令和のアリとキリギリス
働き者のアリは、毎日一生懸命働いていました。しかし物価は上がり税金も上がる一方です、でも給料は一向に上がる気配はありません。それでも冬や老後に備えて毎日一生懸命働いています。
一方キリギリスは、得意のバイオリンを奏でてばかりで一向に働こうとしません。
アリはキリギリスに忠告します。
「キリギリス君、君も真面目に働いて食べ物が無くなる冬や、老後の資金を貯めておかないと将来大変な事になるよ。」
キリギリスはアリの忠告を鼻で笑って言い返しました。
「アリ君、君は何もわかってないよ、今の時代は真面目に働くより、もっと楽に稼ぐ方法なんていくらでもある。株式投資、海外サイトで物を売れば儲かるし、僕なんかはバイオリンの動画配信がバズってるから広告収入だけで十分儲かってるよ。真面目に働くなんてコスパ悪いよね、もっと楽しく生きようよ」
「真面目に働くなんてバカだよ」
アリはキリギリスの言葉が不愉快な思いをしましたが、一方でキリギリスのように楽に稼ぐ方法を試したいと思いました。でもアリには方法と踏み出す勇気が無く、今まで通り一生懸命働くしかありませんでした。
アリはSNSで「いいね」が欲しくてキリギリスの言動を公開しました、するとキリギリスの「真面目に働くなんてバカだよ」
と言うコメントに批判が集まり、キリギリスの動画配信はたちまち炎上してしまいました。
それからキリギリスの動画サイトは閉鎖され、アリもSNSでの投稿が原因で社会的信頼を失い仕事を無くすことになりました。
ネットの世界では一度の失言や愚行が一生涯消すことが出来ない恐ろしさを、アリとキリギリスは思いしるのでした
おしまい




