第九話「旧友」
~東部戦線 シーアン要塞群~
「変わり者の集まりだとは聞いていたけど……まさか君がいたとはね……」
目の前の少年は少しバツが悪そうに目を逸らし、
「いやー……前東部戦線にいた時にちょっと暴れすぎてさ……あはは……」
彼の名はシモン・カッツェ、私の数百年来の友人でありつい先日西部前線を戦い、向こうを任せた……はずだったんだけどな……。
「まぁ考えてみたらそうだよね……君が戦場で暴れない訳が無いもんね…」
東部は元からヴァロルトとの国境紛争が頻繁に起こっており昔はシモンもいたらしい。でも戦いになるとなかなか制御が効かなくなる。まぁ大方一人で戦場を荒し回ったとかそんな感じだろう。
「そ、そうだニコ!こっちにはクレインとフェンがいるらしいよ!」
露骨な話題逸らしについ苦笑いしてしまうが…クレインとフェンか…中々懐かしい名前が出てきたな。
「おぉ!ニコじゃねぇか!久しぶりだな!」
噂をすれば…クレイン・ハーグ、私の旧友の一人だ。この色黒のゴツイ男は背中にどデカい斧を持ってるのを見て分かる通り馬鹿力だ。
でも頭まで筋肉でできてはないようで昔私と会った時は戦わずに私の側についた。
その時から快活な性格でなんだかんだ言ってこいつと私は仲良くやってる
「ニ〜コちゃ〜ん!!ひっさしぶり!」
「フェン!久しぶり〜今日も元気だね…。」
こっちはフェンことシュフェイン・シュー、私の旧友の一人で亜人と魔族のハーフだ。
亜人の血が入ってるから頭には耳があるし彼女は猫に変化できる。猫には相応しくないような豊満な脂肪を胸部に蓄えているが決して嫉妬はしていない。決して。
…彼女は元々戦闘が好きでも得意でも無かったんだが私と一緒にいるうちにかなりの実力者になってしまった。
「なんだよ俺には挨拶無しかぁ?」
「ハイハイ、ヒサシブリダネー。ゲンキダッター?」
「うわ!全く気持ちが篭っていやがらねぇ!」
懐かしいな、。昔はこの四人でよく戦場に行った。シモンとクレインが前線を張って私とフェンで遊撃して…それがまた集まるとは……
「これも何かの縁かもね。」
「何それニコ、『しぼーふらぐ』ってやつ?」
ベチッ
「ってぇ!何も叩かなくていいじゃん!」
「そうよニコちゃん!ただでさえ少ないシモンの脳みそが減っちゃったらどうするの!」
「軽口を叩くやつに平手で叩いても特に問題は無いでしょ。」
「ひっでぇ理論。それとフェン、お前俺の事馬鹿って言った?」
「まぁいいわ。そろそろ作戦会議の時間よ。あなた達も参加しなさい。」
「「はーい」」
「俺らが参加してもいいのか?お前の旧友なのは確かだけど俺らはただの一兵だ。」
「問題無いわ。それに必要ならあなた達を昇進させるだけよ。」
「…お前もだいぶ変わったんだな。」
「…そうね。もう昔のようにっていう訳にはいかないもの。」
クレインは少し肩を竦めて、それ以上は言わなかった。
今回かなり短くてすみませんm(_ _)m
拙い文章で読みにくかったかと思いますがここまで読んで頂きありがとうございます!
感想コメントやアドバイス、「ここおかしくない?」など何でも書いていってください!
では、次回もお楽しみに!!




