キミと駆ける夏の空を
この世界には、「存在」と「非存在」のあわいがある。
境界の綻びを喰らう異形《カラリス》と、それに抗う者たち──《空律庁》。
高校生・蒼は事故の後、奇妙な病室で目を覚ます。
色が抜け落ちた世界。足音のない廊下。
そして、現れた“案内人”は、死んだはずの幼馴染・千夜だった。
「さっさと行くぞ、“あの世”」
冗談のような言葉とともに手渡された身分証。
そこに刻まれていたのは──空律庁 第三区域防衛管区 第三席、時雨千夜の名前。
死んだはずの彼女は、なぜそこにいるのか?
境界の向こうで何が起きているのか?
やがて蒼は、存在そのものを揺るがす戦いに巻き込まれていく。
“死”は終わりじゃない。
生への始まりでもない。
それは、「あちら側」への招待状。
空の果てへと続く、——たったひとつの時間を繋ぐ駆け道である。
プロローグ
プロローグ
2025/08/03 18:54
(改)
空律庁
2025/08/05 22:26
《空律庁》:組織全体構成図(十三部隊制)
2025/08/05 22:28
《カラリス》:存在を無に還すものたち
2025/08/05 22:29
第1章 裂け目の街で
第1話 風鳴りと白き案内人
2025/08/03 19:01
第2話 死者の名、存在の律
2025/08/03 19:03
(改)
第3話 触れられなかった夏
2025/08/03 20:29
第4話 空律の街
2025/08/03 22:41
空律庁 第三区域 -循律都市クロノスフィア-
2025/08/05 13:44
第5話 ノスタルジカ
2025/08/04 20:36
第6話 黒の律
2025/08/05 13:34
第7話 グラウンドに落ちる木漏れ日
2025/08/06 13:00
第8話 青の記憶、影の午後
2025/08/07 14:11
第9話 蝉時雨の残音
2025/08/08 12:55
第10話 地面の感触
2025/08/08 23:02
第11話 空白の律動
2025/08/08 23:04