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3話

「当面の目標はまず金を稼ぐことだな」


「モンスター討伐っ!心が躍るね!」


俺はモンスター討伐など自信がないのだが結衣はそんなことなさそうだ。


だがあれだけ広い草原でスライムにすら会わなかったのだから本当にモンスターがいるのかも怪しい。


「それとどうしたら日本に帰れるか考えないとなぁ」


「そうだよねいつまでも戻らないとみんな心配しちゃうもんね」


日本では俺たちはどういうことになってるのだろうか。


行方不明扱いか、時間の流れがこの世界の方が早かったりすればあまり心配もされないのだろうがそれだと日本に戻った時に親より年をとってる可能性があるな…



「ねぇ祐一」


結衣が声をかけてくる


「ん?」


「こんなことになってびっくりしちゃったけど一緒にいてくれたのが祐一で良かったよ…」


「…なんだよ急に」


「ううん、なんでもない!ご飯食べに行こ!」

そう言われて時計を見ると7時前になっていた


「だな、行くか」


2人で1階に降りるとマリアさんが声をかけてきた


「あっ食事お出しするので座って待っていてくださいね!」


「ありがとうございます」


あいているテーブルに座ることにする


数分で食事が運ばれてくる


パンとサラダとシチューのようだ


「食べ物も日本と同じか…」


言葉と食べ物は日本のものだし、通貨は全く違うしおかしな世界だ。


「変なものとかじゃなくてよかったねー」


「お、うまいな!」


「ほんと!おいしいね!」


味はすごくいい。


「ふぅー、ごちそうさま」


「ねぇ祐一、なんかいろんな人から見られてる気がするんだけど」


そう言われて周りを見渡すと俺たちのことをジロジロと見ていた。


「ん?ああ、制服が珍しいんだろ、早めにこの世界の服が欲しいな」


「あっ、そういうことか」


結衣も納得したようだ


「あんまり見られるのも嫌だし部屋に戻るか」


「うん」


2階に上がる


「どうする?今日はもう寝るか?」


「うーん、そうだね、なんか疲れちゃった」


急にこんな世界に来て草原をひたすら歩いてたからな無理もないか。


「そっか、じゃあおやすみ」


「おやすみ〜」


自室のベッドに横になる


ベッドはあまり柔らかくないが贅沢は言えない、そもそもここに泊めてもらえなければ野宿の可能性が高かった

のだ。


「魔法か…魔力は俺も一応あるらしいが本当にそんなもの

が使えるんだろうか」


今まで魔法なんて夢のように思っていたので急に魔法が使える世界に来てもあまり実感がない。


しかし魔法が使えるとなるとテンションも上がる、なんたって漫画のようなことが実際にできるのだから。


「いろいろ使ってみたい魔法とかあるよなー」


ケインさんは属性があるみたいなこと言ってたけど俺はどうなんだろう?やっぱ雷属性とか使えればかっこいいよな!


「どうせなら俺も魔力いっぱい持ってたらよかったんだけどな…」


結衣のことを守るには力はあるにこしたことはない。


そんなことを考えつつこの世界で初めての夜を過ごす

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