生まれました。
お腹、すいたときに書きました。
ある日、町外れの小高い丘に立つ木の木陰に、小さな生き物が生まれた。
ぷるん、ぷるるん。
どうやら、音を発することができない小さな生き物は、体全体を使って困惑していた。
自分はいったい、どのよおうな存在なのだろう、何故生まれたのだろうか。
そんな疑問が渦巻いていたからである。
そう、この小さな生物は、スライムと呼ばれる生物で種族的にも、知能はお世辞にも良くはないはずである。
だが、どうだろう。このスライムは他のスライムと違い知能が高いようである。
間違っても、普通のスライムは出生や存在意義を疑問視しないのである。
まして、生まれたばかりのスライムが考えるなど、普通ではない。
おっと、スライムが動き出した。
どうやら、餌を探し始めたらしい。
ぷるん、ぷるん。
スライムは、体を震わせながら、もぞもぞ前進していく。
その先に何が待つかも知らないまま。
そうこの日、すこし、いや、だいぶ変わったスライムが生まれた。
この先、このスライムが何を成し、どう成長するのか・・・・・・それは神のみぞ知る・・・いや、神すら知らないのかもしれない。
スライム・・・ペットに欲しい。