5:その青年、歴戦の猛者につき
サービスシーンが欲しい?
ーーーーべ、別にそんなもの準備してないんだからね!!
・・・こんな時間の投稿なので、こっそり置いときます。
ーーーーーくどいようだが、一誠は孤児院出身だ。
当然、年下の世話も決まりごとの一つであった。
そして、高校を卒業するまでーーつまり、半年ほど前までは他の子供とお風呂に入り、彼らの体を洗ったりもしていた。
酷いときは、幼稚園くらいの女の子とお風呂に入ることもあった。
それは一誠のいた孤児院にとって『日常』であり、『いつもの事』だった。
だがーーーー
ーーーーー目の前のこの王女はどうなのか。
恐らく一つか二つしか歳の変わらない女の子の体を洗うのは、さすがにーーーーーーーー
ーーーーだが結局、彼は承諾した。
あの日々の延長として考えれば、何とかなるはずだ、と。
そこにやましい気持ちは一切かった。
が、いざアリスの服を脱がそうかと言うとき、その事実に気が付く。
王女アリス。赤いセミロングの髪の毛に、桃色の大きな瞳。身長は165センチくらいか。今は少し汚れているが、その白い肌にはどんなドレスでも、とてもよく似合うのだろう。
確かに可愛い、そこだけで言うと『可愛い』で済まされるのだがーーー胸が凶悪なまでにその存在を主張していた。
(ぬ・・・脱がしづらい)
そもそも、ドレスなど脱がしたこともないし、どういう仕組みになっているのかわからない。だから、一誠はこっそり忍ばせたナイフでーーー
(----すまない)
アリスのドレスを丁寧に『分解』した。
「-----?」
恐らく、いつもと違う服の脱げ方に疑問を感じたのだろう。アリスが少し首をかしげるが、なんせいつもはそこまで意識していないのだ。服のあちこちを少し切った程度の違いは判らなかった。
そしてそのままアリスのドレスはスルリと滑り落ちーーー
「------ぬぅお!?」
「-------へ?」
二つのたわわに実ったそれが姿を現す。
ーーーーこの時代に『ブラジャー』は存在しない。だが、一誠がそれを知るはずもなく、いきなり現れたそれにひどく動揺してしまう。
だが、これはあくまで『作業』なのだ。そこに感情を持ってきてはいけない。
だから、一誠はとにかく無心で『作業』を続けた。
無心で続けていたため、一誠はこのときのことを、あまり覚えていない。
ただ、時折アリスが漏らす『艶めかしい声』に動揺しながらの作業であった。
ーーーーーーでは、アリスの視点から、この場面を振り返ってみようと思う。
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どんな理由であれ、口にしてしまったことは取り消せない。
だから、王族であるアリスは、うかつな発言をしないように努めてきた。
しかし、先ほどの自分はどうだろう。
いくら慌てていたとはいえ、全く見知らぬ相手にーーーそれも男に『体を洗え』と言ってしまったのだ。
だけど、本能的には分かっていたのかもしれない。
ーーーこの人は、私を傷つけたりしない、と。
相手の青年も一瞬だけ顔を赤くしたーーー気がしたが、それも一瞬の事ですぐに表情を消し、何かものすごく悩んだ末に、『分かった』と言ったのだ。
そして、無表情のまま近づき、私の後ろに回り込んでから『じゃあ、服、脱いで』と告げた。
だけど、私は服すら自分で脱いだことがないーーーーーいや、『自分で脱ぐことはいけない行為』だったのです。私の身の回りの世話をする人間はたくさんいます。だから、私が自分で何かをするというのは、彼女たちの職を奪うことになってしまう。
だけどーーーこの時だけは『せめて一人でお風呂に入れるようになっておくべきだった』と後悔しました。
すると、全く動かない私に何かを察したのか、彼は私の体にーーーー正確にはドレスの腰のあたりに手をかけました。
いつもは背中にボタンがいくつかついていて、それを上から外していくのですがーーー今日のは違ったようです。
そんなことを考えていると、一瞬のうちにドレスが脱げてしまいました。
このとき私は、侍女のフィナにしてもらっているような気分でいました。
いつものように、ただ、されるがままでいました。
だから
「-------ぬぅお!?」
「--------へ?」
脱がしてくれていたのがあの青年であったこと、自分のそれが丸見えだったこと。
それに気が付いた時、私は羞恥心で顔が熱くなってしまいました。
私の胸は、少し大きいという自覚はあります。それに、男性はそんな胸が好きだという事も。だから、彼の視線が、存在をとても意識してしまいました。
ーーですが、彼は、全く気にすることなく、桶に水を張りーーーどこから水が出てきたのでしょうかーーータオルを水に浸します。
それから、軽く絞ったタオルで私の体をふき始めました。
まずは首から。タオルは少し冷たかったですが、気持ちいいです。
なんだか、手慣れているように感じます。
ーーーーうぅ、恥ずかしがっていた自分がバカみたいです。
それに、私の自慢のーーーではなく、少しコンプレックスであるこの胸に全く反応しなかったというのも、すこし悔しいでーーーー。
「-----んひゃっ」
「-----っ!?」
ーーーーいきなりタオルが敏感なところに触れるものだから、思わず声が出てしまいました。
でも、私の声に反応してこの青年の動きが一瞬だけ止まり、その後もぎこちなくなったのは少し胸がスカッとしました。
どうして、こんなことを思うのでしょうか。
そのまま、タオルは下のほうまでいきーーーー
「-----んっ」
「----っ!?」
ーーーーーー私の水浴びは、つつがなく、無事に終了しました。
遅くなってすみません。
ちょっと忙しかったのと、初めての『お色気?シーン』で、どこまで書いていいのか迷ってたら、こんな時間に(汗)