「いじめ隠蔽事件」
「君と出会ったその日から…」それを私に告げた彼は去って行った
次の日…私の通う高校「青光高校」はいじめ疑惑に、記者会見を開いた。
「わが校は、いじめ撲滅をスローガンに掲げ、生徒への徹底的な指導をしている故に、いじめは発生しておりません」校長はそう言った。
じゃあ、私の今の状況は?これはいじめではないのか?先生は何をしているの?そんな感情が私の中で起こる。
私は親に何も告げずに家を出て学校へ向かう。何をするためか…?それはもちろん、学校が いじめを隠蔽していることを全国区で知ってもらうため。
あの教室は恐らく大会議室。そこに乗り込もう。という決心と共に学校に着いた。
徐に上靴を履き、大会議室へと急ぐ。
「はぁ…はぁ…」私は息を切らしながら会議室の前へと着いた。
「先生!!本当にいじめがないか、ちゃんと全校生徒に確認を取ったんですか!?私は現に、今いじめを受けていますよ?」私は…今まで出したことのないくらい大きな声で叫んだ。
「…いじめは…いじめは無い。先日のいじめ実態調査で、いじめが無いことが確認された。」
校長はそう言ったが
「いじめ実態調査なんてやってません!!見てください!校長のあの動揺した顔を!」
校長は、誰がどう見ても動揺を隠せていなかった。そこで、一人の新聞記者が切り込む。
「先生?顔色が悪いようですがどうなさいました?実はいじめがあったんじゃないですか?」
それに対し校長は…
「う…うるさい!!無いといったら無いんだ!高山!お前は今日で退学だぁぁぁ!!」
退学?自分の意思でなく、悪いことをしたわけでもなく、退学!?私の堪忍袋の緒が切れた。
「いい加減にしてくれませんか!?先生はきっといじめにあったことが無いんでしょうね!いじめにあっている人の気持ちを考えないで、勝手に生徒を退学にして。一度いじめにあったらどうですか!?被害者の気持ちを考えずに勝手な発言をしないでください!このクソジジイ!」
そのときの「クソジジイ」が生まれて初めて人に言った悪口だった。
私はその後、教頭に呼ばれ、校長を追放する作戦を練ることにした。
Step8「いじめ隠蔽事件」
先日、部活の大会に行ってきました!
結果は、団体戦優勝でした!!部活史上初の全国大会出場だそうです!