表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/34

5、確かな衝動

 ぼくは論理的に考えると否定されるべき存在で、正しくあるなら壊れてしまうべきもので、みんなの抗議文を次々と読まされる気分だ。ぼくの命は理由のない支援に助けられ、不正の支援は失われるべきもので、この呼吸は一瞬で止まってしまう足のつまずきだ。ぼくの姿は根拠のない目的を救いもなく生かされている。たったひとつ確かなことはきみのもとへ向かうことだ。ぼくの生活は嘘つきの虚構で包まれた価値のないゴミくずで、明日にでも燃えるゴミに捨てるべきだろう。たったひとつ確かなことはきみのもとへ向かうことだ。

 ぼくは失敗を忘れるために一瞬であるべきで、ぼくが自分の失敗を思い出すべきだろう。情けないぼくに少しはやる気が出るのかもしれない。毎日するべきことは昨日とはちがう行動で、ぼくの道は終わらない平凡さで、くり返しているのは奇跡のような行きちがいで。たったひとつ確かなことはきみのもとへ向かうことだ。ぼくの計画は孤独の収束で、与えられた自由でそれくらいに無駄に控えめで。たったひとつ確かなことはきみのもとへ向かうことだ。

 ぼくの実際は許されない言動で、みんなのためには失われる存在で、計算通りにいくなら困らない勝負事を生き抜いた犬の気分で。ぼくの栄光はバカにされる対象で、嘲笑してくる連中はすべて調べ尽くした成功の実行で、誤魔化された記録はみんなのための口実の程度で、負けられない戦いは怪物に襲われる気分で。たったひとつ確かなことはきみのもとへ向かうことだ。ぼくの冗談は期待外れの一瞬で、盛り上がらない会話の思い出の書き直しで。たったひとつ確かなことはきみのもとへ向かうことだ。

 ぼくの限界は心意気の損失で、やり直しのできない反復の強制で、人格は七年で変わってしまうものなのだろうか。教えられたのは全力の行動で、ぼくの全力は忘却の彼方だ。いつまでたってもやってこない衝動の約束された確実な真実で、ぼくの全力は忘却の彼方だ。たったひとつ確かなことはきみのもとへ向かうことだ。明日するべきことはいつも同じで、ぼくの作業は七年前の変わる前の人格の仕事で。たったひとつ確かなことはきみのもとへ向かうことだ。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ