サプライズ&ドッキリ byカレン
カレン「なんか前々…回に同じタイトルをやった気がする。」
連れて来られた場所、そこは微少にしか日の光が入らないくらい木々が生い茂っていて
大きな泉が湧いており、中央に小さな陸(?)がある程度だ。
『おやおや…表がやたらと騒がしいと思えば、お客人等がおったんか。』
紅蓮『げっ…』
紅蓮のこの反応は、正しくあの人だ。
水憐「『青空』さん、むさしの村から苦情出てますよ。」
青空『ほう。里の人間からの使いか。』
ブレイ「誰だろう?」
カレン「青空さんっといって、西山狼神。母の古くからの知り合いだよ。」
日向「次から次へと新しい人物が…」
ガーネット「もう少しキャストとか考えればいいのに…」
ブレイ「しょうがないよ、まだまだ新人だからねー」
ルビー「作者の個人的な問題で色々話カットしちゃったし。」
炎斗「お前ら俺達が言ってはいけない台詞と話で盛り上がるな。」
おいおい、このメンバーまともな人が少なすぎだろ(たった二人のみ)
青空『懐かしい顔が二人居るようや。おや?“御人好しな狐”の娘が勢揃いしとったか。』
イヤ今気付いたのかよ。
紅蓮『…今日はあの野郎は居ないのか。』
お前凄い威嚇してるな(いや、ただ毛を逆立ててるだけか)
青空『あの野郎…あー“瑠璃”の事か。いや居らん、今回は置いてきたわ。
もしお前さんと出おうたら、色々面倒やしな。』
紅蓮『そうか、安心した。』
どんだけ仲悪いんだよ、お前ら。そりゃ犬と猫だから納得は出来るが…
青空『さて…お前さん等は、あの村の村長の依頼でここに来よった。そうやろ?』
ルビー「…。」
青空『図星やな。何故知っとる、という顔しとるな。』
凄いよな、他人の思考読めるなんて。やっぱりその辺は妖怪の狼兼山神なのか…
青空『よう分かっとるな、“赤い蓮の嬢ちゃん”。』
カレン「…それ、やめてもらえません? 変な呼び方するの。」
青空『しゃあないやろウチは覚えるの苦手なんや、一種の交流とかと同じ思うといてな。
なんなら“蓮の火炎姫”の方がええか?』
前言撤回、この人苦手。
ルビー「…で、貴方達はどうしてこの山に?」
先輩復活したか、よかった。
青空『その事はな…あれ、見てみ。』
あれ、と言って泉の中央に浮かぶ小島を指差した。
遠いが、微かに小さい何かが…
ガーネット「…あれ、何かの花みたいですね。」
花…?
花林「アマリリスだよ。探すのずいぶん苦労したんだぞ?」
ルビー「アマリリス…たしか、7月16日・2月24日・1月26日が誕生花の花ね…」
カレン「それって…」
紅蓮『成る程な…』
ブレイ「…?」
ガーネット「どうしたの? 猫さん」
紅蓮『姉らしい、妹へのプレゼント、ってとこだな。にゃはは…
あと、俺のことを“猫さん”いうな。』
青空『いやいや…いきなりあの妖孤の奴に呼び出された思ったら、
“草風の踊り子”と“水鏡の巫女”に妹に贈り物をしたい言われてな。』
花林「…何年ぶりですか、それ。」
水憐「…。」
紅蓮『…と、言うわけだ。ったく、カリンもスイレンも、水臭いなぁ。』
青空『おい、火猫よ。今“まぁ青空の奴は普段通りだが”とか思ったか。』
紅蓮『チッ ばれたか。』
カレン「…。」
日向「…ちょっと。」
ルビー「え?…あ、カレンちゃーん? おーい。」
カレン「…はっ!?」
しまった…軽く放心状態になってた…
ブレイ「通りでさっきからナレーションがないと思ったよー」
花林「この小説は主に主人公目線だからなー」
炎斗「だからそういう話を持ち込むなって。」
水憐「姉さんまで参加してるし。」
あー、駄目だこいつら。
けど…
まさかそんなことしてたなんてな…
ちょっと意外というか…嬉しいというか…
カシャッ
カレン「…ん?」
なに…今の音…
紅蓮『お前カメラ持ってくるとか…準備良いな…』
カメラ…? まさか!?
ルビー「だって中々笑ってくれないんだもーん。念の為カメラ持ってきて正解だった♪」
カレン「…先輩」
笑ってたのか…全然気付かなかった…
青空『ハハハ…若いってのは良えなぁ…ウチも数百年若ければなぁ。』
いや十分若いd…百!?
日向「あんた何歳生きてるのよ…」
青空『んーそうやなぁ…今年で…●●●●歳やったか…?』
紅蓮以外「「●●●●歳!? Σ(゜Д゜;)」」
青空『? そこの火猫に○○○歳足しただけやし、一応言うがあの妖孤も同じやで??』
そんな情報要りませんよ。
日向「…さすが、ようk…山神ね。」
今絶対妖怪って言おうとしたよね、言い直したけど。
青空『…さてと、これからどないするかな…』
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私達はむさしの村に戻り、先ほどの事を村長に話した。
U「…成る程、そのような事が…」
どうやら村長は納得してくれたようだ。
U「…で、この方が…」
青空『さっき話しとった青空や、お前さんと色々話したいことがあってな。』
私達の任務は魔物の退治・または追い払い、つまり私達の出番はここまで。
これからどうするかは…姉さん達次第、ということだな。
ルビー「──Mission completed.」
~東山狐神ノ神社~
青空『フゥ…』
『貴方が自ら此処に来るとは珍しいですね、青空。』
青空『…そうやったか?』
『…(これは、冗談抜きで本当に覚えてないようですね…)』
青空『…そうそう、お前さんの娘等元気そうやったで。“紅椿”
火蓮は何でも…成り行きである盗賊団に入団して、多少笑える様になっとる。』
紅椿『まぁ…それはよかったです。
…火蓮ちゃん、あの子には幼い頃に色々辛い思いをさせてしまいましたからね…』
青空『…まぁ、ある意味旅に出して正解やったと儂は思っとるで。
ほら、昔からよく言うやろ? “可愛い子には旅をさせろ”とな…』
紅椿『…何だか意味は違っている気がしますが…元気そうなら、心配いりませんね。』
青空『フゥン…母親ってのも大変そうやな、“御人好しな狐”。』
紅椿『あら…貴方も似たようなものですよ? “世話焼きな狼”さん?』
青空『フッ…』
紅椿『フッ…』
狐・狼『『アハハハっ…』』
暫く、二人の笑い声が辺りに響いてたそうだ…(帰った直後姉さん達から知らされた事実) byカレン