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現実世界と魔法少女の交流  作者: 藤崎 紫
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色を操る魔法少女 ~プロローグ~旅経つ

第2作品目になります。内容は短編の続きに近い作品にしていきたいと思っております。

ですので短編(感情を診る薬剤師)を読んでからの方がわかりやすいかと思います。



世界は色であふれている。ただこの場合で示す色というのは普通の人が見ているものではなくて、そのものを創り出している核から発するものである。

核から発する色を変化させることが出来るのならその物体、概念も変化する。

その変化が良いか悪いかは関係なくなのだが。

この物語はその色を感じ取り、操る力を持つ少女が織りなす物語である。


「よいしょ。これで支度は出来たかな。」

自室で黒いトランクに物を詰め込んでいる少女、カノンはつぶやく。身長は150cmと小柄だがさらさらな長い緑色のロングヘアーと異性の保護欲をそそるような顔立ちで目の色は水色である。服は修道女を思わせるようないでたちで首にはシルバーの十字架をつけている。


荷物を持ち自室の部屋の戸締まりを確認したところで部屋から出て、担任のエリス先生の所へと向かう。

今更だが、ここは聖ジョーンズ協会。現実世界とは別の次元にある施設である。

ここで学んでいる学生及び職員はすべて何かしらの魔法を使用することが出来る。

そしてここの卒業課題の中には数ヶ月、現実世界の方々との交流が存在する。カノンはこれから現実世界で働いている先輩のもとで課題に挑むことになっている。


ゆっくりとした歩調でエリス先生の部屋の前に着くとドアをノックした。

「先生、カノンです。今お時間大丈夫でしょうか?」

カノンの言葉が言い切る前に部屋のドアが開いた。

「カノンさん、支度は出来たようですね。今回貴女がお世話になる方のプロフィールです。貴女は3ヶ月間その方のお仕事の手伝いをしながら、課題に臨んでください。レポートは交流終了後に提出していただきます。よろしいですね?」

エリスは淡々と机の上の書類に目を通しながらも彼女に事務的に注意事項を告げていく。青と赤の目を持ち、髪はワインレッドの長髪で背丈もカノンより10cm以上高い。まさに大人の女性といういでたちである。


エリス先生はこの協会でも屈指の魔法使いの一人である。エリスの魔法は物質の核そのものの形に干渉することで変異を起こさせる。核の変異が起きればその存在は歪められるため、その能力でエリスに逆らえるものは協会でもわずかだと言われている。

エリスは基本生徒を持たない主義(他人に興味がないだけらしい。)だったのだが、偶然受け持った講義でカノンと出会い、カノンの能力に自分と似通った所を見出だしカノンを育てたいと思い、自分の研究室に招き入れ、カノン唯一の担任となったのだ。


そんなことをカノンが思い返していたら突如、エリス先生が机の中から指輪を取りだしてカノンの手のひらに置いた。

「その指輪は緊急時にどうしても魔法の行使が必要な時にのみはめてください。それでは幸運を祈っています。」

「エリス先生、ありがとうございます。それではいって参ります。」

カノンはエリスの部屋を後にして転移陣へと向かう。

魔法界と現実世界を渡る方法はいくつかあるが、学生のときに用いるのはこの転移陣である。

転移先は現実世界にある魔法界の検閲機関。転移陣を踏み、カノンはこれからどのような交流をしていくのだろうか。

読んでいただき、ありがとうございました。今回は話に入る導入編で次から現実世界に入ります。

感想など貰えるとありがたいです。


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