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第二次大陸戦争  作者: 野菜
序章 開戦
5/7

第五話「アルヤ会戦」

~トリア半島  アルヤ港東方~


 17:55、作戦開始まで05か。皆緊張した面持ちだな。いい事だ。最初の作戦で楽観して失敗、死ぬなんて後世までの笑いものだ。


「最後にもう一度だけ確認する。最初に私が敵を撹乱する、その間に戦線を構築し浸透しろ。この作戦で何よりも重要なのは速さだ。敵に準備の時間を作らせるな。」


 最初の戦闘が市街戦とは彼らもついてないな。ゲリラ戦を展開されたら厄介だ。私とシモンで何としてでも敵をかき乱さなければ。


 17:59:45


 17:59:55


 18:00:00


「作戦開始!」


 言うが早いか体が早いか。高位飛翔魔法を魔力の消耗も躊躇わず全力飛行で港に接近、…ついて来たのはシモンだけか。あいつは走っているというのに、鈍ってないかと思っていたけど、杞憂だったようだな。


 中位索敵魔法展開、高位結界展開、特異魔結界展開、特異精神操作魔法展開、固有魔法『錯乱結界(スクランブル)』発動!!


 魔法が発動すると港のあちこちから銃声が聞こえてくる。無事に効果を示したようでなにより…。

 固有魔法『錯乱結界(スクランブル)』、結界内の魔法耐性が万全でない者を強制的に錯乱状態にさせる強力な複合魔法、しかし同時に扱う魔法の多さとその難易度から固有魔法として登録されている。私以外に使えるのはディエスタ様かナトゥア様ぐらいだろう。


 周りを見るとシモンは既に港町に侵入しており戦闘を開始してる。後続も追いつき始めてる。…トウガニッツ様の魔力が微弱だ。力を隠してる。頭を潰しに行くのだろう。我々が陽動をしなければ。


 小銃を取り出し低位貫通魔法をかけ空を飛び回る。市街戦で爆撃魔法が使えない以上貫通魔法で敵をやらなければならない。建物をまたひとつ右に曲がった時、待ち伏せしてる敵兵に撃たれ右頬の結界が吹き飛ぶ。私じゃなければ今の一発で頭を吹き飛ばされてきた。他にも通信から敵の防衛線が固いと報告が来てる。遊撃隊も少しずつ撃墜されてる。

 ……おかしい。立て直すのが早すぎる。まだ錯乱した兵も多いはずだ……ッ!


『トウガニッツ様、私の結界が無効化されています。敵兵に私と戦いこの結界を研究、無効化させている者がいます。』


『それは…困ったなぁ。君の結界で気を引くつもりだったけど…プラン変更だ。僕もしっかり戦う。敵が何を知ってるのか分からない以上正攻法で行くしかない。』


 突如町の反対側で巨大な魔力が膨れ上がる。恐らく「羽」を出したのだろう。

 それにしてもあの結界が破られたのか。大戦の時もあの結界を発動したのは数度だ。それにそのほとんどは敵を殲滅した。つまりこの結界を知ってるのは殲滅を後回しにされた弱い兵か、もしくは殺すことの叶わなかったかなりの強者。だけど対策されて今こうして破られてるのを見るに後者だろうな。

 ……少なくとも私と互角かそれ以上。かなり厄介なのがいるなぁ。


『シモン、速攻は失敗。本隊と合流してそっちを手伝って。私も後で行く。』


『へぇ…ニコの結界が破られたんだ。珍しいこともあるものだね。了解。僕は本隊に向かうよ。北部軍との合流を目指す?』


『いや、それはいいわ。トウガニッツ様が向こうにいるから向こうの心配はいらないしそれより港を占領することが大事よ。』


『了解。じゃあまた後で』


『また後で』


 シモンが行ったから最低限誰が来ても大丈夫だろう。それより私は私の仕事をしなければ。

 

 『錯乱結界(スクランブル)』分解、特異精神操作魔法解除、特異魔結界解除、結界魔法を低位化、索敵魔法を高位化、中位通信魔法展開。特異複合索敵魔法展開!

 

 『錯乱結界(スクランブル)』は錯乱状態を無効化されただけだった。敵のマークは十全に果たしていた。索敵に特化させればこの結界も有効活用できるだろう。


 ……そろそろ魔力残量が半分を切るな。もう大魔法を展開するのは厳しい。

 何事も思い通りには行かないものだな。

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