面に
とはなかなかなれないものでありますし、
かつての十字軍からもわかりますように
いくさがあればある程
儲けることの出来るかたがたもいらっしゃいます。
このまま放置しておきますと
折角築き上げることが出来ました
治安の維持が難しくなってしまう……。
どこか捌け口となるようなところは無いものか……。
更にはわたくし。秀吉の場合ですと
小牧・長久手の戦い以降、
徳川家康に頭が上がらない立場となってしまいまして、
彼に対し
表高にしまして
200万石以上の地を与えなければならなくなってしまった。
彼に対抗し得る勢力を
羽柴。豊臣家のみならず
加藤・福島など
直属の功臣にも与えなければ
維持することが出来ない可能性がある。
ならば何処を
新たなフロンティアラインに定めるか?
で
馬が西向きゃ尾は東
とばかりに進路を西に定めたのでありましたが
守る時には大きな助けになっている分。
(海が邪魔)
であったことに加えまして
これは日中戦争の時がそうなのでありますが
(中国はデカイ)
そもそも私の場合
(朝鮮半島も広い)
21世紀の日本に暮らすかたからしますと
(なんであんな国に。わざわざ)
とお思いになられることかと思われますが
(そう言う時代だったから)
中国を目指した時期がございました。
そんな中国も現在は
富裕層が増えて来たそうでありまして
春節などを利用しまして
日本を訪れるかたも増えているそうにございます。
この話題だけ見ますと
(好景気なのかな?)
と思われるのでありますが
報道を見ていきますと
経済特区や大都市部で
頭打ち感が見られ始めている。
(とは言え、
どこの国にも言えることなのではありますが
しっかり経営されているところは
堅調に推移しているのでありますが)
こうなりますと
かつての日本もそうでありましたが
まだ大都市部のような開発が為されていない
それなりの規模の地方に目が向けられることになりまして
中国の場合
都市と農村とで戸籍。
今の状況ですと
身分
と言っても良いのかもしれません。
が別れておりまして
特に収入の面で格差の拡大が顕著になっておりまして
社会不安の一因になり兼ねない状況に陥っております。
そのような不安要因を解消しつつ
公共事業も増やしてしまおう
とばかりに
中国大陸の各地方で行われていますのが
人工的な都市を造りまして
そこに企業を誘致させ、
ヒトを集めてしまおう。
その都市で暮らすことになられたかたに
都市部住民としての戸籍も与えよう。
で。
(……この辺りは単一政党の国の強みでもあり、
危うさなのでもありますが)
造られました人工的な都市の周辺で暮らす
昔からの農家のかたに対し、
都市部への移住決定を通告すると同時に
そのかたが耕していた田畑への水の供給を停止する。
と言う
(……誰のための施策であるのか?
が一発でわかってしまう)
事案が発生しております。
この事案は日本でも戦後見られたことでありまして
全総など
国からの指示で。
と言うモノが幾度となく行われて来たのでありましたが
新規鉄道路線の予測される
乗客数のデータのような結果に終わってしまったところが
(……ほぼ100%でありましたので)
ショボイ東京のような風景が見られる
日本の地方都市のような光景が
今後。中国各地で見られることになるのかもしれませんね……。
日本は日本で
あまり大きく取り上げられておりませんが
企業の誘致に成功し、
国からお金を融通してもらわなくとも
自立することの出来ている自治体からお金をもぎ取って
立ち行かない自治体に回すようなことを始めるようでありますが
そうなりますと
(汗掻かないほうが、楽してお金が入ることになりますので)
ますます地方は活力を失うことになり、
結局。東京への一極集中が進むことになってしまうことに
なるように感じているのでありますが。果たして……。




