表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
インターネットの闇世界  作者: 椎名 真琴
高等学校中期編
11/37

「校長追放作戦」

その夜、私は保護者立会いの元、教頭先生と一緒に「校長追放会議」を開いた。目的はただ一つ。校長すなわち公務員という仕事から追放することだけ。今は浅居なんて構っている暇はない。


教頭が入ってきた。

「え~。この度はわが校の校長が不適切な発言をして誠に申し訳ありませんでした。そのため今回、中立の立場でなければならない教員ですが、このような会議を開かせていただきました」と挨拶をした。


私はただ、黙り込んでいた。本当に校長を追放してよいのだろうか?という感情が巻き起こる。


「あ、あの…本当に追放して良いのでしょうか?」と私が教頭に質問すると「あのような、事実を隠蔽(いんぺい)するような校長はあってはいけませんから良いんです」と回答を得た。


「それでは会議を始めます。まず最初に、どう追放するか。いくつか案を出します」教頭が提示した案それは…「①裁判を起こす。嘘の証言をしたことによる虚偽罪の可能性があります。②ジリジリ責めて教員を辞めさせる。こんなところでどうでしょう?」教頭が提示した案はそれだけだったが、私と、私の親の考えは同じだった。それは「教員を辞めさせても賠償金などはないから、裁判を起こす。」という考えだった。


「…裁判を起こします。」そう口を開いたのは母だった。「裁判ですか。裁判に掛かる費用はこちらで負担いたしますね。」



そして、裁判所に訴え…裁判を9月に控えた。着々と校長が虚偽の証言をした証拠が集まり、準備万端だった8月のある日。



『プルルル…』家に一本の電話が掛かってきた。


「もしもし。こちら青光学園高等学校 校長です。この度は虚偽の事実を述べてしまい申し訳ありませんでした。」と校長が言ったが、母はすぐに電話を切った。今更何の用だろうか…私は不思議な気持ちを抑えられない。



しかし今度は…家のチャイムを何度も押す校長が家の前にいた。母はすぐに警察に通報し、校長は警察に現行犯逮捕された。



罪名は「ストーカー規制法違反」同じく9月に裁判を控えた。



さぁ。校長の件が終わったら浅居はどうしようか?また嫌がらせをしてくるに違いない。ただ今は校長と真っ向から戦うのに集中するだけ。


校長が変わったら学校も何か変わるかもしれない。

-そんな気持ちを胸に会議が終わった-

                                  Step9「校長追放作戦」


挿絵(By みてみん)

今日は初めてイラスト入れてみました!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ