仲間の意思 ~レット視点~
ロート「お兄ちゃん…」
落ち着け…皆だって、辛いんだ…
けど…一番つらいのはやっぱり…カレン自身
カランッ
レット「…?」
ガーネット「何? 今の音…」
炎斗「…見てくるか」
日向「…そうね」
何だ?…たしかカレンは、自室で安静に──
日向「何これ…松葉杖…?」
松葉杖…支えさえあれば、歩ける程度には回復していたような…
レット「…まさか…!?」
フィー「…見える…カレンのお姉ちゃん…」
その時、初めて自らの声でフィーが喋った。
ディン「見えるって…何が…?」
フィー「…此処じゃない、遠い…何処かの湖、カレンのお姉ちゃん…泣いてる」
泣いてる…?
ファイ「…今の話、もしかしたら聞いてたも知れないね…」
紅蓮『何…?』
アニー「本当ですか…?」
アニーは、信じられない…という顔で聞くと、フィーは頷いた
炎斗「…だとしたら、かなりヤバいな…」
日向「ええ…」
この世界で湖がある場所は三ヶ所のみ。フィーのお陰で大体の場所は把握できた。
レット「…ガーネット、紅蓮はA地点!ブレイ、ラナーテはB地点!日向、炎斗はC地点に向かい、
大至急、カレンを見つけて保護!!
──それが、今回の俺達の仕事だ!!」
「「…了解!!」」
どうか…間に合ってくれ…!!