「Voluntary questioning」
私は担任に事情聴取をことになった。まずは、浅居の仲間が私を狙ったかということ。2つ目はなぜ四条が身代わりになったのかということ。最後に、今後、どのような対処を学校側に求めるかということ。この3つの質問を受ける。
「まず、こうなった経緯を教えてくれ。」先生の質問に私は「私は高校入学時から浅居にいじめを受けていました。そして数ヶ月前、動画の生放送で私の過去を晒されそうになった時に四条が助けてくれたんです。」私はこれまでの出来事をできるだけ簡潔にまとめ、話す。
「ほう。動画で人の過去を晒そうとするとは…なんて野郎だ。高山は…浅居にいじめを受ける原因になった心当たりはないか?」心当たり…そんなものがあったらとっくに謝ってるよ…
「心当たり…私側に原因はありませんが…中学校の卒業式の時にひどい嘘を付かれました。※Step5参照」
「ひどい嘘…?」私は嘘を付かれた時の経緯も簡潔に、それでいて抜け落ちのないように話した。
その瞬間、先生は声を荒げて怒った。その姿はまるで…「鬼」のようだった。私はなんとか先生を落ち着かせようとした…が先生は「もう帰ってていいぞ」とだけ言い残して出て行ってしまった。
私はとりあえず教室に帰ったが、そこには「鬼」のような先生がいた。先生は私を見て「高山ぁ!お前は一回保健室に行ってろ!」と言ってきた。私は、「さっきは帰っていいって言ったのに忙しい人だなぁ」と思いながら保健室へ向かう。
その途中、廊下まで先生の声が聞こえる…。「お前ら!今この教室でいじめが起こっている!犯人の一人は浅居 理人だったが他に心当たりのある奴は出て来い!!」ものすごく怒鳴っていた。
そして…
「失礼します…」そこに保健室の先生は居なかった。私は勝手にソファーに寝転がり、色々考えていた。
「先生が味方で良かった…変な学校だと校長みたいに隠すからなぁ…あと、ああいう生徒って何回先生に注意されてもまた繰り替えすんだよ。」など、後ろ向きに物事を考えてしまった。
ただ、現にいじめを見て見ぬふりをする先生は居る。生徒が先生の力を上回っているというか…先生が諦めているというか…。先生に注意されてその場凌ぎの謝罪をして、先生の居ない裏ではチクられたことに腹を立てて報復する奴もいる。集団でしか行動できない奴もいる…
私は今まで思っていたことを保健室で口に出していた。どうやら私の気づかないうちに保健室の先生が帰った来ていたようで、「大丈夫?先生はまひるちゃんの味方だからね?何かあったらなんでも相談してきてよ」と声をかけてくれた。私は…私は…
私は味方に恵まれてよかった…!!
Step11「Voluntary questioning」
最近北海道でも暑い日が増えてきました。北海道民の弱点は暑さと湿気です。その二つはとても怖い…w
夏休みが始まってもう6日経ちました。何で休みってこんなに早いんでしょう?もう少し長くていいのに…