「高校3年生」
本文中にどんな表現があっても本作品はフィクションです。
大事なのでもう一度。
【この作品はフィクションです】
2016年4月10日。高校3年生となり、それに当たってクラス替えが行われた。私は学校へ着くや否や、自分のクラスを探した。
「私のクラス…私のクラス…あった!」私は3年1組だった。浅居は…「良かったぁ!違うクラス!きっと先生が配慮してくれたのかな…?」浅居がいないだけで、ものすごく気が楽になった。もういじめられる心配はない。そんな思いがいっぱいだった。
AM8時50分…始業式が始まった。
「新入生340名が入学し、1年生は2年生に。2年生は3年生にそれぞれ進級しました。2年生は、中だるみの学年と言われているので、気を抜かないように。3年生は就職や進学があるので一生懸命、時間を無駄にしないように努力してください。」
長い。校長の話はいつ聞いても長い…
教室に戻り、新クラス恒例の自己紹介が始まった。
「1番 市川です。趣味は…」そして、私の番がやってきた。「28番 高山です。趣味は本を読むこと。部活は吹奏楽部に入っています。」終わった…緊張した。自己紹介はやっぱり慣れない。人前で話すのが苦手だから?だけど楽しい。このクラスは楽しい。 実際、クラスが楽しいと思えるのは人生で初めてだった。
そんな自己紹介や役員を決める1時間目が終わる。「えっと…次の時間…原価計算!?やばい!やり方忘れてるかも…」【原価計算とは、簿記の類で、工業簿記である。商業科目】
「起立!気を付け!!礼!!!」いつもに増して気合の入った号令だ。「今年も先生が簿記を教えま~す
。じゃ、復習程度にまずは仕訳をしてみるか。」【仕訳…それぞれの[勘定科目]ごとに分けて計算すること】
「まず問1。貸方に製造120,000と製造間接費23,000。借方に労務費143,000だ。分からなかった人いるかー?」正直覚えているか自信がなかったけど大丈夫だった。
そんな2時間目が終わる。「次は…ビジネス情報!これは大丈夫!!」
「起立!!・・・・礼!!」【ビジネス情報…主に表計算を習う。商業科目】「はじめまーす。まずはウォーミングアップにエクセルやってみよう!」急に表計算が始まる。
「うわー、覚えてるかな…ここはVLOOKUP…ここはINDEX…そしてここはRANDBETWEEN。何とか解けた!!」良かった…ギリギリ覚えてた。
3時間目のビジネス情報が終わり、4時間目。現代文。
「現代文は大丈夫!現代人だし…」などと安易な考えの私はあとで痛い思いをする。
すると突然「~♪」誰かがボイスパーカッションの真似事をしている。「迷惑だなぁ…耳障りだなぁ…」そんな思いをしながら午前の授業が終わった。
昼休み!お弁当食べよう~!すると…
「まひるちゃん!一緒にお弁当食べよう!」と声をかけてくる1人のクラスメイト。そこへもう1人、また1人と増えていき、6人ほどでお弁当を食べることになった。こんな大人数でお弁当を食べるのは初めて。嬉しかった。
お弁当6人組でした話は、恋バナが中心だった。好きな人の話や、彼氏の話。とても楽しいと心から思う。
しかしその昼休み、少しだけ不快なことがあった。それは、「インターネット上の」話を持ち出して3人ほどで人を馬鹿にする集団がいたこと。SNSで書き込まれたことに対して現実で文句を言っていた。現実は現実。ネットはネット。そんな区別もつかないのが現代人なのか?と疑問に思う。
「わざわざ書き込みを遡ってまで自分の悪口を見たいかな?」そんな内容。そもそも遡られて嫌だったら書き込まなきゃいいのに…と思いながらも無視をしてしまった自分が情けない。
そんな昼休みが終わり、5時間目、6時間目と終わった。そして帰りのHRも終わり、学校帰り。
「今日は部活も休みだし、家に帰ったら遊びに行こうかなぁ。」そんなことを考えながら家に着くと、机の上にメモ書きが置いてあった。
「まひるへ 今日は少し遠くに買い物に行ってます。お留守番頼むね。母より」
お母さんいない!?遊びに行くのは明日にしよう…私は頼まれると断れないので遊びは延期した。
「何してようかな~…漫画描く?いやいや…画力ないし…でも自分の話を見てもらいたい…」
私は物語を考えるのが好きで、いつか人に見てほしいと思っていた。
そこで出会ったのが、小説投稿サイトだった。「そうだ!小説書こう!」そんなことを思い、第1作目となるSF小説を投稿した。
その時の私は、書いた小説が原因でからかわれたりするとは思ってもいなかった。作者名で馬鹿にされたり、作品の内容で馬鹿にされる。例えば、レーザーを避けるようなシーンがあったと仮定して、そのシーンに対して「レーザーを避けるような主人公がいるから素晴らしいww」や「あれは大先生だww」だとか。そんな細かいことの積み重ねがストレスになって、蓄積。生きる気力を無くす人だっているはず。
私はそういうことを覚悟していたが、まさかあんなにもイラつくこととは思いもしなかった。
そんな細かいことから、また小さなイジメが始まる…
Step14「高校3年生」
第2章の始まりということで力が入り、普段の小説2話分書いてしまいました!!
この作品はフィクションです