第二話 柚葉視点
15歳12月24日 教室にて三者面談
「栗原柚葉さんは、第一志望校が藤の宮高校でしたね。……内申、テスト結果ともにA判定ですね。問題ありません。これからしっかり頑張りましょうね。」
2学期のテスト結果がでたところで三者面談があり、担任から言われた言葉に胸を撫で下ろす。第一志望の藤の宮高校には柚葉の友達も多く志望している。大人しい柚葉はあまり友達を作りたがらない。数少ない友達と同じ志望校へ合格すれば人見知りの柚葉も楽しんで登校出来ると思う。
それにもう一つの理由は……
「柚葉!面談どうだった?」
トクンと胸がなる。幼馴染の澤田奏だ。柚葉の面談が終わるまで待っていてくれたのかと胸が高鳴る。
「……あ、うん。大丈夫だったよ。」
「そうかぁ、やっぱりそうだよな。柚葉だし。俺も頑張るからさ2人で藤の宮行こう。」
「……っ!」
柚葉の顔が熱を帯びてすぐに頬に手を当てる。バレてないよね、私の気持ち。奏は2人でと言ってくれた。藤の宮高校の志望者は奏の友達だって沢山いる。それにいつもこう言う時は桃花を入れた3人と言われていた。柚葉にとって初めて奏と2人きりになれる気がした。そもそも桃花は藤の宮高校を志望していない。私立の女子校を志望しているのだ。柚葉が藤の宮高校を志望していることを伝えると、奏は自分の志望も藤の宮高校にすると言ってくれた。奏は私と同じ高校へ行きたいのかなって柚葉の心はくすぐったくなった。それから柚葉はずっと勉強を頑張ってきた。元々良かった内申は落とさないように、塾や模試にも力を入れて頑張ったのだ。奏とは同じ塾に通って一緒にテスト勉強をしたり、勉強で遅くなった時は一緒に帰った。だから柚葉は迷いなく誘った。
「今日、一緒に帰れる?」




