日本の退魔技術が進歩しすぎてうちの九尾が雑魚扱いなんだが、異世界に行ってもモンスターを引き連れた頭の可哀そうな人扱いでどこにも居場所がなくて困る。だから自分で居場所をつくることにした。

退魔師が一般的な職業として認識されている日本。千年以上かけて蓄積された日本の退魔技術はかつての大妖怪・九尾の狐すら雑魚妖怪扱いをするほどに発達していた。
そんな世界で暮らす九尾の狐・瑞穂と瑞穂を使役する退魔生徒・山本太一は他の退魔生徒たちと一緒に異世界に召喚されてしまう。
クラスメイトたちが高い能力によってちやほやされる中、魔物使いという職業への無理解と偏見によってさらに太一たちは居場所を失ってしまう。
結局一人と一匹は国を出て、自分たちの安住の地となる場所を探す旅に出るのだった――。