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第一章  緊張気味の転校初日

 この小説を読もうとおもってくださった貴方!!!

どうも有難うございます!!!

 悪い点等がありましたら、打たれ強いので、どうぞビシバシご指摘下さい!!!

それでは、どうぞ!!!↓


 

 ーーー・・・まさか、こんな形の初恋をするなんて、夢にも思っていなかった。

・・・そう、中2の私が、小学生に恋しちゃうなんて・・・。



 ---事の起こりといえばあれは一週間前だった気がする。

 寒川から茅ヶ崎に引っ越して来た私、「仲村  涼香」(なかむら  すずか)はいろんな不安を抱えながらも、近所にある「南浜中学校」(みなみはまちゅうがっこう)へ行く事になった。

 転校初日、上がり症な私は、めちゃくちゃ緊張しながらこれから新しい生活を送る事となる、「2年A組」へと向かった。

 その前に、校長先生からの話しなんかもあったけど、覚えているのは先生の頭がちょっとハゲていたっていう事ぐらいだ。

 ・・強張った表情で、廊下を歩いていると、優しそうな女の人の声が、となりから聞こえて来た。

 「仲村さん?・・・大丈夫?具合悪いの??」

・・・この人は・・・。・・・そうだ、担任の・・・幸村先生ゆきむらせんせいだっけ・・・?

 「・・・・あ、は、はい。・・・た、多分、大丈夫だとおもいます。」

何て言えばいいのかよく分からなくなり、そんな風な言い方をしてしまった。

 「そ、そう?それならいいんだけど・・。」

相変わらず心配そうな声をあげる先生。

優しい人だと言う事は、一目で分かった。

 そんな会話をしているうちに、「2-A」と書かれた看板が私の目にとびこんできた。

  ドクン


  ドクン

 鼓動が、大きくなっていく。

もう帰りたいという気持ちが強くなっていく。

このまま「グッバイ!!」と言って走り抜けていけたら、どんなに幸せだろう・・。


 ・・・大きく息を吸って、また大きく吐きかえす。

さっきよりももっと鼓動が強くなる。

だんだん顔が熱くなっていくのを感じながら、また深呼吸をしてみる。

あ・・や、ヤバイ・・・。

無理・・。本気で帰りたい!!!!・・先生!!ちょっと待って下さい!!

ちょっと休憩さしてください!!!!

 ・・そんな思いを抱きながら先生の方をちらりと見たが、幸村先生はそんな私の気持ちなんて全く無視して、

 「じゃあ、私が「入って来て。」って言ったら入るのよ。皆優しいから、大丈夫。安心して入って来てね。」

とだけ言って、教室のドアを普通に開け、中へ行ってしまった。

 ・・ドクン

   ドクン

心臓が飛び出しそうになってくる。

入る前からこれなのだから、勿論入る時なんて発作を起こしかけるぐらいになるだろう。

 幸村先生の声がドアの向こうからちょっとだけ聞こえて来る。

ざわつく生徒達。

さらに幸村先生が何かを話している。

・・・ひょっとして、私の事だろうか・・・。

 「皆さん、今日は転校生が来ますよ。」

なんていっているに違いない。

 そんな事を考えていると、いきなり目の前のドアが開いた。

 「わ!!」

つい、声をあげてしまう。

 「?・・・あ、あの、仲村さん・・・?呼んだんだけど・・・早く、入って来て・・・。」

幸村先生の、迷惑そうな様な、困っている様な、微妙な顔。

・・・あれ、もしかしてさっき先生が何か喋ってたの、あれ、私を呼ぶ声だったの・・?!

 「え??!あ、す、すみません!!!」

 急いで教室に入る。

勢いで入った為、思ったよりは緊張せずに教室に入れた。

・・・と思ったが、やっぱり駄目・・。

緊張と不安で、胸がいっぱいになってくる・・・。

・・・息が辛い。

めまいがしてくる・・。

 

 ・・・なのに幸村先生は、私を教卓の前まで連れて来て、

 「はい。それじゃあ名前と軽い自己紹介をして頂戴ね。」

なんて言葉を口走った。

 おいおい先生!!そりゃ無いでしょ!!!

本気でそうつっこむ。

緊張の嵐の中、目の前の生徒達に少し目を向けてみる。

 

 ・・・全員私の方向へ目を向けている・・・・。

 ・・もう、駄目だ・・。

そう思いながら喋らないでいると、幸村先生が私の不安をさっしてくれた様で、

 「・・・えー・・・。寒川から引っ越して来た「仲村  涼香」さんです・・。・・字はこう書きます。」

・・・と言って、黒板に「仲村  涼香」と綺麗な字で書いていった。

 「・・・・お、お願いします・・・。」

私は精一杯の勇気を出して、その一言を発する。

 「皆さん、仲良くして下さいね。・・・それじゃあ、席は・・。」

と、幸村先生はそう言って、私を一番後ろの窓際の席へ案内してくれた。

 私が生徒達の間を通るだけで、皆は私の方を珍しそうに眺める・・・。

・・・私はそんな視線を浴びながら、案内された席に座った・・・。

 


  ・・・・緊張と不安が溢れる中、私の新生活が、今、始まった・・・。


 ・・席に座ったはいいものの、生徒達の注目の視線はまだ私の方へ向いていた。

(何でみるの~~~!!!)

と心の中で半べそをかく私。

座ったからとはいえ、緊張が消える分では無い・・・。

私は回りを少し見回しながら、ゆっくりと呼吸を整ええていった。

 そんな風におどおどしていると、隣から声が聞こえてきた。

 「ねえ、なんで引っ越してきたの?」

いきなり声を掛けられた私は、とりあえず反射的に隣の方をむいた。

するとそこには人懐っこそうな可愛い感じの男子が、ニコニコして私の方を見ているではないか!!。

 「・・・え、え、・・・!?」

突然の事で動揺する私。

上手く喋りたいのに舌が回らない。

 「・・・・緊張してる?」

その人が話しかけてくる。

とりあえず私は必死に何度も頷いた。

 「・・・やっぱり、転校初日だもんね。」

・・・・何だかけっこう良い人そうな感じ。

 「う、うん。わ、私、凄い上がり症で・・・。」

その人のほんわかオーラーのおかげか、少し喋る事が出来た。

 「そうなんだ。・・・・あ、御免、俺、「滋賀  正人」(しが まさと)っていうんだ。よろしく。」

 その人・・・・じゃなくて、正人という人が喋る。

その可愛い顔で「俺」と呼ぶのには少し違和感があったが、気にせずに、

 「そ、そうなんだ・・・・・。あ、わ、私は「仲村  涼香」。宜しく・・・。」

と頑張って自己紹介までした。

 「あはは、それ、さっき先生が言ってたじゃん。」

正人が笑う。(「正人って人」だというのがめんどくさいので「正人」と呼ぶことにする。)

・・・そういえばそうだったと気が付いて、頬が火照った。


 「はい。皆さん。それじゃあ一時間目の数学が始まります。準備をしておいてくださいね。」

幸村先生の声。

 幸村先生が出て行った後、ちょっとごつい感じの男の人が教室に入ってきた。

(・・・・え、もしかして、この人が数学の先生なの?!)

いかにも体育系な感じがしたのに以外にも数学だったので軽い衝撃をうける。

そんな戸惑った私の顔を見て、正人がクスリと笑った。

 「・・あ、やっぱり。あの人、数学の先生っぽく無いよね。」

・・・やはり、他の人もそう思っていたらしい。私も小さく笑い返して、

 「・・・うん。」

と言った。

 ・・・・だいぶ、緊張が解けてきたのが自分でも分かる。

正人のほんわかオーラーが私の心を解してくれた様に感じた。


 最初はどうなるのかと思ったが、いきなりいい感じの人が現われ、私はとりあえず安堵の息をついた。

これからどうなるのかは分からないけど、何とか楽しくやって行けそうな気がする。


 そんな小さな希望を持ちながら、私は教科書を開き、黒板の方へ目を向けた。






 ・・・どうでしたか?

よろしければご感想御願いします!!


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