悪夢
あれは確か…
私にとって…最後となる任務を終わらして、皆と基地に帰る途中の出来事だった…
ちょっと油断していたのかもしれない…
突然背後から凄まじい殺気がしたかと思えば…目の前が真っ暗になった。
気が遠くなる寸前、微かに…
「______!?」
「________!!!」
「_______!!!!!!」
『___!_____!!___!!』
何を叫んでいたなんて分からないけど…皆の顔…よく覚えている。
特に、先輩が今まで見たことないような顔をしていた…正直怖かった。
今まで先輩は怒ったとしても、常に笑顔だった。冗談めかしていたのだろう。
けど…あの時は…
──全く笑っていない、本気で怒っていた。
そのあと、何があったのか全く知らない。いや…寧ろ知りたくなかった。
次に目が覚めた場所…そこは、自室だった。日付を見ると…あの日から一週間以上たっていた。
起き上がろうとすると…何故か全身には鈍い痛みが残っていて、力が入らなかった。
よく見ると、ガーネットとロートが傍で寝ていた。多分看病してくれていたのだろう。
その後、皆が私の様子を見に来てくれた。
しかし…人数が足りなかった…一番に、様子を見に来るだろうと思った人物…
──先輩が、居なかった。
気になった私は、皆に聞いてみた。が…何故か答えてくれず、黙ったままだった。
私は、聞いてはいけないことでも聞いてしまったのか…?
少し間が開いてから、レットが私に言ったのは
「ある任務で…暫く不在になる、不在の間は、カレンにリーダーを任せてほしい。
…だそうだ。」
ということだった。
けど…何処か、信用できなかった。いや、別に疑ってるわけじゃない。
とりあえず、無理矢理自分の中で納得させ、代理リーダーとして、私は皆をまとめることになった。
が…数日後、真実を知ってしまった。
あのまま何も知らなければ…私はずっと──
中途半端な終わり方…雑でスイマセン。