赤き盗賊団-ダイアモンド・ファイア
~カレン視点~
前回、私は謎の少年少女に謎の建物に案内され
そのうちの一つの部屋に入れと言われ、覚悟を決めて中に入るが…
~終了~
カレン「…は?」
紅蓮『…何だぁ?』
二人の見ている、目の前の光景は…
――皆フリーダム状態だった
ルビー「あらら?」
ファイ「やっぱりこうなった…」
どうやら、いつもの事のようだ。
少年1「…ん?」
そのうちの一人がカレンに気がついたようだ。
紅蓮『…カレン、避けろ。』
カレン「え?…は!?」
いきなり少年が跪き、カレンの手をつかむと手の甲に口づけをしようとする
…が、カレンに思いっきり蹴りを入れ阻止される。
カレン「初対面なのにいきなり何すんだよ!馬鹿野郎!!」
少年1「姫、お久しぶりです。」
カレン「人の話聞いてんのかよ!! ていうか何!!姫って誰だよ!?」
ルビー「『ブレイ』~その子はエメラルド王女そっくりだけど、全くの別人よ~」
カレン「ブ、ブレイ…?」
少年2「…『ブレイ・シュトラール』王国の王子、火炎使いだ。
『エメラルド=フォレスト』は隣国の王女、ブレイの婚約者であり魔道士の一人。
ちなみに、上に双子の兄妹がいて、兄は剣士で姉は魔道士だそうだ。」
突然、近くに座っていた一人の少年が説明をしてくれた。
容姿は紅色の目と髪型で無造作にしている、そのためか片目が隠れかけている。
ルビー「説明ありがとね~♪」
少年2「…新入りか?」
ルビー「そう、カレンちゃんっていうの♪」
少年は椅子から立ちあがると、こちらに歩いてきた、そしてカレンの前まで来ると
少年2「俺は『レット』だ…よろしく。」
無愛想な少年――レットは素っ気なくそういった。
カレン「よ、よろしく…」
ルビー「さてと…はいはーい!皆ちゅうもーく☆」
皆「「?」」
ルビーがよく通る声で、皆に呼び掛けた。
ルビー「新入りさんだよー♪ よろしくねー♪」
皆「「…。」」
ルビー「…あれ?」
皆が沈黙しているので、ルビーは首をかしげる。
すると、二人の少女がカレンに近づいてくる。
少女1「ねぇねぇ! 君、歳いくつ?」
カレン「え、いやあの…」
少女2「この猫ちゃんって男の子?女の子?」
紅蓮『俺は女だ、んで猫ちゃんじゃない、紅蓮だ。』
二人「「しゃべったー♪」」
ルビー「…『ガーネット』。」
レット「…『ロート』、彼女が困ってるだろ。」
ガーネット(少女1)「え~、ちょっと名前聞いただけだよ~お姉ちゃん。」
ルビー「はいはい。」
ロート(少女2)「ていうか兄ちゃん、さっきルビーさんがあの子の名前いってたよね?」
レット「あ…」
ルビー「さ、自己紹介して☆」
カレン「え?…えと…その…文月カレンだ、よ、よろしく…ね、がい…ます…」
カレンは緊張のあまり、言葉がぎこちなくなっている、すると突然――
少年3「…文月カレン?」
少女3「何かどっかで聞いたような…ん?」
紅蓮『にゃ?』
顔つきがそっくりな少年少女二人が、紅蓮に気づいたらしく…次の瞬間――
二人「「…ああぁぁあ!? 『火炎猫』!!」」
と、大声で叫んだ。
紅蓮『おや? 誰かと思えば、カゴウイン兄妹じゃないか。』
少女3「アンタ封印されてたはずでしょ!?」
少年3「そもそもお前この世界の者じゃないだろ!!」
紅蓮『ハッ!!あんな程度の封印ごとき、全ての炎の王である俺が破れないとでも?』
カレン「…なんだかよく分からないが、そんなこと昔聞いたような…」
ルビー「はいはい、そこまで。とりあえずメンバー紹介とでも。」
皆「「はい/はーい/ふぇーい/フンッ/チッ」」
ほとんどが素直に返事したが、何人か変な返事したり、さっきの(火豪院兄妹)は舌打ちをしたりそっぽを向いたりしていた。




