努力は成果を裏切らない。
お久しぶりです!今回は短編小説を書きました!
気づいたら、もう数分をたった。景色をただ見据えていた。窓をこす、聳えるビルだらけだ。今、ビルの高い階にいると思う。ここは空っぽしかない。歴史の匂いがするぐらい壁は古く、ひび割れはあちこちの箇所に散らかっているのを見る。ここから降りよう。
回り回れば地面と天井を支える柱は多い。柱は、完璧な円形。そこにもひび割れはかすかについている。そして、階の中部にあるエレベーターのドアとその上には画面表示。表示されたのは殺された電気の画面。ボタンを押して待つと、軽快な音はしない。階段を探すとする。
見つけたのは人が走る絵、緑色の普通より広い幅のドア。ビルのそば側にある。開こうとしたら、キッキッキと軋む音がして、力を入れ程度を増してたら動きはそのまま辿々しいである。よいっしょ、よいっしょ、っと。そうすればするほど、ギリギリ通り抜けるような開きをした。間を体で挟んで、押そうとした。
「ふーっ!」
やっと開けてくれた。
階段は中へ入れば入るほど通る光は減っていく。何も見えなくなっている。
「...。」
ただ見つめるまま。体を動かそうとしない。一分か二分が過ぎたら、そっぽ向いた。後ろには、がらんとした駐車場。なにもない。遠いところを見ようとすると目玉は下へ向いてしまう。目を巡らせる。横を見れば光は強く差しているが、そこから出ることなどない。
「...。」
足はそこへ運んでいる。ついたら、身を越して欄干の後の下を見る。ビルから少しだけ足場を見かけるが、その後は見えないから次の降りる足場がわからない。そうすればまた階段のほうへ戻る。
「どう...すればいいんだ...。」ちっちゃい震え声に思わず唇を引き締める。
ドアはできる限り大きく開いた。
空の色は茜色になってしまった。どうもこうもない。どうしてもだ。
「豪雨は過ぎる。」
そう強がろうとして、一足一足と降りる。心は汗をかく。深呼吸。
悪化する様子はない。この調子で大丈夫だ、きっと。
一段ずつ降りる。下の階段についたとわかった。暗くて何も見えなくても、階段の足場が広がったのをわかったからハンドルを感じようとする両手。そして、一息の力でドアを押した。開けた。また光が見える。
もう何回、こうやって繰り返していたかわからない。
「豪雨は過ぎる。」
降りる段階はもうない。これで最後のドアだ。
軋む音がまた聞こえて、光がまた見えてきた。
人の言う通り。努力は成果を裏切らないってことが。暗いときは早く過ぎるとかんじてしまうようになった。光るときも、すぐにやってくるがすぐに消えてしまう。しかしながら、そのまま動かないとしたらもっと長くて暗いときがくる。心の痛み、体の痛み、それは努力の実りとなる。
豪雨がやっと過ぎた。