へたっぴ
ぎこちなく
偉丈夫のようになって
威圧的に優越感を示そうとして
遠慮なく
すぐ上手になって
恣意的に劣等感を隠そうとして
なんでかな
ずいぶん
片意地張ってるな
力を抜いた
そのままがいいのにな
どうしてかな
ずいぶん
頑張っちゃってるな
力を抜いて
ゆったりしてほしいのにな
それはあなたのかたち
へたっぴな
あなたのこころのかたち
甘え方が分からない
そんなあなたのかたち
気持ちはちゃんと分かってる
裏腹な言葉は照れ隠しなのも
もっともっともっと
甘えていいのに
やり方を知らない
それとも
私ではダメなのかな
苦手なことも分かってる
ずうっとできないままなのも
長い長い長い
時間が過ぎたのに
自分を出せない
笑顔も
とてもへたっぴな
手が届く
私がそっとお願いをして
あなたはぎゅっとつないでくれて
しぶしぶかな
ずいぶん
伝わってくるな
力ではない
甘い感覚なのにな
それはあなたのかたち
へたっぴな
あなたのこころのかたち
不器用でいとおしい
そんなあなたのかたち
そんなあなたの
そのままの
かたち




