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一ノ瀬英一のおバカ譚  作者: 八野はち
25/69

24話 「うんこフレンズの絆」

「食べ物で遊ぶんじゃないよ!」


 拳骨どころかラリアットされて椅子ごと後方に吹っ飛ばされる。



「ぐおおっ!」



「あんたはっ。よくもっ。私がっ。愛情込めてっ。作ったっ。食べ物をっ。残飯っ。みたいにっ。してっ。くれたねっ。このっ。バカたれっ」


 一言ごとに俺のお尻を思いっきりひっぱたいてくる。


「いだっ。いだいっ。やめっ」


 みんなの前でお尻を叩かれる。そんな俺の様子を見て二夕見が爆笑している。



「あははははははははっ。ださっ。ぐふふっ。かっこわるっ。ひいっ。お腹痛いっ」


 あ、あの女ぁ。なぜあいつは見逃され俺だけがこんな目に遭っている。


 結局百回近く叩かれお尻の感覚が無くなるまでお仕置きされた。おばちゃんは戻り際に「残したらもう百回だからね!」と言い残して行った。みんなも食べ物で遊んではいけないよ。




 席に戻って来た俺を三者三様に迎える。




「お、おう一。な、なんというか大変やったな。おつかれさん」


 蓮が気まずそうに労ってくる。


「お前裏切りやがったな。許せん」

「せ、せやけどお前が言い出しっぺやし、あんなまずいもんまで食わされた挙句、これで俺らまでお仕置きされたらたまったもんやないで」

「その通りや。自業自得やで。食べ物で遊んだらあかんよ」


 蓮浦は気の毒そうに見てくる。そして二夕見は――。




「ねえねえ今どんな気持ち?今どんな気持ち?みんなの前で小さい子みたいにお尻叩かれてどんな気持ちなの?」


 にやにやしながら心底嬉しそうにダル絡みしてくる。


「ぐっ。こいつっ」


「そうだ!。あんたがお尻ひっぱたかれて呻いてる動画あるんだけど欲しい?これRINEのアイコンにしていい?」


 最高のおもちゃを見つけたとばかりに日頃のお返しをたっぷりしてくる。


「このクソ女が!他二人はともかくお前だけは共犯だろうが!このインチキ野郎が!もう勝負はお前の反則負けで無効だからな!俺はお前の言うこと絶対聞かねえから」

「はあ⁉そんな言い訳通るわけないでしょ!それとこれとは話が別よ!命令は絶対聞いてもらうから。聞かなかったらこの動画SNSで全世界に拡散するわよ」

「ぐぬぬぬぬっ。最悪だっ。最悪すぎる」


 悔しさに震えそうだ。


「あれ?それより一ノ瀬君は席に座らないのかしら?あっ。そっかあ!お尻叩かれぎて痛くて座れないのね!ごめんなさいねえ気が利かなくて!お姉さんがおしりさすさすしてあげよっかあ?」

「ええい黙れ黙れ黙れ!お前いつか必ず仕返ししてやるからな!覚えとけよ!俺はただではやられんぞ!」


 こいつ絶対将来お局になるわ。性格悪すぎる。




「でもまだお前らこいつのラーメン食ってないんだろ?」

「いや。食ったで。ダントツで二夕見さんの優勝や。あんなんチートや」

「これは別に贔屓とかやないで。まじめに食べて審査した結果やから。ごめんな」

「さあて。じゃあ私は頑張ってこの残飯丼でも食べて終わりましょうか」


 二夕見がこちらをニヤニヤしながら見てくる。


 ち、ちくしょう。ゆ、許せねえ。俺許せねえよ母ちゃん!こんなにみじめなまま終わってたまるか!せめてもの悪あがきしてやる!




「ぺっぺっぺっぺっ」


 俺は向かいから二夕見の器の中めがけて唾を飛ばす。


「きゃあ⁉き、きたなっ⁉こいつ私が完食できないように唾飛ばしてくるんですけど!無駄な悪あがきしてんじゃないわよ!おとなしく私のラーメンでも啜ってなさい!」

「うっせえ!お前も残してけつ叩かれろ!」


 今度は鼻をほじって鼻くそをはじいて飛ばす。


「いやあああああ!この野蛮人!汚いもの飛ばすんじゃないわよこのクズ!潔く負けを認めなさいよ!」

「やだあ!お前は道ずれにするもん!」


 しかし二夕見は避けるのではなく丼に覆いかぶさる。あくまで優先順位はこの牛丼を完食することか。小賢しい奴め!


 隣に座る蓮と蓮浦は呆れた顔でこちらを見ている。と、そこに。






「食事中に汚いことすんじゃないよあんたは!このバカたれ!」


 再びおばちゃんが現れ俺に拳骨を落とす。


「いだっ」


 おのれババアめ!邪魔を!


「女の子に食べさせようとするんじゃないよ!あんたが作ったんだからあんたが食べなさい!」


 そう言うと二夕見の手から丼を取り上げ俺の胸に押し付けると、俺の元からラーメンを取り上げ二夕見のテーブルに置く。


「えっ?」


 突然のできごとに二夕見が理解出来ずにきょとんとする。




 よっしゃきた!俺の抵抗が功を奏した!


「すいませんおばちゃん!そうですよね!あれ?二夕見。なんか言いたげだな?もしかしてこの丼ほんとは君が作ったの?」

「そ、そんなわけないでしょ。変なこと言わないでよ」

「じゃあそのラーメンは君のものだよね?食べないの?何か食べられない理由でもあるの?」


 形勢逆転だ。


「も、もももちろん食べるわよ?」

「じゃあ僕もこの牛丼頂こうかなー。いっただっきまーす」


 俺は自分で作った残飯丼をかきこむ。うっへえまっず。だがさっきのラーメンのスープよりずっとましだ。



「あああああああ!」




 二夕見が絶望的な顔をする。



「ふんっ」



 おばちゃんは俺が食べ始めたのを見てカウンターへと戻って行った。


「あ、あんたなんてことしてくれてんのよ⁉私の牛丼があ!」

「さあ自分で作った地獄ラーメンを食べろ!お前の性格の悪さがお前の首を絞めるのさ!こういうのを何て言うか知ってるか?身から出た錆と言うんだぜ?」

「うっへえこいつ性格わっる」


 向かいで蓮浦がドン引いた顔でこちらを見ている。




「て、ていうかあ、あんたよくも私が口付けた牛丼食べられるわね?か、か、間接キスなのよ⁉」

「あ?違うだろ。お前これ一口しか食ってねえだろ?」

「そうよ」

「てことはお前はまだ自分の唾液のついていない箸で取って食べたということだから、お前の唾液はついていない」

「た、たしかに。そっか。じゃあ私もあんたの汚い唾液入りスープを飲まずにすんだのね。よかった」


 可愛らしいこと心配してると思えば結局そういうことかよ。腹立たしいやつだ。




「ちっ。あと一口食べておけばよかったぜ。そしたら豚も食べねえ俺の唾液入りスープをお前に食わせてやれたのによ。だがそれはそんなことしなくても豚も食わねえ最強のゲロスープだから味わって飲みな」

「うっ。最悪。もう時間もあんまり残ってないし、頑張って食べないと」


 そう言って一口スープを飲む。



「ぶふう!」


 二夕見が口から吹き出したスープが俺の顔面にしっかりかかる。


「きったな⁉てめえ!さっきあれだけ俺に文句言ってたくせになに人の顔にぶっかけてくれてんだこら!」

「何これ⁉ゲロみたいな味するんですけど⁉一体どんなバカが作ったわけ⁉」


 お前だお前。




 隣では蓮と蓮浦が黙々とそれぞれうどんとチャーハンを食べている。


「なんか私食欲全然ないんやけど。なんでやろ」

「俺もや。理由は明白やろ。そばでこんな残飯みたいなのとゲロみたいなの食べてるやつらがいるうえに、それ味見させられて、しかも隣で口から吐き出してるのなんか見せられたらそら食欲失せるわ」


 俺はティッシュで顔を拭く。


「ね、ねえ。提案があるんだけど、半分くらいスープ飲んでくれたら酷い命令しないって約束するわ。ほら。私もあんたの分半分食べるからさ」


 二夕見が手を胸の前で合わせてこすこすしながらこちらの様子をうかがうように提案してくる。


「わたくしのような豚も食べないやつの涎が入った残飯以下のものをあの二夕見しおさんに食べさせるなんてとんでもございませんよ。恐れ多いです」


 さっき言われたことをしっかり繰り返す。


「そ、そんなことないわよー。そんな豚も食べないなんて誰がそんな酷いこと言ったのかしら!許せないわ。大丈夫よ私は我慢して食べるから。ねっ?」


 などとほざいている。


「いえいえ。そんないやいや食べさせるわけにはいきませんから。わたくしめと間接キスなんて嫌で嫌でしかたないでしょ?」

「そ、そんなことないわよー。確かに嫌だけど、べべ、別に、そ、そこまでじゃないわ。公衆の面前でスカートたくし上げられてパンツ丸見えの中お尻叩かれることに比べたらこっちの方がはるかにマシよ!」

「え⁉俺と間接キスしたいってこと⁉えええ⁉」


 俺はわざとらしいリアクションを取る。


「う、うぐっ。そ、そうよ!ああ、あんたとかかか、間接キスし、したいなーって。だから。ね?」


 二夕見は顔を真っ赤にして、本当に嫌そうに顔を歪ませながらやっとのことでそうひねり出した。あの二夕見がまさかここまで言うとは。たしかに背に腹は代えられないもんな。ならば俺もその根性に応えなきゃな。


「バカたれ。誰がお前なんかと間接キスしてやるか。俺の唾液は高いんだよ。第一お前の涎なんてバイキンだらけでばっちくて一滴はいるだけでもスープなんて飲めたものじゃねえよ。えんがちょえんがちょ。おとといきやがれこの野郎」

「キイイイイ!この人でなし!私にここまで言わせておいてよくも!私だってほんとはあんたなんかと間接キスするなんて死んでもごめんよ!口にするのも嫌で嫌で仕方なかったわ!


よくよく考えればあんたと間接キスするくらいならゲロスープくらい可愛いものよ!冷静になって考えれば私よくもあんな恥ずかしいことをっ!追い込まれてどうかしてたわ!あんたと間接的にとはいえキスするくらいなら豚と濃厚なキスしてた方がはるかにましよ!この豚野郎!」


 そうとう屈辱的だったようで顔を真っ赤にして一気に早口でまくしたてた。青春豚野郎だと?大人気女優の野生のバニーガールとの出会いはまだですか?




 二夕見は観念したらしく覚悟を決めて、スープを口に入れては吐きそうになる衝動をこらえて、必死に水で流し込んでいた。


「おいおい。おばちゃんが作ったラーメンがそんなにまずいってのかよ。もっとおいしそうに食えよ」

「性格悪いなあこいつ」


 蓮と蓮浦がジト目でこちらを見てくる。


「うっさい。話しかけんな。ぐすっ」


 マズすぎて泣きながら食べていた。見かねた蓮浦が声を掛ける。


「し、しお。私もちょっと食べようか?ええよ?」

「ううっ。りん~。ありがどうっ。おえっ」


 まあ流石の俺もそれは咎められない。まさか泣くとは思わなかった。そんなにマズいか。お前が作ったんだけど。


「おい。どうしても食えなかったらちょっとは食ってやってもいいぞ」

「あんたなんかが私と間接キスできるわけないでしょ。さっきはどうかしてたって言ったでしょ。しゃしゃりでてこないで。あんたはあとで酷い目見させてやるんだから」


 そんなに俺のこと嫌いかよ。意地っ張りめ。可愛くない女。まあ俺も間接キスは意識してないと言えば噓になるしいいんだけどね。


「ぶふうっ!」


 今度は口にスープを含んだ蓮浦が吹き出したものが向かいの蓮の顔面にかかる。


「おおいっ!何してくれてんねん!きったな!これで二度目やぞ!お前牛乳の次はラーメンか!」

「そ、そのことは言わんといてや!」


 蓮浦が慌てて立ち上がるとハンカチを持って蓮の顔を拭く。となりの女にも見習ってほしものだ。




「こいつ中学の頃給食中に牛乳飲んでる時、俺が変顔して笑わせたったら俺の顔面に吹き出して、右の鼻の穴から牛乳、左の鼻の穴からパスタ出しとったんやで。なっがい鼻毛や!言うて」


 蓮がその時の様子を思い出したのだろう。「あひゃひゃひゃひゃっ」と爆笑している。


「お、おおおお前言ったなあ!絶対言うなゆうたのに言ったなあ!笑うな!」


 蓮浦が俺の席にあった牛乳を奪い取ると蓮の鼻に流し込もうとする。


「大体あれはお前のせいやし、鼻毛言うたのも私やなくてお前やろが!そのせいで恥かいたんやぞ!お前も同じ目にあえ!」


 顔を真っ赤にした蓮浦が片手で蓮の頭を抑え込む。


「おいやめろやめろ!冗談やん!くっさ!牛乳臭いって!」

「おらあ!うどん出せえ!どうやったら出るんや!こうしたらええんか!」


  そう言って蓮の首を絞める。


「死ぬって!そんなところ絞めても意味ないから!分かった俺が悪かった!」

「次その話したらほんまに許さんからな」 


 解放された蓮は咳き込む。


「なんちゅう握力してんねん。男の俺でもはがしきれんかったぞ。ほんもののメスゴリラや」


 などと向こうに聞こえないように小声でぼやいている。




 向かいを見るとその間も二夕見は一生懸命ラーメンを食べていた。顔は涙と鼻水でぐちゃぐちゃになっている。恐らくえずきすぎたのだろう。その様子に俺は少し罪悪感を感じる。俺が食ってやればよかったか。悪いことしたかもしれない。


「おい二夕見。んんっ。なんだ。俺も手伝うよ。少しよこせ」


 下を向いて食べていた二夕見が顔を上げる。しかしすぐに俺を睨みつけ


「は?なにあんたそんなに私と間接キスしたいの?ごめんなさい無理です。あんたの涎なんか一滴海に混ぜるだけで魚が大量死するくらい汚いんだから飲めなくなるでしょ。


それにさっきが最後のチャンスだったのにあんたなんて言ったかしら?ばっちいだのえんがちょだの今日び聞かない言葉で罵ってくれたわよね?どうしても私と間接キスしたいんだったらほら。私が鼻かんだティッシュあげるわ。これをチュウチュウしてなさい」


 このクソ女が。人が心配して下手に出てやったらつけあがりやがって。


「誰がお前なんかと間接キスするしたいって⁉お前が赤ちゃんみたいに鼻水垂らしてビービー泣いてるからしょうがなく、ボランティアぐらいの気持ちで協力してやろうと思ったんだよ!」

「誰が赤ちゃんよ!別にビービー泣いてないし!えずきすぎて勝手に出てくんのよ!あんたは黙ってその残飯豚みたいに漁ってなさいよ」


 人の好意を無下にしやがって。許せん。だが俺も早く自分の残飯を処理しないと昼休みが終わってしまう。もうこいつは知らん。勝手におえおえして赤ちゃんみたいに泣いてろ。



 俺は自分で作ったマズい牛丼をかきこむ。


「おええっ」


 二夕見もラーメンをすすりながら吐きそうになる。


「うっぷ」


 しかし向こうの方は蓮浦の協力もあり量はかなり減ってきている。




「おい蓮。向こうの絆美しいな。あんなゲロマズラーメン一緒に食べてくれるなんて人間できすぎだろ」

「ほんまや。ほんなら俺はデザートのヨーグルトでも頼んでこよかな」

「はあ俺らはうんこフレンズだって出会った頃言ってたのに、俺たちの絆はその程度かあ。もううんこ同盟も解散だなあ。はああ」


 俺はわざとらしくため息をつく。


「分かったわ!冗談やろ?半分寄越し。食ったるわ」

「どんな汚い絆よ。そんな汚い同盟聞いたことないから」


 顔面をぐちょぐちょにした二夕見がぼそっと言う。


「流石だぜ親友!俺らは一蓮托生だ!」


 俺はそう言うと蓮の皿に残飯をよそう。




「しっかし汚いなあ。グロすぎるやろ」

「その程度で文句言うんやないわ。私らはもっとえぐいもん食っとるんやぞ」


 蓮浦も顔面を涙と鼻水でぐちゃぐちゃにしながら蓮を睨みつける。


「ブッサイクやなあ。もっと可愛く食べられんの?」

「やかましい。お前もこれ食うたらこうなるわ。気持ち悪い甘さが最高に気持ち悪いし、酸っぱさも合わさって口に入れるたびにえずいてまう。おええっ」


 二夕見が申し訳なさそうに隣を見る。


「ご、ごめんねりん。無理しないでね。残り私食べるよ?」

「あ、ほんとに?助かるわ」


 俺は丼を持ち上げる。


「あんたに言ってないわよ。器官につまらせて死になさい」


 二夕見が中指を立ててくる。


「しおは悪くないやろ。悪いのは全部あいつらやから気にせんといて」

「何でおれもやねん」

「あんたたちは一蓮托生なんやろ?なら同罪やろ」


 結局時間ギリギリまでおえおえしながら食い続け、四人とも食べ切った。







「も、もう無理。うっぷ。おええええええ」


 二夕見が蓮浦が取り出した袋にゲロをぶちまける。あんなん食べたらそら吐くわな。さすがのおばちゃんも一度食っちまえば吐いても怒らないだろ。


 蓮浦も背中をさすっていたが、それを見て自分ももらいゲロする。


「おえええええええ」

「おいおい大丈夫かお前ら」


 というか俺たちも二人よりマシとはいえそうとうえぐいもん食べたわけで、こんなもの見せられたら当然――。




「「おええええええ」」




 俺たちもそろって袋にゲロをぶちまける。俺たち以外誰もいなくなった食堂にえずく音が響き渡る。


 胃が空っぽになるまで吐ききってから、四人とも顔を真っ青にして椅子にもたれる。



「もう二度とこんなことしないわ」


 恐らく一番地獄を見たであろう二夕見がそう宣誓した。


「俺もだ。二度と食べ物は粗末にしない。約束する」

「もうあんたを責める気力もないわ。まだ気持ち悪いもん」

「いや、ほんとに悪かった。普通に俺が悪い。二度とこんなゲームもしない。ちゃんと命令も聞くよ」

「もう命令とかどうでもいいし」


 二夕見が口の端からよだれか胃液か分からない液体を垂らしている。隣の蓮浦は今度は鼻からラーメンを出してピクピクしている。向かいの蓮は鼻からうどんを出してぐったりしている。誰も笑ったりバカにする余裕はない。てかどうやったらゲロが鼻にいくんだ?





 こうして、俺たちのトラウマとなった史上最低のランチは幕を閉じたのだった。その日はみんな部活なんてする気力もなかったため休みとなった。ちなみに二夕見はラーメンを食べられなくなり、俺は食堂の牛丼を頼まなくなった。



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