~転生しちゃったよ~
それは突然起きた事である。
私はいつも通り通学路を歩いていたのだが、
頭痛がして立ち止まり、意識がもうろうとしている中、1台の乗用車にはねられた。
乗用車の中には、ホストなどに居そうな男
がいた。
跳ねられた後に言った言葉。
「まだ、読み終わってない漫画が...。」
それが私の、最後の一言であった。
そして少したった時、私は目を覚ました。
私は、なぜ生きているのだろうか。
もしかして、ここが死後の世界か。
正直、テンションが上がる。
なんてことを考えていると1人の女性がやって来て、言った。
「田辺 弥夢さん、あなたは、死にました。」
「あっ、知ってます。で、ここどこですか。
あなたは、誰ですか?」
「.........。」
「どうしました?」
完全に固まってしまった。
今のどこに固まる要素があったんだ?
というかこの人、めっちゃ可愛い。
「おーい。大丈夫ですか?」
「.........。」
「返事が無い。ただの屍のようだ。」
つい、友達とのやり取りの癖が出てしまった。
「屍じゃっなーーーい!!!!!!」
「あっ、生きてた。」
「で、ここどこですか?」
「なんで、そんなに冷静なんですか!!!!!!
というか、急にいじらないでください!!!!!」
「はぁはぁはぁ」
「深呼吸、深呼吸。
大声だすと体に悪いですよ。」
「誰のせいだと思っているんですか!!!!!!」
「ゲホッゲホッ」
学習しない人だな~。
「大丈夫ですか?」
「学習しない人ってなんですか。もう。」
えっ、何で思ったことが分かって。
「へっへーん。私は、女神なので人の心を
読めるんですよ。」
「えっ、女神って言いましたか?」
「おっやっと感情が!」
「感情が無いみたいに言わないでください。」
「で、何が目的ですか?転生ですか?」
「あっ、そこまで分かるんですね。
はい、そうです。弥夢さん貴方には転生を
してもらいます。」
「要望とかありますか?」
うーん要望か。チートは、なー。あっ、これにしよう。
「あの~...」
それを思い出したのは、私が死のうと思った時だった。