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彼女の命は突然に  作者: 長門 吹雪
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第1話 普段と変わらぬ通学路

こちらの作品は週2又は週1で投稿できればと思っています。

出会いと別れの季節、春がやってきた。

俺、中村結は今年で高校2年になる。

俺は、母親と父親に行ってきますとだけ言い家を出る。

1年の頃と変わらない通学路、その通学路をゆっくりと俺は歩いて行く。

俺は春の空気が好きだ、だが10年前に突如として蔓延した、桜紋病のせいで春はマスク着用を義務付けられていた。

そんな事を考えていると後から声を掛けられる。

「よぉ結!また不幸の季節がやってきたな…っと結は春が好きなんだっけか?」

「おはよう亮!亮の言う通り俺は春が好きだよ…ただし桜紋病が無ければもっと好きになってたよ」

といきなり話し掛けてきた、親友岩井亮と軽く会話をする。

「なぁ亮…なんでよりにもよってなんで桜なのかな…?」

「…俺にも解んねぇけどただ1つ言えることはもうこの世界に桜はもう存在しないないって事だな」

そう、今亮が言った通りこの世界に桜はもう1本も存在しない。

桜紋病が流行ってから、2年たったある日政府が桜は不幸を運ぶ植物として、全世界から撤去したのだ。

勿論反対もあった、だが桜紋病が流行り出してから3年後には反対する人も少なくなった…つまりそれほど桜紋病は恐ろしいという事だ。

「そうだね…俺はもう少し桜を見ていたかった」

「いつか桜紋病が無くなる事を願うしかねぇな…」

なんて事を話していると学校につく、そして最初に目に入ったのが、入学おめでとう!と書かれている看板である。

「そういや今日は入学式だったな…」

「たくよぉ…入学式なのになんで2年の俺達が学校来なきゃ行けねえんだか…」

(それは昔からなんだからしょうがないでしょ…)と心の中でツッコむ。

「ん?結なんか笑ってないか?」

「え?そうかな?…」

どうやら顔に出ていたようで、亮に指摘される。

とまぁそんな事をしているとキーンコーンカーンコーンとチャイムが鳴る。

「あ…亮急がなきゃ!」

俺はそう言い全速力で準備を済ませ、体育館へと向かった。

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